徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

佐渡オペラ「魔弾の射手」&「特撮のDNA」at 明石文化博物館

 世間はもう夏休みに突入とのことで、朝にいつも見かけていて通学児童の行列を見ることがなくなった。ただこの異常な熱波で、さすがに表で走り回っている子供の姿を見かけることも少ない。熱中症を恐れてみんなお籠もりしているんだろうか。私も冷房の効いた部屋でお籠もりしたいところだが、残念ながら日本の社会人には夏休みなんて贅沢なものは許されない。毎日熱波の中に仕事に繰り出してヘトヘトになる日々である。

 さてこの週末だが、私は佐渡オペラ(こう書くとやはり佐渡おけさのようだ)に出かけるためにチケットを手配していた。しかしよりよってその日に前代未聞の東から日本に上陸したという迷走台風が直撃する羽目になってしまった。これは果たして劇場に到着できるのだろうかと疑問を感じたところだが、当日朝にHPを調べてみると通常通り開催とのこと。こうなると何が何でも現地に向かうしか手はなくなる。空を見上げると幸いにして台風はピークを過ぎている模様。ただ鉄道だと何が起こるか分からないので、あえて車で繰り出すことにした。

 午前中に家を出ると西宮に直行と言いたいところだが、その前に手前で一カ所寄り道する。

「特撮のDNA」明石市文化博物館で9/2まで

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 いわゆる特撮展なのだが、二部構成になっていて、一部は流星人間ゾーンなどの超マイナー作まで含む特撮一般に関する小物類。二部は実質的にはコジラ展という構成になっている。

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こういう懐かしいものもある

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メカゴジラ

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ガンヘッドなんて新しいところも

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会場内にはゴジラが多数

 流星人間ゾーンなんて懐かしすぎて涙が出そうになったが、ゴジラに対してはあまり思い入れのない私としては、大抵の展示はフーンで終わってしまったのが本音だったりする。

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知る人ぞ知るマイナー作「流星人間ゾーン」

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これら最近のビオランテ

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モスラもいます

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ゴジラ対モスラ

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コジラの息子のミニラ、宮沢喜一ではありません

 ネタ的に人気があるのか、天候があまり良くないのにも関わらず、いつもガラガラのこの会場に珍しく多くの観客が押し寄せていて駐車場も満杯に近くなっていた。なお物販類にもやはり力を入れており、ゴジラグッズの類いも多数販売されていたので、そういう点からもマニアにアピールする企画であろう。

 

 明石を後にすると阪神高速で西宮に向かう。西宮に到着した頃には台風など嘘のような晴天。あの騒ぎは一体何だったんだ?と感じてしまうような光景に気が抜ける。確かにこれは通常通りに開催になるわけだ。

 さて車をホールの駐車場に入れて・・・と思ったのだが、私が到着した時にはホールの駐車場は満車で駐車不可。どうやら今日は大ホールだけでなく中ホールでもイベントがあった模様で、そのために大勢の観客が車で押しかけたようだ。仕方ないので近くの西宮ガーデンズに車を停めに行くが、こちらも駐車場に満車表示が多数出ており、空いている駐車場を求めて何度もグルグル回る羽目に。

 ようやく車を置いた時には開演1時間前。大至急昼食を摂る必要があるのだが、レストランフロアを覗くとどの店も長蛇の行列。これは駄目だと半ば昼食を諦めて下の階に降りたと思えば、「かんみこより」が空席がある状態だったのでここに入店することにする。この店も一応ランチメニューがあるのだが、そもそもは喫茶がメインの店だし、レストランフロアとは違うしということでノーマークになっていたのだろう。

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レストランフロアの一階下にあります

 注文したのはランチメニューの角煮丼。これにデザートとしてわらび餅をつける。自家製を名乗っている角煮は、ややボリューム不足を感じるが味は良い。男のがっつりランチには量が不足であることは否めないが、女性のおしゃれランチには十分だろう。実際に店内は女性がほとんどで、男性は女性の連れで来ている者が数人、ランチで来ている男性はかなり珍しい方のようである。

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角煮丼

 デザートはわらび餅で、これにランチに元々ついていたグリーンティーを添えて。こちらもボリュームはないが味は良い。まあ確かにこの店は喫茶メインであることがよく分かる。場所柄例によってCPは「?」だが、損をしたと感じるような店ではない。

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デザートのわらび餅

 何とか30分以内で昼食を終えるとホールへ急ぐ。ここの施設は広すぎるので、とにかく施設内移動が疲れるところである。ホールに到着した時にはもう既に観客が大勢押しかけていた。チケットは売り切れと聞いているが、確かに場内は見渡す限りほぼ満席である。

「魔弾の射手」

指揮 佐渡裕
オットカー侯爵 町 英和
アガーテ カタリーナ・ハゴピアン
エンヒェン マリア・ローゼンドルフスキー
カスパー ジョシュア・ブルーム
マックス クリストファー・ヴェントリス
隠者 斉木健詞
クーノー 鹿野由之
キリアン 清水徹太郎
ザミエル ペーター・ゲスナー
合唱 ひょうごプロデュースオペラ合唱団
管弦楽 兵庫芸術文化センター管弦楽団

 映像などを用いた派手な演出が非常に目立つと共にツボを突いていると感じた。特に有名な魔弾製作のシーンなどはおどろおどろしいまでのホラースペクタルとなっており、解説に記載してあった「このオペラはホラーオペラである」ということをそのままに表現してあった。

 もっともこのような虚仮威しだけでなく、オペラの内容も十分に満足のいくものである。主役陣の歌唱に関しては、いずれも十分に納得できるレベルのものであったし、普段は金管が暴走気味になるPACオケも、本公演ではそれが逆に効果を上げている印象になっていてメリハリの効いた好演となっていた。


 なかなかに楽しめた。台風の中を出かけてきた意味はあったということである。なお終演後は私と同様に西宮ガーデンズに向かう観客がゾロゾロと多数いたことから、やはり今日はホールの駐車場に車を入れられなかった者がかなりいたことが覗えた。まあこのホールは駅から直結しているので車でないとアクセスできないようなところではないが、それにしても駐車場の数が全く足りていないようである。