ホテルをチェックアウト
翌朝は8時頃に起床。今日は二条城の見学をするつもりで予約をしているが、それが10時からなのでそれまでベッドでウダウダと過ごす。
9時半頃にチェックアウトすると、キャリーはホテルに預けたままプラプラと二条城を目指す。ファーストキャビンは確かにカプセルホテルとしては悪くなかった。カプセル内は広いし、天井が高いのが幸いしてかカプセルにつきまとう息苦しさと暑苦しさはなかった。また今回はそんなに非常識な宿泊客がいなかったこともあってか、夜もそう喧しくなく一応爆睡できた。ただカプセルというにはやや高い宿泊料金とサウナよりは浴場が劣るのが難点か。また外出しないと食事が摂れないのも不便ではある。結局は京都のように高すぎてビジネスホテルが確保できない場所の下位互換という印象。

二条城の見学へ
二条城は京都の街中にある本格城郭。家康が建造したというだけあって、さすがに堀も幅広く、シッカリとした防御機構を構えている。


QRコードチケットを見せて東大手門から入場。家康が権勢を誇示する意図もあっての城郭らしく、門だけでも装飾がかなりある。




二の丸御殿はパスする
東大手門の南には東南隅櫓があり、それが大手門と南門を守る位置づけになっている。

しばらく進むと東照宮陽明門を思わせるような豪華な門を経て二の丸御殿へ。内部の見学をしようと思ったが、私の入場券は入れるのは庭園までで御殿内部は別料金だとか。それでなくても本丸御殿入場券にプラスして二条城入場券も購入の必要があって、既に入場料2000円ほど払っているのに、さらに追加か。さすがに京都のボッタクリは半端じゃない。二の丸御殿は以前の訪問時に見学しているし、馬鹿らしくもなったのでパスして小堀遠州が手がけたという二の丸庭園を抜けて本丸御殿に向かう。




本丸の見学
本丸御殿へは再び立派な堀を越えて、巨大な門をくぐって入ることになる。いわゆる輪郭式構造になっている。門扉は火を避けるために銅板で守られており、しかも有事には前の木橋は落として籠城戦に備えたとのこと。また門内には枡形もあり、門を突破しても十字砲火にさらされる。ここの門の守りもかなりシッカリしている。



ここを抜けた先が本丸庭園。小堀遠州の二の丸庭園に比べると仕掛けがなくてやや殺風景な印象もある。その先に本丸御殿がある。

本丸の西南隅には天守台がある。天守台だけで結構な高さがあるが、かつてはここに五層の天守があったらしい。当時の高層建築のない京都なら、天守からは京都全体を一望できたろう。


本丸御殿を見学
天守台から少し北上すると門があり、それをくぐると本丸御殿玄関。チケットを見せて御殿内を見学する。修復工事が終わったという本丸御殿は畳が新しい。内部は絢爛豪華な造りであり、障壁画などの絵画が最大の見所か。残念ながら御殿内は撮影不可。作り的には超豪華な和風旅館という趣もあり。まあ天皇を迎えたり将軍が京に滞在するために作られた施設だから、そういう目的もあろう。

本丸御殿内を一回り見学を終えると 本丸西門から出る。ここも巨大な升形門になっており防御が堅固。さらにその先に西門があり、そちらは本来の通用口だったとのことだから、そちら方面からの攻撃に耐えるための作りか。確かに本丸を攻めるなら、間に二の丸御殿がある東側からよりも、直接本丸が見える西側の方が近い。西南隅にある天守から、ここと南面の両方を同時に側面援護できるように配してあるのが分かる。





二の丸の北を見学していく
ここから北の庭園に向かう。途中にあるのは重要文化財という土蔵。ここに食糧などを溜め込んで籠城に備えたのだろう。


二の丸の北側に回り込むと、正面にかなり高い土塁が見えてくる。そこを抜けるには頑丈な北中仕切門を通る必要がある。土塁は今日ではやや鈍磨しているし草なども生えているので、その気になったら乗り越えることは出来そうだが、往時にはもっと急峻で手がかりになる草などもなかったろうし、側面や上から攻撃を受けるだろうからとても乗り越えられるものではない。


門を抜けると庭園。北の庭園には庭園を眺めながら一服できる茶店があるが、これがまた抹茶に小さな和菓子が一つついて1300円という京都価格。まったく京都のボッタクリ精神は徹底している。京都のおもてなし精神というものは、当たり前のように十二分な支払いが前提でのものである。

