この週末は飛び石休だが、組合の方から「年有消化のために休め」とのお達しが回ってきた。私はそもそも年有消化については全く困っていないのだが、この際だからこれに乗っかって休みを取ることにした。ここのところ仕事のストレスが半端なく、あちこち体に疲れが溜まっていた。これは温泉周遊でもしたいところ。以前から気になっている温泉地があったので、連休を使って岐阜方面に繰り出すことにした次第。
その前に水曜の夜は大阪でコンサート。内田光子とマーラーチェンバーのチケットを取得している。仕事を早めに終えて大阪まで繰り出すと、駅マルシェの「北極星」で「チキンオムライス」を夕食に頂いてからホールに向かう。
一階席はほぼ満席のようだが、私のB席がある二階はかなりガラガラの状態。B席のある後ろの列だけが満席である。どうも入りが今ひとつ。
内田光子 with マーラー・チェンバー・オーケストラ
[ピアノ・指揮]内田 光子
[管弦楽]マーラー・チェンバー・オーケストラ
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第19番 ヘ長調 K.459
武満徹:弦楽のためのレクイエム
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466
内田光子のピアノについてはかなり流麗な演奏という印象。ただピアノ協奏曲の19番の方は、あまりに流麗すぎるが故にサラッと流れてしまったようで印象はやや薄い。
武満はマーラーチェンバーのアンサンブルのレベルの高さを十分に感じさせる演奏であった。ただ残念なのは私には武満はどうも面白くない。
内田のピアノが暴れまくったのは後半の20番。最初からやや変則的な演奏だと感じていたが、段々とアレンジが増えていく。装飾音が付加されていって今まで聴いたことのないような演奏に。好き嫌いは分かれそうだが、ある種の圧巻の演奏ではある。
内田光子とマーラーチェンバーの関係については「気心知れている」という雰囲気が伝わってきた。その辺りが内田の変則的な演奏にもバックが問題なく付いてこられる理由なのだろう。
充実した演奏の割には会場の入りが今ひとつ残念な演奏会だった。やはり少々チケットが高かったか(S席2万円というのは、内容からすると明らかに高い)。どうも最近はチケット価格が高騰気味に思われる。昔はスポンサー付きの安いコンサートなんかも結構あったのだが。もっとも価格が安くなれば安くなったでおかしな客(場内で馬鹿騒ぎするような)とかが現れるからそれはそれで問題なのだが。
コンサートを終えると今日の宿泊ホテルに向かう。ホテルは例によってのジーアールホテル江坂。途中のイオンで軽い夜食を購入するとチェックイン。大浴場で入浴してから早めに床についたのである。