東京出張の疲労がまだ体に残っている状態だが、この週末も懲りずに大阪へ外出である。土曜の午前中に家を出ると大阪へ直行する。
大阪に到着して私がまず立ち寄ったのはチケットぴあ。ここに立ち寄ったのは、ネット予約では座席指定ではないチケットを座席指定で買うため。実は私はあるコンサートのチケットを発売日にネット購入しようとしたのだが、その席を見てみるとなんとホールの最前列という、アイドルやロックなら特等席だが、クラシックならクソ席。どうもチケットぴあは前から順番に割り振るようである。チケットの動きの激しいコンサートならそれでも仕方ないから押さえておくところだが、様子を見ているとチケットの動きはかなり鈍い模様なので、ネット購入を止めて窓口購入に切り替えた次第。私の狙ったとおり、ホール一階の中央付近というクラシックでは特等の座席のチケットの購入に成功する。
目的のチケットを入手すると次は昼食を摂る必要がある。大阪駅前第2ビルの地下に行って「いわむら」に入店、ランチメニューの「デミグラスハンバーグランチ(930円)」を注文する。ハンバーグは美味いのだが、デミグラスソースがいささか軽い。もう少しコクが欲しいところ。
肥後橋に移動すると、フェスティバルホールに入る前に向かいの美術館に入館する。
「珠玉の村山コレクション ~愛し、守り、伝えた~ 」II 美しき金に心をよせて 中之島香雪美術館で6/24まで
金は化学的に安定な元素であるのでさびることがなくその輝きを保ち続ける。それ故に古来より単に装飾に使用するだけでなく、神的なニュアンスも含んで用いられてきている。そのような金に纏わる物品を展示。
金は使い方によっては煌びやかで華やかにもなれば、荘厳で神々しくもなる。蒔絵などの装飾は華々しく、経典などになると厳かである。このような金の対比を感じることが出来る展覧会でもある。個人的には金蒔絵の雅やかさに心惹かれる。
展覧会の見学を終えると向かいのフェスティバルホールへ入場する。かなり大入りで一階は満員である。
ロッシーニ「チェネレントラ」
指揮/園田隆一郎
合唱/藤原歌劇団合唱部
管弦楽/日本センチュリー交響楽団
キャスト/
〈チェネレントラ・灰かぶり娘〉アンジェリーナ:脇園 彩
〈王子〉ラミーロ:小堀勇介
〈従者〉ダンディーニ:押川浩士
〈男爵〉ドン・マニフィコ:谷 友博
〈姉〉クロリンダ:光岡暁恵
〈姉〉ティズベ:米谷朋子
〈家庭教師〉アリドーロ:伊藤貴之
童話シンデレラを原作としたオペラ。随所にロッシーニ節が聞かれる。ストーリーは王子とシンデレラが舞踏会以前に知り合っていたりなど、よく知られた童話とは若干異なるところがある。人物解釈なども若干異なっているようで、シンデレラをいじめるのは継母ではなくて継父の男爵。なおこの男爵がシンデレラのことをやたらに「猫かぶり」と言って憎悪しているのだが、私の目からもシンデレラが童話のような無垢な少女ではなく、いささか猫かぶりに見えたのはいかなることだろうか。
楽しくもなかなか聴かせる音楽になっていて、決して子供向きオペラというわけではないようだ。歌手の聴かせどころも多々あるのはさすがにロッシーニ。
ただ王子の小堀などはなかなか好演だが、主役の脇園の歌唱に若干の弱さがあり、主役の見せ場で今ひとつパッとしなかった感があるのがやや残念なところ。
コンサートを終えると今日の宿泊ホテルであるホテル中央オアシスに移動する。新今宮地域での高級ホテル(笑)。今回は会社の宿泊補助が使用できたことから選択。
ホテルに荷物を置いてしばし休憩すると、夕食のために新世界へ。立ち寄ったのは「串カツだるま」。待ち客がいる状態だったが客の回転が早いので十数分で入店できる。
串カツ諸々を十数本注文。サクッと揚がっていてうまい。前回来た時にも感じたが、やはりここのは油が胃にもたれない。ほとんどのカツが1本108円で支払いは1800円ほど。やはりCPが良い。
串カツの後は隣の「松屋」で220円のきつねうどんを頂く。本当にCPの良い界隈である。
腹が膨れた後は、ジャンジャン横町のレトロゲーム店でガンシューティング系ゲームを少し楽しんでから、帰りに「千成屋」でミックスジュースを購入してホテルに戻る。
ホテルに戻るとBDなどを見て過ごすが、とにかく眠いので早めに就寝する。