連日の大阪
昨日大阪から戻ったところだが、今日は再び大阪である。今日はフェスでの読響の定期演奏会。年有休暇の残りが十分あれば休んで大阪滞在を延長したところだが、年有休暇の残りは少なく、しかも今日ははずせない会議があったので仕方ないというサラリーマンの生態。
仕事を終えるとJRで大阪に移動。今日は非常に暑い。正直なところ昨日までの週末遠征で主に暑さのせいで体力を削られているので少々キツい。新快速の中で「英雄たちの選択」を見ていたものの、途中で意識が飛びそうになる状態。
ボンヤリした状態で大阪に到着。さて夕食を何とかしないといけないが、フェスの場合はいつもこれが困る。CP劇悪のエキマルシェは避けたいし、近くのビルの地下街もイマイチだし(以前に駅前ビルの地下をウロウロした挙げ句に諦めた悪夢が過ぎる)で、諦めて肥後橋まで移動する。
とはいえ、肥後橋も選択肢が豊富なわけではない(というかむしろ少ない)。キッチンジローは行列が出来ているし、寿司屋は高いし、うどん屋は不味い。麒麟のまちを考えていたのだが、どうも食事メニューがないのではという印象。こりゃ万事窮したと思っていたら、どうやら「而今」が撤退した後に別のラーメン屋が入って今日オープンした模様。ラーメン屋が撤退した後にラーメン屋って大丈夫なのか?との疑問もあるが、確かに居抜きで設備そのままでオープンできるので参入障壁は低い。そのラーメン屋「ストライク軒」に入店する。

メニューは醬油ラーメンのストレートと味噌ラーメンのカーブの二種がある模様。私はストレートの麺増量(1130円)を注文する。なお私の入店時には客が全くいなかったので「大丈夫か?」と思わずひるんだが、私の入店を見てかその後に客が続々とやって来て、ほどなく店内は満員に近くなる。

登場したラーメンは非常にオーソドックス。かなりおとなしい地味な味である。化調をバシバシ効かした尖ったラーメンではないが、無化調というわけでもなさそう。かなり奇をてらったラーメンが増えている中でこういうオーソドックなラーメンは珍しい気もする。そう言えば看板にラーメンでなく「中華そば」と書いてあったが、そういう意味で確かに中華そばが正しいのかも。


夕食を終えるとホールへ。開場までまだ5分ほどあるが、かなり大勢が既に押しかけている。リハが伸びているのか開場時刻になっても入れるのはロビーまでとのことで、ロビーが時間と共にかなりの混雑をしていく。読響のコンサートは大抵大入りだが、今日は特に入りが多い。やはりこれは反田人気だろう。
とりあえず私は喫茶で高級サンドイッチにアイスコーヒーをつけて一服。ここの喫茶はやはりCPが悪いな。それと立ち席はやはり疲れる。

ようやく座席に入れるようになるとゾロゾロと入場していく。それにしてもやはり観客が多い。ほぼ満席なのでは。

読売日本交響楽団 第41回大阪定期演奏会

指揮/セバスティアン・ヴァイグレ(常任指揮者)
ピアノ/反田恭平
プロコフィエフ:交響曲第1番「古典」、ピアノ協奏曲第1番
R.シュトラウス:ブルレスケ、交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
とにかく明るい演奏という印象。終始ヴァイグレはノリノリだし、読響の面々も気持ちよく演奏している。そのおかげで曲調は極めて明るい。と言うか「あ、軽い」である。軽快を通り越してやや軽薄感もなきにしもあらず。それでも雑な感じの演奏にならないのは読響の技量の高さ。特に管楽器の音色の美しさや弦楽陣のアンサンブルに唸らされる。
ソリストに反田を迎えてのプロコの協奏曲は、これまた凄まじいというしかない演奏。流石に凡百のビジュアル系人気ピアニストなどと違って、反田は実力で人気を得ていることを感じさせる。終始その技量には圧倒される。その反田の圧倒的な演奏を前面に押し出して、バックでヴァイグレは相変わらず気持ちよくノリノリというところ。最後までノリで押しきった感が強い。
休憩後の後半はまずはブルレスケ。これは私は初めての曲であるが、とにかくピアノが縦横にかける曲。もっとも一番の印象に残ったのは実はピアノよりもティンパニ。とかくティンパニの活躍が多く、ティンパニとピアノが掛け合いをするというなかなかに珍しいシチュエーションのある曲であった。どうもR.シュトラウスがいろいろと試していたという気もする曲である。
反田が退場しての最後の曲はティル・オイレンシュピーゲル。やはりこの曲もかなり軽快で洒落が効いている演奏である。ヴァイグレはとにかくノリノリでオケを煽るし、オケはそれに応えての極めてキレのある輝かしい演奏。それでいてサウンド自体は非常に美しい。まさに読響の技倆を見せつけるかのような演奏であった。
今回のコンサートは選曲といい、どことなくお祭りムードが漂うものであった。こういう軽いお祭り騒ぎの方がヴァイグレの本領なのかなとも感じさせられた次第。お祭り騒ぎになると軽快さと煌びやかさが出るのであるが、もう少し重い曲になるとどうしても浅さが出てしまう傾向がある。結局はヴァイグレのカラーに合わせた選曲が成功と言うところか。