徒然草枕

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青天を衝け 第13話「栄一、京の都へ」

京に上ったものの特に何が出来たわけでもない栄一

 喜作と共に浮かれて京を目指す栄一ですが、身元が怪しいこともあってとりあえず平岡円四郎を頼ることに。実際は一橋家に仕官する気なんて微塵もないのに、京に行くための身分保障として円四郎の名を借りることに。

 で、無事に京に上った二人であるが、円四郎は忙しくて会えず(本当に円四郎の元を訪ねたのか怪しい気がするが)、浮かれた二人は攘夷派と情報交換と言いつつ、実際は宴会に明け暮れていたと(確かに攘夷派の志士たちは京では連夜のように派手に遊んでいたという話がある)。そりゃ路銀もなくなるわな。

 路銀がなくなってどうしようもなくなったことで、突然「そう言えば俺たちは、ここには国家のために事を起こすべくやって来たんじゃないか」といきなり長七郎に対して厨二丸出しの手紙を送って呼び寄せる。しかしこの頃には既に様々な出来事からの後ろめたさなどで完全にメンタルが崩壊してしまっていた長七郎は、旅の途上で錯乱して人を殺めるという事件を起こして捕まってしまう。しかも悪いことにこの長七郎が持っていた厨二丸出しの手紙もお上に渡ることに。無難に「また顔を見たいから京に来ないか」とでも書いていれば良かったものを、幕府を倒すべきとか、横濱焼き討ち計画云々とか不穏当な内容を書いていたものだから、当然のように栄一達にもお上の手が・・・。

 

実に都合良く助け船が来る悪運だけは強い口だけ番長

 元々お上から逃げるつもりで京に来ていていた栄一達は進退窮まったところに、円四郎から助け船が。「お前達、バカなことをしたんじゃなかろうな」と探りを入れられてとぼけるが、嘘はバレバレ、結局は洗いざらいすべて喋って、円四郎に半分呆れられながら「それならお前ら一橋家の家臣になれ」ってのが今回の展開。

 円四郎が「お前達は悪運が強い」と言ってましたが、まさにその通りです。こんなマヌケな行き当たりばったりで行動しながら、この時代に命を落とさなかったのは確かに強運の持ち主だと言える。これと対称的なのが長七郎。真面目な性格が祟ってドンドンと自滅コースを歩んでいる。口だけ番長の栄一よりはよほど真剣に動いていた人なんですが・・・。栄一がどうこうと言うよりも、円四郎の度量の大きさの方が目立ちます。

 結局は半ば物見遊山で無計画に京に上った二人ですが、口では攘夷を唱えながらも全く行動が伴っていません。その挙げ句の結果が一橋家に就職。しかし慶喜は「攘夷なんて出来るわけないでしょ」って人ですからね・・・。口だけで舞い上がっているあの二人、一体どうやって折り合いをつけるのやら。

 どうもここまでの栄一って、口だけで行き当たりばったりの無計画さが目立ちます。このお調子者はどう考えても大きいことなんて出来そうにない雰囲気なんですが・・・どこで脱皮するんだろう。

 

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