徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

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白鷺館アニメ棟

マリナー指揮のPACのコンサートを聴く

 体調は翌朝にはさらに本格的に悪くなっていた。やっぱりまだ風邪は治っていなかったか。完全にぶり返した模様である。体がだるくて仕方がない。

 とりあえずレストランに朝食を摂りに行くと、チェックアウト時刻の11時ギリギリまで粘ってからチェックアウトする。会場の兵庫県立芸術文化センターまでは30分もかからない。しかしこれから開演時刻の3時までどこかで時間をつぶすのもしんどい。結局はホール近くのネットカフェでゴロゴロと漫画(ゴルゴ13)を読みながら時間をつぶす。

 

 

兵庫芸術文化センター管弦楽団 第79回定期演奏会 サー・ネヴィル・マリナー 奇跡のシンフォニー

指揮 サー・ネヴィル・マリナー

■プログラム

ハイドン:交響曲 第96番 ニ長調 「奇蹟」 Hob.I:96

ティペット:2つの弦楽オーケストラのための協奏曲

メンデルスゾーン:交響曲 第3番 イ短調 「スコットランド」 op.56

 現在のPACは明らかに弦優位だというのは感じていたが、それが今まで以上にハッキリと出ていたのが今回。元々弦上位を想定している2曲目はともかくとして、メインのスコッチも弦が綺麗に響いてくるのに対して、管はややうわずった印象を受けた。

 マリナーの指揮は今までのイメージ通りで、中庸で端正という印象。この辺りがマリナーのキャラクターの弱さでもあるのだが。メンデルスゾーンのスコッチは演奏によって古典寄りになったりロマン派寄りになったりする曲で、マークの演奏などが後者の代表なのだが、マリナーが演奏すると言うまでもなく前者になる。


 もはや巨匠の風格漂うマリナーは、ステージにエッチラオッチラという感じで歩いて出てくる。正直なところ、拍手で何度が出てくるのもしんどそうな印象があった。

 私もコンサート終了時には体はヘロヘロ。何とか家には帰り着いたものの、懸念した通りこの晩から熱が出て、再び数日間寝込むことと相成ってしまったのである。どうも今の風邪はたちが悪い。それとも私の体力がなくなったのか。