仕事後に大阪に出向く
今日は大阪まで関西フィルの定期演奏会に出向くことにした。早めに仕事を終えると車で大阪まで移動するが、毎度のごとくに阪神高速は途中で大渋滞で大幅に時間をロスすることになる。
ようやくザ・シンフォニーホールに到着すると駐車場探し。いつも利用している駐車場は塞がってしまっているので、しばし駐車場を求めてウロウロ。金を気にしないならホールの地下駐車場に入れてしまえば良いのだが、とにかくあの駐車場は非常識に料金が高すぎるので使い物にならない。結局はウロウロしてそれなりの料金の駐車場に車を置く。
もう既にホールは開場している時刻であるが、このまま直行したら途中でガス欠になるのは確実。とにかく毎度の如くに「福島やまがそば」に飛び込むと「そばセット(880円)」を注文する。それにしても何でこうも私は毎度同じ行動パターンになるんやら。もしゴルゴに狙われたら、巡回パターンを先読みされて待ち伏せされてチュドーンである。
やっぱりそばは天ぷらが入っている方が美味いよななどと感じながら、飯をかき込むとホールへ。暗闇が迫りつつあるところを足早に駆け抜ける。
関西フィルハーモニー管弦楽団 第335回定期演奏会
[指揮]飯守泰次郎
[管弦楽]関西フィルハーモニー管弦楽団
チャイコフスキー:弦楽セレナーデ ハ長調 op.48
チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 op.64
一曲目はコロナ禍の初期にやたらに演奏機会が増加したいわゆる「オー人事」である。飯守は結構メリハリのつけた演奏をするが、その割にはいささか淡泊。関西フィル弦楽陣の特性を考えると、もっとシットリネットリ行っても良いような気がする。また大仰な大悲劇音楽にする向きもあるが、飯守の演奏はもっと淡々としたところがある。
後半は超有名なチャイコの5番。つい先日にフェドセーエフとN響で聞いたところであるが、あのやけに甘美で艶っぽい演奏が頭にあるせいか、妙にあっさりと淡泊に聞こえる。飯守は彼なりにアクセントを随所につけた個性的な演奏をしているのであるが、やはりインパクトの点ではフェドと比べると分が悪いのは明らか。
また分が悪いと言えばオケの力量の点でもかなり分が悪い。関西フィルはさすがにN響と比較してしまうと管楽器、特にホルンの不安定さが目立ってしまう。第2楽章の有名なホルンのソロなどはギリギリでヒヤヒヤというのが正直な感想。
とは言うものの、総じて悪い演奏でないのは間違いなく、場内もかなりの盛り上がりで飯守を歓迎していた。なお大病をしてからめっきりと衰弱した感のある飯守だが、座って指揮するのはともかくとして、出入りが危なっかしくて介護がついていたのが気になるところ。もっともその状態でも、いざ指揮棒を構えると鋭い表情も出るのであるが。