今度はパリ管のライブ配信を
この週末から世界の各オケのHPの巡り歩きをしている私であるが、今日はパリ管のHPでのライブ配信を見つけた。指揮は新鋭の女流指揮者アリアン・マティアフ。私は初めて聞く名前なのだが、Wikipedia英語版によるとオペラ歌手の娘でピアニスト及び声楽指揮者としてキャリアを積んだ人物らしい。シュターツカペレ・ハレの音楽監督をしたこともあるらしい。
なおページはフランス語であるが、例によってGoogle Chroamの翻訳機能のおかげでどうにかこうにか記述の意味は取れる。とは言うものの、まだフランス語の翻訳は英語の翻訳に比べると各段にレベルが低いようである。まともな日本語になっておらず、何を言いたいのか意味不明の文章も多々(当然のように原語を見てもフランス語を習ったことがない私が分かるわけもないし)。とりあえずHPの記述を汲み取るぐらいには使えるが、もう少し精度を上げてもらわないと文章を本格的に読むのはツラそう。
パリ管ライブ配信(2021.1.13 フィラルモニ・ド・パリ)
指揮:アリアン・マティアフ
フォーレ 「ペレアスとメリザンド」
R.シュトラウス 交響的幻想曲「イタリアから」
一曲目はフォーレの美しくも輝かしい曲。当然のようにパリ管の音色は煌びやかではあるが、マティアフの指揮は必要以上には色彩を強調しない比較的抑えめのものに感じられる。その代わりに謳わせる部分は非常に美しく謳わせる。
二曲目は若きR.シュトラウスがイタリア旅行した際のスケッチから作曲したものだという。そのためか曲全体に明るい空気と若々しさが満ちている。後のもう少しひねた交響詩群とは違って比較的素直な曲である。一応標題はついているようだが、特に風景などを描写した音楽というわけではなさそうである。
マティアフはこの曲をその若々しさのままに躍動的に表現したようである。放っておいても煌びやかで華やかな音色の出るパリ管だけに、必要以上の虚飾は付けていない印象。それでも出てくる音楽は実に色彩的である。
全く聞いたことのない曲に初めての指揮者ということで、このコンサートだけでは彼女の真価は計りようもないが、比較的手堅い指揮をするという印象を今回は受けた。