三朝温泉に到着
今日は三朝温泉に宿泊する予定。今回の遠征の主目的をあえて上げるとすれば三朝温泉宿泊である。三朝温泉はラドン泉で知られる古湯であるが、今まで訪問したことがない(価格帯が高めの旅館が多いのが最大の理由)。そこで今回、半額税金持ちで訪問してみたいと考えた次第。
倉吉駅に到着すると改札前で旅館の名前を書いたお迎えが到着していて案内される。送迎車には「開湯850年」の表示がされている。
三朝温泉は倉吉から南部の山岳地帯に15分ほど走った山間、三徳川の両岸に広がる歴史のある温泉街である。私の宿泊するのは清流荘。三徳川の北岸にあるホテルである。とりあえずチェックインを済ませると温泉街の散策に出ることにする。
温泉街の散策
三朝温泉街は鄙びた風情のある趣のある町並み。射的屋などがあるのがなかなかに泣ける。ただ一カ所だけ頭のおかしな奴がいるらしく(愛国心を謳っているつもりのようだが、あの無粋さは日本人としての慎みが0である)醜悪な看板で風情をぶちこわしていたのが気になったが、温泉街全体としてはなかなかに良いムードである。
外湯のたまわりの湯やら三朝神社(さすがに手水がお湯である)などをフラリと散策しながら温泉街を一回りしてからホテルに戻る。
ホテル内の浴場をハシゴ
ホテルに戻ると数カ所ある浴場をはしごする。このホテルは内風呂が2つに露天風呂、さらに貸切浴場を持っている。サービスということで5時から貸切露天風呂を使えることになっているので、それまでの30分強で3つの浴場をはしご。烏の行水の連チャンである。
白狼の湯は神の使いの白狼が教えたという伝説付きの風呂だが、浴場自体は特徴のない小さな内風呂。もう一つの内風呂である豆狸の湯は巨岩ゴロゴロの岩風呂。ただやはり私は鬱蒼とした中にある露天風呂「かじかの湯」に一番心惹かれる。なおここの表に飲泉所があり一杯頂くが、若干の塩味がある比較的クセのない湯である。
烏の行水を繰り返した後に、最上階にある貸切露天風呂でマッタリとくつろぐ。川を見下ろしながらの露天風呂が極楽気分。ここでじっくりと入浴して三朝温泉の湯を楽しむ。
夕食はやっぱりカニ
露天風呂から戻ってくるとすぐに夕食。夕食は部屋出しでカニを中心とした会席。カニ鍋に焼きガニに茹でガニとカニ尽くしである。うまいのだがやはりカニは食べにくい。カニというのはつくづく上品に食べにくいものである。私のような不器用な人間だと、どうしてもテーブルの上に細かなゴミが散乱するし、両手もベタベタになる。
とりあえずカニを堪能すると、テレビを見ながらしばしマッタリしてから再び入浴に行く。向かうは露天の「かじかの湯」。日が沈んで外はやや肌寒くなっているが、その中での温泉が快適である。
部屋に戻ってくるとかなり疲れが出てきた。テレビのチャンネル数が少ない上にそもそもろくな番組もないことから早めに就寝する。
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