徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

METライブビューイング ロッシーニ「セミラーミデ」&「村山コレクション1」at 中之島香雪美術館

 翌朝まで結構爆睡だったんだが、8時前ぐらいに辺りが騒がしくなってきたので目が覚める。とりあえず昨日買っておいたパンを朝食として腹に放り込むと手早く荷物をまとめる。今日は10時前に大阪ステーションシティシネマに行くので、9時前にはチェックアウトしておく必要がある。

 今朝は生憎の本格的な雨。その中をゴロゴロとキャリーを引いて歩くのは気が重いところ。とりあえず駅がそう遠くないし、向こうに着いたらすべて屋内移動だけなのが救いであるが。

 ステーションシティシネマには結構大勢の観客が押しかけており、劇場内はほぼ満席に近い状態に入っている。このライブビューイングも段々と客が増えてきているような気がするのだが、劇場の方は逆に段々と小さいスクリーンに追いやられているように思えるのが何とも。

METライブビューイング ロッシーニ「セミラーミデ」

指揮:マウリツィオ・ベニーニ
演出:ジョン・コプリー
出演:アンジェラ・ミード、イルダール・アブドラザコフ、ハヴィエル・カマレナ、エリザベス・ドゥショング、ライアン・スピード・グリーン

 古代バビロニアを舞台にした愛と憎悪が渦巻く悲劇なのだが、その劇的ドラマをこれぞイタリアオペラという圧巻の歌唱が盛り上げる。さすがにロッシーニらしく各キャラクターごとにそれぞれの見せ場を作ってあるのだが、主要キャストが圧倒的な実力者揃いなので、これぞベルカントオペラという歌唱を聴かせてくれる。アンジェラ・ミードの超高音ソプラノには唸らされるが、重厚なる存在感を示して堂々たる悪党ぶりを見せたイルダール・アブドラザコフが好演。まさにオペラの醍醐味を感じさせてくれる内容であった。

 

 正直なところ、やっぱりオペラはこうでないとな・・・と感じたのが本音。

 これで予定は終了だが、帰宅の前にもう一カ所最近開館したばかりの美術館を訪ねたい。だがその前に昼食。気分としてはなぜかラーメンが食べたい。というわけで大阪第2ビル地下の「つけ麺 紋次郎」を訪ね、つけ麺の大盛りをガッツリと頂く。

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つけ麺紋次郎

 太めのもっちりした麺が美味い。また濃厚な魚介系のスープが結構クセになる。たまに無性に食べたくなるタイプのラーメンである。

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もっちりとした太麺

 腹が膨れたところで地下鉄で移動。ここは通い慣れたるルートだが、今日はフェスティバルホールではなくて、その向かいのウェストゲートの方が目的地。

「 珠玉の村山コレクション I 美術を愛して」 中之島香雪美術館で4/22まで

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 朝日新聞創業者・村山龍平のコレクションの中から、5期に渡って300点を紹介とのこと。今回はその第1期。

 茶器や絵画などが展示されているが、冒頭を飾るのは「志野茶碗 銘 朝日影」。しかしこの茶碗、この手のものがよく分からない私が見ても思わずため息が出るような逸品。まさに神々しいオーラが感じられて、他の作品を一線を画していた。

 絵画では曽我蕭白の作品があったことなどが注目点。さすがに技の冴えを感じさせる作品であった。全体的に展示数は決して多いとは感じなかったのであるが、なかなかに目を惹く作品があったという印象。

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館内に茶室玄庵が復元されている

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茶室内部

 「志野茶碗 銘 朝日影」の印象は実に鮮烈であった。思わず「おおっ、これは」という声が出てしまった。私が茶碗でここまで魅了されたのは初めて。中之島香雪美術館はあまり大きな美術館ではないが、落ち着いたなかなかに雰囲気の良い美術館であった。アクセスも良いし、これからもフェスティバルホールのついでに立ち寄ることもあるだろう。ただ難点は閉館時刻が5時と早いので、平日のコンサートに駆けつけた時には既に閉館していること。平日は7時閉館ぐらいに出来ないのだろうか。オフィス街だからその需要もありそうに思うのだが・・・。

 

 これで全予定は終了。とりあえず大阪の「つる家茶房」に立ち寄って、「生麩入りぜんざい」を頂いてマッタリくつろいでから帰宅の途につくのであった。

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生麩入りぜんざい