徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

京都市交響楽団第629回定期演奏会

 翌日は8時頃までグッタリとしていた。結局は昨晩はシャワーを浴びる気力もなく寝てしまった。

 買い込んであったおにぎりを朝食にして、結局はチェックアウト時刻の10時前まで部屋でグダグダ。ホテルを出ると直接に京都に向かうが、新快速の中は超満員、降り立った京都駅はさらに満員。全く秋の京都はどうしようもない。駅から出るとキャリーをロッカーに入れたいと考えていたのだが、どこのコインロッカーも一杯で、大型キャリーを引きずってウロウロしているロッカー難民が多数。荷物預かり所も覗いたがここも長蛇の列でどうしようもない。これは京都駅で荷物を置くのは不可能と判断して、一旦四条に移動することにした。

 とりあえず四条のロッカーには空きがあったが、ここも大型ロッカーはすべて塞がっている状態。幸いにして私のキャリーは一番小さなロッカーにでも入ったのでここに置いておくことにする。

 

京都四条の一風堂で昼食にする

 四条まで来たのだから昼食もこの辺りで摂りたい。結局は「一風堂」に入店して、白丸チャーシューラーメンと一口餃子を注文。オーソドックスな博多とんこつラーメンで美味。餃子の味も良い。

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白丸豚骨と一口餃子

 私が訪れた時には待ち客がいなかったのだが、私が店を出る時には既に数人の待ち客が。やはりここは人気店のようだ。

 さて昼食を終えてこれからどうするかだが、今日の京都市響の公演は14時半からなので、まだ3時間弱の時間がある。今、京都で開催中の展覧会と言えば、国立博物館での「京のかたな」か近代美術館での「藤田嗣治」。しかし前者は何やら刀剣擬人化アニメの影響で腐女子が殺到してとんでもない状態とのことだし(朝一の段階で1時間待ちとのHPでの記載があった)、後者はどうせ私とは相性が良くないし(私はどうも藤田の絵画は苦手である)。疲れがあることもあっていずれも訪問する気になれず、結局はこのまま四条のネカフェで時間をつぶすことに。

 ネカフェでは「ULTRAMAN」などを読んで時間をつぶしたが、この作品は特にウルトラマンとは無関係なこういう作品として読めばそれなりに面白いか。ただ時々、キャラクターがもろにラインバレルになってしまっていることがチラホラあったのが気になったが。

 2時間ほど時間をつぶすとホールに移動する。ホールの入りは7割程度と言うところか。京都市響としてはあまり入りが良いとは言いにくい状態。やはり演奏曲の知名度不足が効いているか。ロシアマニアなら逆に外せない内容なのだが。

 

京都市交響楽団 第629回定期演奏会

[指揮]アレクサンドル・ラザレフ

グラズノフ:バレエ音楽「四季」op.67
ボロディン:交響曲第2番ロ短調

 いきなりグラズノフの冒頭から驚いた。ラザレフの指揮にかかると京都市響がロシアのオケのような音を出すのである。グラズノフが音楽で描ききったロシアの雪原の風景が眼前に展開する。この曲は全体的に今ひとつまとまりがなくて散漫な印象があるのだが、ラザレフの指揮はそれをピシッと引き締めてくるので、弛緩したところがない。

 後半のボロディンは非常に起伏が激しく、時にはとんでもない爆音で進める激しい音楽でもある。かなりダイナミックであるのだが、粗にして野だが卑ならずとでも言うべきか、爆音が無意味な空騒ぎでなく実に説得力のある表現になっている。どんな爆音になっても統制が取れて揺らぎがないところは京都市響の演奏も見事であったと言うべきだろう。チャイコフスキーなどの交響曲と比べて決して出来が良いと感じられないこの曲から、ロシアの魂的な魅力を最大限に引き出した快演であった。


 なかなかの名演に場内もかなりの盛り上がりとなった。拍手が鳴り止まず、最後になるとラザレフが「もう帰って寝させてくれ」というジェスチャーをして場内は爆笑。比較的観客の反応がクールな京都市響にしては珍しいほどの盛り上がりであった。ラザレフは先に日フィルでもロシア魂全開の引き締まった名演を聴かせてくれたが、なかなかの統率力のある指揮者である。

 これで今回の遠征は終了。疲れたので四条でキャリーを回収するついでに星乃珈琲で一服してから帰宅することにしたのである。

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星乃珈琲でモンブランフレンチトーストを頂く