徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

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白鷺館アニメ棟

「進撃の巨人展」を見学してから関西フィルのコンサートへ

ノースビレッジで開催中の「進撃の巨人展」を見学

 翌朝は8時頃まで寝ておくつもりだったのだが、サラリーマンの悲しい習性で7時には目が覚めてしまう。

 朝食はレストランでバイキング。朝からガッツリと頂く。腹ごしらえが出来たらシャワーを浴びて外出準備。今日はコンサートの前に10時からのイベントに参加する予定なので9時半頃にはチェックアウトする。

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朝食

 まず最初に向かうのは大阪駅北のノースビレッジ。それにしてもここのビルは本当に使いにくい。デザイン最優先にして大失敗している典型的な例である。

 ここにわざわざやってきたのは、ここで開催されている「進撃の巨人展」を覗くため。展示にあわせて360度バーチャルシアターなるものが開催されており、これの今日の10時からのチケットは既に入手済みである。

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既に行列が出来ている

 私の到着時には既に行列ができていたが、この日の2回目の上演に間に合う。ヘッドマウントディスプレイを付けて、ヘッドフォンでバーチャルリアリティの世界に没入するという仕掛け。内容は新米兵士としてトロスト区奪回作戦に参加するという趣向。途中で巨人に食われそうになるが、そこは無敵のミカサお姉さんが助けてくれる。しかしミカサお姉さんよりもリヴァイ兵長に助けてもらいたい腐女子も多そうだったが・・・。それに「ウォール大阪」なんて言われた日には、「おい!関西版の方かい!」と突っ込みを入れたくなった。川藤幸三はどこだ。

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 バーチャルシアターの次は展示の見学。冒頭は映像による演出になっているが、これが実質的な改札制限となって会場内部が大混雑するのを防いでいる。この辺りはかなり大型イベントに手慣れた会社が仕切っているのを感じる。コスプレ兄ちゃんがノリノリで紹介してくれるが、その後この兄ちゃんは哀れにも巨人の餌食となるようである。

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冒頭に映像があった後に展示に

 冒頭の映像パートを抜けると、後はこの手の展覧会にはお約束のいわゆる原画展である。これについては残念ながら「ストーリーは面白いのになぜこんなに絵が下手なんだ」と連載開始時からずっと思っている私には今一つ興味が出ない。

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原画展示の類い

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演出には凝っているが

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インパクトはある

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アイテム類もあり

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立体機動装置

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リヴァイの最重要装備であるはたき

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こちらはどうでも良い方のブレード

 面白かったのは一番最後の超大型巨人の実物大模型ぐらいか。正直なところ、入場料に見合った内容かには疑問もないわけではないが、まあこれはこれで予想通りではある。

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超大型巨人がいきなり登場

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こういうのはそれなりに面白い

 

 

近大レストランで昼食に近大マグロを食う

 進撃の巨人展を見学した後は昼食を摂りたい。このビルの6階にレストラン街があるらしいのでそこを覗く。ちょうど「近畿大学水産研究所レストラン」が11時から開店で、開店待ち客がゾロゾロと案内されているところだったので、そこの行列に並ぶ。幸いにして私の後ろ数人までが無事に第一回入場組となる。

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開店時には既に行列

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近大レストラン

 注文したのは「海鮮丼(1850円税込)」。近大マグロを初めとして、近大養殖の魚類を盛り合わせた海鮮丼である。養殖魚は往々にして無駄に脂がのりすぎてしつこい場合があるのだが、ここの魚は意外とさっぱりしていてなかなかに美味。近大も良い商売をしているようだ。次はうなぎの完全養殖に成功して近大ウナギ屋というのも開いてもらいたい。

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海鮮丼

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近大マグロ入り

 コンサートの会場まではまだ時間があるので喫茶辺りで時間をつぶしたいが、どうも適当な店がない。結局は開場時間よりかなり早くホールに到着し、ホール前の公園のベンチでこの原稿を執筆する羽目に・・・。その内にようやく開場時刻が来たのでホールに入る。どうもこちらのコンサートも放送用のカメラが入っている模様。後で調べたところBSジャパンとのこと。

 

 

藤岡幸夫 ザ・ベスト・シンフォニー!

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[指揮]藤岡幸夫
[管弦楽]関西フィルハーモニー管弦楽団

ベートーヴェン:交響曲 第7番 イ長調 op.92
サン=サーンス:交響曲 第3番 ハ短調 「オルガン付」 op.78

 コンサートのメインを張れるようなプログラムを二曲組み合わせた名曲演奏会という趣のコンサートである。

 デュメイが指揮をしないと普通の日本オケになってしまうなどと揶揄される関西フィルだが、確かに藤岡が振ると弦の音色はデュメイの時とは違っており、デュメイの時ほどの強烈な圧力はない。またアンサンブルに若干の粗さも出てくる。ただそれでも悪い演奏というわけではなく、なかなかに熱の入ったものであった。

 ベートーベンに関しては比較的オーソドックな演奏で、より熱が入っていたのはサン=サーンスの方。オルガンの音色が響く大スペクタクルをてらいなしにそのままダイレクトにぶつけてきた。演奏会の趣旨から考えるとこれはこれで正解だろう。

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アンコールもお祭りプログラム

 いずれもまずまずに満足できる演奏会であった。とは言うものの、やはりハイドンはもう良いかな・・・。