昼食は久しぶりに東山の「東洋亭」で
翌朝は7時半まで爆睡。やはり体にだるさは残っている。そこで眠気覚ましに熱めの風呂に入浴すると、タブレットをリモート接続で昨夜のアニメのチェック。
チェックアウトは10時前。さて今日の予定であるが京都コンサートホールでの京都市交響楽団の定期演奏会。昨日朝食を買い込むのを忘れたせいで朝食抜きになってしまっているから、空腹を抱えたまま京都まで直行することになる。
京都に到着したのは11時過ぎ。アキッパで確保した駐車場に車を入れると、まずは朝食兼の昼食を摂りたい。近くに「東洋亭」があるので覗いてみると、時間が昼食よりもやや早いためかいつもの大行列がないので、早速整理券を発行、5分ほどの待ち時間で入店できる。
さて何を注文するかだが、毎度毎度ビフカツばかりも芸がないので、今回は変化球で有頭海老フライのランチセットを注文することにする。
コースメニューなのでまずはトマトサラダという名の「まるごとトマト」から。しかし毎度の事ながら、このトマトがなぜか美味い謎トマトで、トマト嫌いの私が丸ごと食えるんだよな・・・。
次のマッシュルームのスープだそうだが、食べた感じでは何のスープがイマイチ分からんと言うのが本音。まずまずのスープである。
そしてメインなんだが・・・腹が減りすぎていたせいで、海老フライ見た途端にテンションが上がってしまって写真を撮るのを忘れた(笑)。というわけで写真は表の食品サンプル。しかしこのサンプルでほとんど誇張なし。大きな有頭海老フライが2本ついてくる。これらは頭の中までシッカリと頂く。
最後はデザートのプリンとコーヒー。このシッカリとした懐かしい印象のプリンは実に私好みである。
以上でかなり贅沢なランチを堪能。どうも昨日から連荘でランチに贅沢しすぎ。どうもストレスが臨界水位近くまで溜まってしまっている模様。もっともその分、夕食は間に合わせばかりだったが。
この時点で12時過ぎ。開演の14時半まで2時間以上あるが、やるべきことがなくなってしまった。このホールに来る時にいつも思うが、近くに時間つぶすのに良い場所がないんだよな・・・。冬の植物園に行っても仕方ないし。結局はホールでボンヤリとする羽目に。しばらく後に入場となったが、やっぱりこちらも体温チェックがなくなっている。
京都市交響楽団第674回定期演奏会
指揮:鈴木優人
プロコフィエフ:古典交響曲 作品25
ストラヴィンスキー:弦楽のための協奏曲 二調
ラフマニノフ:交響曲 第2番 ホ短調 作品27
ロシア系近代作曲家(内2人は亡命した)の作品という演奏会。
一曲目はプロコフィエフによる古典音楽へのオマージュを込めた曲。なお鈴木のプレトークによると、この曲は演奏家にしか分からない細かい洒落のような仕掛けが多々あるらしい。そういう軽いおふざけも含んで、なかなか軽い曲調である。
鈴木の指揮もその曲調に合わせて、軽快でウイットに富んだものである。京都市響の演奏もアンサンブルが美しいカッチリした演奏でなかなかに魅力的。
二曲目のストラヴィンスキーは中編成の弦楽合奏による曲で、「春の祭典」などで有名な原始主義時代を経て、段々と小編成の新古典主義時代に向かっていた頃の曲である。それだけに構成はかなりシンプルになっている。とは言うものの、その和声はやはり現代的であっていささか複雑な部分も存在する。もっともそんな難しいことは抜きにして単純に美しい曲であり、鈴木は京響アンサンブルを思いっきり歌わせている。
ラフマニノフについては鈴木がプレトークで「好きな曲で非常に美しい曲」と言っていたんだが、確かにそのようなことを感じさせる演奏。艶があって美しく歌わせる演奏をしている。第一楽章なんかはロシア情緒を湛えた見事な音楽であるし、第二楽章は怒濤のエネルギーの合間の弦楽のメロディが非常に美しい。また第三楽章はいかもにラフマニノフらしい実に甘美な楽章となっており、京都市響の演奏も実に鮮やかである。
とは言うものの、やはり私の耳にはこの曲はやや冗長に過ぎると感じさせる部分があり、鈴木の指揮をしてもその曲の構造だけはどうにも出来ないところ。もっとも美しさが弛緩につながるギリギリの線で持ちこたえてはいたが。
最近活躍著しい鈴木優人であるが、昨年末に読響で実に巧みな第9を聞かせてくれたが、新年早々も京都市響を駆って鮮やかなロシアものを堪能させてくれた。
これで今週末の遠征は終了、渋滞で走りにくい京都市街を抜けると、新名神を突っ走って帰途についたのである。
この遠征の前日の記事