徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

METライブビューイング マスネ「マノン」

 マイクロソフトの陰謀で昨晩の就寝が遅かったせいがあり、翌朝は8時に目覚ましで叩き起こされる。本当は後2時間ぐらいは寝ていたいところ。しかし今日はMETのライブビューイングを見に行く予定なので、いつまでもゴロゴロしてもいられない。

 手早く着替えると朝食のために外出する。今日立ち寄ったのは「味里」モーニングのBセットを注文する。

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喫茶「味里」

 400円という価格を考えると悪くはないのだろう。珈琲は私の好みのタイプ。ただボリューム的にも内容的にももう一工夫欲しいというのが本音。

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モーニングBセット

 

 朝食を終えて戻ってくるとしばし部屋でグダグダしなから荷物をまとめ、チェックアウト時刻の10時頃にホテルを出ると、そのまま大阪ステーションシティシネマに直行する。

 入場までにまだ時間があるから、ロビーで近日公開映画の予告などを見ていたのだが、今更寅さんの映画をするというのには驚いた。たださらに驚いたのはゴクミの老けっぷり。どうしてもデビュー当時の美少女イメージが頭に残っているので、なかなか衝撃的。もっとも彼女の今の年齢を考えると仕方ないところか。さらに見ていると今度はルパン三世の3D映画の宣伝。時代も変わったものである。それにしてもゲストヒロインが壮絶に棒読みだと驚いていたら、キャストは広瀬すずらしい。彼女は先の朝ドラでもその演技力に疑問符が付いていたが、こうやって声だけの演技となると誤魔化しが全く効かないせいで悲惨な状況。それにしてもまだ顔出しするドラマなら、演技力には目をつぶって人気の美少女をキャスティングする意味は分かるが、顔出ししないアニメにあんな棒演技を起用するとは何のつもりだ?

 ようやく上映時間になったのでゾロゾロ入場。客の入りは3割と言うところか。まずまず入っている方だろう。私は朝が軽すぎたせいで腹がやや軽いので、500円の高級ホットドックとさらに高級コカコーラを買い込んでから入場する。かつては売店のこういう割高商品は買わなかったのだが、段々と私も堕落している。

 

METライブビューイング マスネ「マノン」

指揮:マウリツィオ・ベニーニ
演出:ロラン・ペリー
出演:リセット・オロペーサ、マイケル・ファビアーノ、アルトゥール・ルチンスキー、ブレット・ポレガート、クワン チュル・ユン

 ヒロインのマノンと彼女を愛した若者デ・グリューの悲劇を描く作品・・・と言ってもヒロインのマノン自身は「遊んで贅沢に暮らしたい」という天然魔性とも言うべき尻軽で貪欲で享楽的な女性であり、彼女自身の運命については自業自得という言葉しか出てこない。本当に悲劇なのは巻き込まれたデ・グリューだろう。彼の父親が二人の間を妨害する障壁として登場するのだが、どう考えても父親のやっていることの方が正しい(笑)。もし私がデ・グリューの友人だったとしても「やめとけ、その女は地雷だ。」と言ったろう(笑)。

 ヒロインを演じたオロペーサについては、やや地味目の声質であるが、非常に説得力のある歌唱をする。おかげでマノンは確かに尻軽な悪女だが、デ・グリューに対する愛情自体は本当だったんだろうなという説得力を持つ。また第四幕のカジノでの狂乱ぶりなどは圧巻であった。一方誠実な馬鹿男デ・グリューのファビアーノは熱演。第三幕でマノンに迫られながら散々葛藤した挙げ句についには誘惑に負けるといったシーンはなかなかの見せ場。またマノンの従兄弟でお調子者のレスコーを演じたルチンスキーも存在感のある軽薄者を演じきっている。

 人間ドラマ中心の劇なので、セットなどは比較的シンプルであり、オーソドックスであるが無理のない演出は地味な印象はあるが好感が持てる。

 マスネの音楽については終始明るめで軽めという印象を受けた。その辺りはお洒落なパリの雰囲気を伝える内容なのだろうか。クライマックスなどは例えばプッチーニとかならもっと劇的に盛り上げるところだろうが、そういったところは結構あっさりとしていた印象。

 

 上映終了が15時過ぎ。11時からなので4時間以上という意外と大作である。とにかく腹が減った。そこでかなり遅めの昼食のために一階下のフロアをうろつくが、この時間になっても混雑している店が多い上に、やはりCPの悪い店が多い(「だるま」まで出店しているのには驚いたが、あそこはいつから高級店になったんだ?)。結局は「美々卯」に入店して「鳥なんばうどんのセット」を注文する。なおシネマ鑑賞者の特典としてドリンクが付いてくるとのこと。

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うどんの美々卯

 まあさすがに美々卯のうどんだけあって美味い。ただし量は少なめ価格は高めというのは毎度のことである。

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後ろにあるのがシネマ特典のワンドリンク

 昼食を終えたところでJRで帰宅するのである。帰りはJR京都線内でトラブルがあったらしく、その影響で新快速のダイヤがかなり乱れていた。