1年以上ぶりに満を持して遠征へ
原因不明であるが、コロナも下火になった(?)ということで1年以上ぶりに遠征に繰り出すこととした。そもそも昨年に私は永年勤続表彰の旅行ポイントを会社から支給されたのであるが、折悪しくもこのコロナ禍で一向に使えないままに月日を送っていたのである。有効期限があるので、そろそろ気になってきた頃。しかもこれ以外にもANAのマイルもそろそろ有効期限切れで、コロナの特例延長でズルズルと引き延ばしていたものがそろそろ期限がヤバい。しかもじゃらんポイントもかなり溜まっており、こちらは特例なんかないもんだから期限ギリギリである。というわけで遠征のタイミングを覗っていたのである。
会社からもらったポイントは基本的にパックツアーにしか使用できないのだが、今時でもパックツアーはお一人様が想定外なのでとにかく使いにくい。今までもようようANAトラベラーズのお一人様でも使用可能なプランを利用していたのだが、今回もそれを使用することにする。ただそうなると航空券をどうするかと悩んでいたのだが、どうもコロナの煽りかどうかは定かではないが、なぜかANAトラベラーズから宿泊のみプランも出ている。そこでこれを利用して、これに特典航空券を組み合わせることにした。またじゃらんポイントを使用してさらに宿泊を追加。これで大体のプランはまとまった。
行き先はANAのプランが九州しかないので九州から選択。九州と言えば大分がまず浮かぶところだが、比較的最近(と言っても1年以上前になるが)に訪問済み。ではということで思いついたのが久しく訪問していなかった鹿児島である。鹿児島で新たに重伝建指定された加世田麓を中心に、未訪問の山城訪問を絡める線で計画はまとまった。もっとも今回の主眼は実はそちらよりも「温泉でゆっくりしたい」というのが本音。ここのところ本業の方が心身共にプレッシャーの強いものだったので、そろそろ休養が欲しくなった。ちょうど大事な仕事がこの週の半ばで終了するので一段落であり、一番休みやすいタイミングでもある。
と言うわけでこの週末実行でプランを策定、金曜日の仕事を午前中に終えると空港に向けて車で移動する。ただ今回、行きはマイルでANA便で飛ぶのだが、帰りはスカイマークで神戸空港到着なので、行きと帰りで空港が異なることになる。そこで帰り便の神戸空港に車を置いて、そこから伊丹に移動することにする。大阪空港はとかく駐車場が高い上に不足なので、そこは駐車場完備の神戸空港を使った方が賢いという判断である。
金曜の午後に空港へ移動する
毎度のような阪神高速の渋滞に苦しめられながらも何とか予定時間内に神戸空港に到着、駐車場に車を入れるとポートライナーで三ノ宮に出て、そこから空港リムジンバスで大阪空港に向かうことにする。同じ乗り場からは関空行きのバスも出ているが、そちらの乗客は2組程度、しかし大阪空港便には20人弱が乗車する。やはりまだ国際線は全くなんだろう。
大阪空港に到着すると、まずはかなり遅れての昼食を摂ることにする。空港ターミナル内の「さち福や」で海老フライの定食に卵焼きをつけて頂く。まあ可もなく不可もなく、空港ビル内だったらこんなものか。
昼食の後は荷物検査だが、毎度の事ながらこれが一騒動である。私はとにかく荷物に電子装備が多い。ノートPCにiPad,さらにAndroidタブレットにpomera、この上にデジタル一眼レフを持ち歩いている。鞄の中に各種ケーブルが渦巻いているという状態なので、とにかく検査が大変。今回も途中で引っかかってしまって再検査。毎度の事ながら検査が一回で終わったことがないという不審人物である。
搭乗ゲートは地方空港行き便の常でバス移動の模様。さらに搭乗機体遅れとのことで出発が20分遅れる。ということで例によって待合でこの原稿を打っている(笑)。ノートPCを持ち歩いているならpomeraはいらないのではとの声もありそうだが、こういう隙間時間にさっと取りだして直ちに原稿入力できるpomeraは常に手放せないのである。
かなり待たされてようやく搭乗時刻だが、今度はバスが一向に発車しない。どうやら迷子になって遅刻した乗客がいる模様。結局は遅れた出発時刻からさらに遅れて出発することに。なお見渡したところ機内はほぼ満席。もう完全に通常モードに戻っているような雰囲気である。
鹿児島のホテル入る
今までの仕事の疲れが出てボンヤリとしている内に鹿児島空港に到着。予定より10分遅れとのことなので、飛行は順調だったようだ。空港からはリムジンバスで鹿児島中央まで移動だが、このバスが満席(補助席まで出る状態)完全に通常モードであるが大丈夫なのか?
鹿児島中央までは40分程度で到着する。今日の宿泊ホテルのシルクイン鹿児島はこの近くである。シルクインはかなり昔に一度宿泊したことがあるが、温泉大浴場が非常に快適であったことが記憶に残っており、いつかまた宿泊したいと思っていたところである。そこで今回、ここを宿泊ホテルに選んだ次第。
ホテルはリムジンバスの鹿児島中央ターミナルからすぐ。ホテルは普通のビジネスホテルだが、ここに自家源泉の温泉大浴場があるという。とりあえずチェックインするとまずは夕食。実はどうせホテルに到着するのは8時ごろになるだろうし、それから夕食を摂る店を探してウロウロするのもしんどいので、ホテル内のレストランでの黒豚しゃぶしゃぶの夕食がついているプランにしている。じゃらんポイントが大分貯まっていたので、支払いは差し引きで2000円ちょっとである。
夕食は黒豚しゃぶしゃぶ
部屋に荷物を置くと、まずは夕食に行くことにする。ホテル内の「薩摩旬彩ダイニング 悠庵」に入店。夕食メニューは黒豚しゃぶしゃぶを中心に、小鉢と刺身がついている。盲点だったのはこの小鉢で、キノコと魚をポン酢で和えたそうだが、これが非常に美味い。
そうこうしているうちに鍋が煮えてきたので豚肉を頂く。うーん、さすがに美味い。やはり良い豚肉は脂身が非常に美味い。さすがに薩摩黒豚侮りがたし。何しろ薩摩の豚と言えば、かの一橋慶喜がこれが大好きで「豚一さん(豚肉好きの一橋)」と陰で言われていたというぐらい。京にいた薩摩の家老は、慶喜からしょっちゅう豚肉の献上を依頼されるので、これに嫌気がさして薩摩がとうとう倒幕に走ってしまったという話まであるぐらいである。うーん、これなら私も倒幕されそう。
夕食後には温泉でくつろぐ
夕食を終えると入浴する。ここの浴場はナトリウム、塩化物、炭酸水素塩温泉とのこと。水素イオン濃度8.2とのことなので、弱アルカリ。そのためかしっとりとした肌触りであり、だからシルクホテルなんだろうかなどと思うところ。浴場は源泉かけ流しで加温なしの殺菌ありとのこと。手前の浴槽が源泉の投入量が多い高温浴槽で、奥の浴場は低温浴槽とのこと。まずは低温浴槽の方でゆったりと体をほぐしてから、手前の高温浴槽で体を温める。
温泉でゆったりくつろいだところで一気に疲れが押し寄せてきた。大谷翔平MVP獲得のニュースなどを見ているうちに眠気が押し寄せてくるので、この日は早めに就寝する。
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