八幡平城は断念する
この天ヶ谷城からさらに東に少し進んだところにある想慈院の背後にある山が八幡平城である。墓地の裏手に登り口があるからしばらく登ってみたが、ここも足下が鬱蒼としている上に先はそれなりにハードそう。しかも案内看板が先ほどの天ヶ谷城と酷似していることから不吉な予感を抱いたように、山道の整備状況はあまり期待出来なそう。その上に先ほどの天ヶ谷城で私の脚はそろそろ限界が来つつあったし、既に日も西に傾いてきているしということで、ここは見学を断念して途中で引き返す。また何かの機会があれば捲土重来を果たしても良いが、わざわざここだけのためにあえて出向いてくる価値もなさそうである。
最後に小山城に立ち寄る
ホテルに入る前に最後に小山城にだけ立ち寄る。吉田IC南の小高い丘の上にある城跡で、今は能満寺公園として公園整備されている。
ただ公園整備されすぎであり、なんちゃって天守まで建っている。三日月堀や三重堀などもあるのだが、どことなく「重機でほじくり返しました」感があって、どこまで本物なんだろうかとの疑問もあり。まあ地元の史跡に指定されているようなので、全くの出鱈目は天守ぐらいなんだろうが。これがインチキ天守の弊害という奴で、一つああいう出鱈目があると、他もすべて出鱈目に見えてしまうという次第。
焼津のホテルで宿泊する
これで今日はほぼタイムアップ。夕闇が迫りつつある中を宿泊ホテルに向かう。今日は焼津で宿泊する予定。宿泊ホテルのくれたけイン焼津駅前はその名の通りJR焼津駅の北口の真ん前にあるホテルだ。選択のポイントは例によって宿泊料と大浴場である。
ホテルの駐車場に車を置くとチェックイン。部屋は普通のビジネスホテルでベッド上にやけにクッション類が多いこと以外は特に変わったところはない。
荷物を部屋に置くと直ちに夕食のために外出する。しかし駅前だというのに、ホテルの周りをウロウロしても全く飲食店がない。そこで地図で調べてみたところ、焼津駅前はどうやら南口が正面の模様。そこで跨線橋で南側に移動する。
確かに駅の南側に商店街や商業ビルが立っている・・・とは言うものの、商店街は完全にシャッター街になっていて、ほとんどの店がご臨終の模様。また営業しているらしき店も、連休のせいかシャッターを降ろしている。そして商店街を歩いている者も私以外にはほとんど見当たらない。まさに世紀末的状況である。
ようやく見つけた居酒屋で夕食
寂れきった焼津駅前商店街をウロウロしていたところ、川沿いの少し入ったところに大人の隠れ家風の居酒屋を発見。ただいかにも一見さんには敷居の高い門構えなのが気になるところ。しかし焼津くんだりまで来て「魚民」や「花の舞」に入店する気などなかった私は、意を決してこの店に入店することにする。店名看板もまともに出ていなかったのでその時は店名はよく分からなかったのだが、後で調べたところでは「にじいろ」らしい。
とりあえず腹は減っているので結構大量に注文した。まずは「あん肝ポン酢」。これが絶妙にうまい。続けて「焼き牡蠣」に「砂肝」、さらに「牛タン焼き」。ご飯ものとして「カツオの焼おにぎり」。最後にお勧めという生しらすを加えた「刺身盛り合わせ」を追加。さすがに漁師町。いずれも非常にうまく申し分ない。生しらすは初めて食べたが、臭みの類が全くなく美味であった。で、以上食いまくった上にウーロン茶2杯を加えて支払いは4950円(税込)。これはCPもかなり良い。入店時は敷居の高さを感じたが、入店すると店員も気さくで雰囲気が良く、ゆったりとくつろぐことが出来た。なかなかに良い店に当たった。
タップリと夕食を堪能した後はホテルに戻って大浴場で入浴。大浴場と言っても「部屋の風呂よりは大きい風呂」程度のものだが、足を伸ばして入れる風呂は最高。今日はかなり疲れたのでその疲れをしっかりと抜く必要がある。
大浴場でゆったりと体をほぐすと、その日はかなり早めに就寝したのだった。
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