庭園の先に北大手門があるが、かつては入場ゲートがあったらしい痕跡が見えるが、現在は閉鎖されているようである。

トラブルもあって疲れ切ったのでだんごで一服
と、ここまで見学と撮影を続けてきたところで、私は重大なミスに気がついた。カメラのオートフォーカスと手ぶれ防止がオフになっていたのである。以前からこのスイッチは、触ったつもりがないのに勝手にオフになることがあるので、たびたび気にしていたのであるが、このカメラを引っ張り出してきたのがかなり久しぶりであることもあって、完全にチェックを怠っていた。これは下手すると、ここまで撮ってきた写真がすべてピンぼけの可能性がある。ファインダーを覗いていてあからさまにピンぼけというのはなかったが(だからここまで気がつかなかったんだが)、後でPCで拡大したらピントが合っていない写真が大量にある可能性が高い。結局は二条城を撮影のためにもう一回りする羽目になる。

かなり疲れ果てて正門の近くに戻ってきたら、テント村みたいな感じで様々な店が出店している。今日は朝食抜きで腹も減ってるし、疲労が強いしで燃料補給兼休憩を取りたい。「京だんご 藤菜美」という団子屋が出ていたので、茶団子(400円)を購入する。今までのボッタクリからみたら、この価格は安くはないが高いとも感じない(嵐山ならこれで1000円以上は軽く取られるだろう)。団子自体はなかなか美味く、ようやく一息つく。


何だかんだで二条城だけで一万歩近く歩いている。もうこれは今日はこれ以上どこかに行く体力は私にはないだろう。二条城を後にするとホテルに戻ってキャリーを回収する。この界隈で昼食を摂れれば良いのだが、この界隈は夜の店ばかりでランチの店がない。地下鉄と阪急を乗り継いで一気に西宮まで移動してしまうことにする。
西宮へ移動
西宮北口に到着したのは13時半ぐらい。開演は16時からなので時間をつぶす必要がある。元々は考えていたプランもなくはなかったが、二条城で疲れ切ったことでそれは放棄している。となると昼食などを摂りつつ時間をつぶすしかない。西宮ガーデンズに昼食を摂る店を探しに行く。
レストラン街をザッと覗いて「さち福や」に入店することを決める。しばし待たされるのは確実だが、今日はとにかく時間は余っている。まさか一時間以上待たれることもあるまいとゆったり構えていたら、待つのに疲れて余所に行ったかで脱落する予約者が相次ぎ、案に反して10分程度で案内される。

カツとじの膳を注文する。いわゆる別皿のカツ丼。しかし到着した料理を口にしても、体調が良くないのかあまり美味くない。ここの料理も昔はもっと美味かった記憶があるのだが・・・。どうも私の最近の体調の悪化に伴う食欲減退を計算に入れたとしても、ここのところ各地の飲食店の味がかなり低下しているように感じる。昨今の物価高で材料を落としたか、それとも単に私の体調があまりに悪すぎるのか。結局は3割方を残して昼食を終える。

昼食を終えたところで14時過ぎ。まだまだ時間をつぶす必要がある。こうなると喫茶かということで、喫茶を求めてアクタ西館を覗いたところ「珈琲館」なる喫茶店を見つけたので入店、ホットケーキとアイスコーヒーを注文。

到着したホットケーキを口にしつつ、この原稿入力でしばし時間をつぶす。ホットケーキは美味い。今から焼くので10分ぐらいよろしいかと聞かれたところから見ると、レンチンではないんだろう。コーヒーの方は苦味が強く(つまり本格的なのか?)、残念ながらお子様舌の私向きではない。

15時過ぎまで喫茶でマッタリしてからホールへ移動する。芦屋交響楽団、人気があるのかホール内は8割以上は埋まっている印象。
芦屋交響楽団 第99回定期演奏会

指揮:高井優希
管弦楽:芦屋交響楽団
フンパーディンク:歌劇「ヘンゼルとグレーテル」より“夕べの祈り” “パントマイム”
エルガー:「子供の魔法の杖」第1組曲
チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」第2幕全曲
軽めの曲を並べた楽しいコンサートという趣旨の公演である。
一曲目からなかなかに軽妙さが光る演奏。芦響は演奏にまとまりの良さがある。もっとも編成の大きなアマオケなりの弱点はある。どうしても管に若干の危うさがあったり、曲のテンポが上がると弦楽アンサンブルに微妙な乱れが生じたりはするし、全体的に勢いに任せた雑さのようなものが垣間見えることもある。。
とは言うものの、アマオケとして考えた場合、総じてレベルは高い。一曲目からまずまずの魅力ある演奏を聴かせる。
二曲目はあの曖昧模糊のエルガーにしては珍しく明快な曲。私は全く知らない曲であるが、なかなかに魅力的な曲であり演奏であった。
メインはチャィコのくるみ割り人形。これになるとアンサンブル精度が一段向上したのが感じられた。メイン曲として練習を重ねたのだろう。そうなると曲の魅力が増してくる。特にゆったり鳴らせる「花のワルツ」のような曲では、弦楽アンサンブルを中心に艶のようなものも感じられ、かなり魅力ある演奏を繰り広げた。
やはり芦響はなかなかにレベルが高いアマオケのようである。まずまずの演奏に満足して家路につく。
この遠征の前日の記事