徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

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白鷺館アニメ棟

翌日は高レベルのアマオケ宝塚市交響楽団のコンサートへ

よく寝たつもりだが身体の調子はイマイチ

 翌朝は8時には周囲の物音で目が覚めたものの、体がダルいわ、あちこち痛いわで10時前までベッドでゴロゴロして時間をつぶす。男性専用が幸いして冷房がやや強め(一般的に冷えやすい女性よりも男性の方が強い冷房を好む)なのと、最初からカプセル入口のカーテンを完全に下ろさずに隙間を空けていたことが幸いして、懸念していた暑苦しさはなかったので意外とよく眠れた印象ではある。ただし身体の痛さは、ベッドは決して狭くなかったのだが、カプセルの中で寝返りを打つと手が壁に当たってゴンゴンとでかい音がすることが気になっていたので、無意識に寝返りが減ったせいかもしれない。当初予定では8時頃から朝食に出るつもりだったが、そんなことはすぐに諦めた。

 10時前ぐらいに起きだすととりあえず体を温めに大浴場へ。ベッドから這い出す時に気をつけないと転落しそう。次があったら場所は考えた方が良さそうだな。やっぱりカプセル上段は体の良く動く若者とか向きだわ。大浴場で体が温まるとこれでようやく体が動くようになる変温動物化している最近の私。

 入浴後は休憩室でチェックアウト時刻の11時まで原稿入力作業で過ごす・・・つもりだったんだが、休憩室でかかっていた番組がホリエモンをゲストに出演させているようなクソ番組で、漏れ聞こえてくる音声だけでもあまりに不快すぎて逃げ出すように10時過ぎ頃にチェックアウトすることに。

 とりあえず遅めの朝食兼早めの昼食を摂るつもりで三ノ宮方面に繰り出す。しかしまだ昼食に微妙に早すぎる時間帯が祟って閉まっている店が多い。パン食をする気もないし・・・。結局はさんちかの丸亀製麺に入ってきつねうどんを食べることに。

これが今日の朝食兼昼食

 

 

 とりあえずの昼食を済ませると向かいの亀井堂宇治金時ドーピング。何か無駄に体が火照ってる力が出てこないのでこういう時はこれに限る。

向かいの亀井堂に入る

 宇治金時をつつきながらこの原稿を書いたりしつつ今日の作戦立案。実は当初案では白鶴美術館に立ち寄ることなんかも考えていたが、この体の状況で小雨の中を神戸山の手の斜面をキャリーを引きずってゴロゴロ歩く気にもならず、これは断念する。それと私は今日のコンサートを15時開演と思っていた(PACオケは大体この時刻)のだが、14時開演だったことが分かったので、今日はもう会場に直行することにする。

宇治金時でクールダウン

 亀井堂を出ると阪急で西宮北口まで。開場までにまだ若干の時間があるので喫茶でアイスコーヒーを頂きながらしばし時間をつぶす。開演15分前ぐらいに会場に行ったのだが、当日券を求める客などでごった返している。なおクロークがなかったのが計算違い。おかげで客席にキャリーを持ち込むことになる。アマオケとかの経費最小限の貸館公演だと、クロークは省くことがあるのか。

喫茶でいつものアイスコーヒー

宝塚市交響楽団のコンサートだ

 

 

宝塚市交響楽団 第73回定期演奏会

オケは12型の模様

指揮:浦 優介
ピアノ独奏:崎谷明弘

ヴェルディ:歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 op.18
シベリウス:交響曲第1番 ホ短調 op.39

 宝塚市交響楽団の演奏については以前に一度聴いており、その時に「アマオケにしてはレベルが高い」と感じていたのであるが、そのことは今回の第一曲目から改めて再確認されることになる。かなり抑えた序盤の演奏から音に締まりがあって、そこから盛上がっていく時のダイナミックレンジが広い。アマオケは概して、ガンガン鳴らす時は良いんだがピアニッシモになると途端に対応できないということが多い。その点、このオケはピアニッシモからフォルテッシモまで十分に対応している上に、フォルテッシモになって音が割れたり崩れたりがないので不快な音にはならない。特に弦楽陣のアンサンブルのレベルはかなり高い。そこに若き浦の旺盛な表現意欲が噛み合って、この劇的な曲が十二分にその真価を発揮している。

 二曲目はラフマニノフの徹底的に甘美な協奏曲。これはソリストの崎谷がかなりロマンティックな演奏をするタイプのピアニストなので、それに全体が引っ張られた感が強い。もっとも崎谷はともすれば揺らしや溜を作るタイプなので、油断するとバックのオケとのズレが生じる可能性がある。指揮者の浦が崎谷の演奏をかなり注意してしょっちゅう視線を飛ばしていたのが印象に残るところ。おかげでかなり際どいところもあったが、それでも崩壊することなく、最後まで超ロマンティックな演奏でなかなかの熱演となった。演奏終了後、浦が崎谷と抱き合っていたが、本音で「何とかやりきれて良かった」という気持ちもあったのではなんて憶測してしまう。

 崎谷の本領が遺憾なく発揮されるのはアンコールのピアノソナタ「悲愴」。このメロメロにドラマチックな演奏を聞くと、あれでも先ほどの演奏は協奏曲ということで表現を抑えていたのだということが覗われる。実にロマンチックな演奏である。

 後半はシベリウスの交響曲。シベリウスの音楽はかなり複雑であり、オケとしてはこれを合わせていくのは結構難しいのではないかと感じられる。そのためか演奏自体にやや余裕がなくなった感がある。また管楽器陣もそれなりに味のある音色を求められるので、アマオケには相当にハードルが高くなる。かなり奮闘していたのだが、シベリウスの音楽特有の幽玄さまではいっていなかった気がする。

 とは言うものの、これは演奏のレベルが低いというわけではなく、私の求めるレベルが自然に高くなっていたからというのが現実。私は知らない間にこのオケに対してはアマオケとしてでなく、プロオケに対する聴き方になっていたのである。つまりはこのオケについてはそれだけのレベルの高さを感じているということになる。

 このオケの弦楽のアンサンブルには唸らされたのだが、特にそれが遺憾なく発揮されたのがアンコールのシベリウスのアンダンテ・フェスティーヴォ。美しい弦楽アンサンブルでしっとりと聞かせてくれた。アマオケでこのレベルの演奏が出来るところはそうそうはない。


 これでこの終末の予定は終了。混雑する新快速で帰宅することに相成ったのである。

 

 

この遠征の前日の記事

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