徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

お知らせ

アニメ関係の記事は新設した「白鷺館アニメ棟」に移行します。

白鷺館アニメ棟

お船江を見学してから、清水山城に登る

朝食を摂ってからお船江へ

 翌朝は7時半まで爆睡していた。8時から朝食。オーソドックスな和定食だがうまい。朝食後にシャワーを浴びると9時頃にはチェックアウトする。

f:id:ksagi:20210831204245j:plain

シンプルな和定食だがまずまず

 ホテルをチェックアウトしたら最初に向かったのはお船江要は対馬藩の港跡である。駐車場の入口が分からなくてウロウロしたが、非常に狭い路地に表示が出ていた。内部の駐車場は広いのだが、そこまで道はヴィッツでも幅がギリギリ

f:id:ksagi:20210831204602j:plain

この狭い道を入っていく

 お船江は久保田川の河口に石積みで船着き場を作ってある。現在は中途半端に水が来ているが、干潮時には干上がって満潮時には大船も入れるぐらいの水深になるのだとか。と言うことは、港だけでなくてドック機能も持つと言うことか。

f:id:ksagi:20210831204636j:plain

お船江

f:id:ksagi:20210831204647j:plain

全景

 お船江の見学を終えると厳原まで引き返す。歴史民俗資料館があるのでそこに車を置いて資料館の見学。展示内容は朝鮮通信使に関するものがほとんど。日本人の団体と韓国人の団体が来ていた。

f:id:ksagi:20210831205918j:plain

歴史民俗資料館

 

清水山城の三の丸に登る

 今日の予定はまずは清水山城の見学。清水山城は秀吉の朝鮮出兵に際して、名護屋城などと共に兵站線の確保のために築かれた山城である。尾根上に三つの曲輪が連なっているというが、山上に石垣があるのが下からでも見える。

f:id:ksagi:20210831210020j:plain

山上の石垣は下からでも遠目に見える

 ここから清水山城への登山ルートがあるとのことなので、それに従って登っていくことにする。

f:id:ksagi:20210831210044j:plain

要所要所に案内看板が出ているので迷うことはない

f:id:ksagi:20210831210120j:plain

登城口に到着した

 とは言うものの足はかなり重い。実のところ登山口にさしかかった時点でもう既に大分疲れている。しかしここまで来た以上、行くところまで行くしかない。まずは三の丸をめざして登ることにする。

f:id:ksagi:20210831210150j:plain

そう遠くはなさそうなのだが・・・

 三の丸までは110mとのことなので体調が万全であれば決して長い距離ではないはずだが、今回はとにかく足が前に出ないので休憩を取りながら登っていく。やがて目の前に立派な石垣が見えてきて疲れを吹き飛ばしてくれる。

f:id:ksagi:20210831210212j:plain

ヘトヘトになった頃にようやく前方に石垣が

 細長くてそう大きな曲輪ではないが、石垣はしっかりと積まれており、虎口の構造も確認できる。曲輪自体は斜面に合わせて数段の段差があるようだ。とりあえず海を見下ろしながら一旦休憩。

f:id:ksagi:20210831210242j:plain

三の丸虎口

f:id:ksagi:20210831210256j:plain

既にかなり見晴らしが良い

f:id:ksagi:20210831210347j:plain

実はかなり奥に深い

f:id:ksagi:20210831210400j:plain

まだまだ先がある

f:id:ksagi:20210831210424j:plain

上にも虎口が

f:id:ksagi:20210831210557j:plain

この辺りが三の丸の一番上端か

 

かなりの急斜面を直登して二の丸へ

 二の丸はここから背後の斜面を登っていくことになる。数段登った途中に分岐があってそちらには降り口がある。ここからがかなり急な斜面になる。

f:id:ksagi:20210831210626j:plain

さらに奥に分岐がある

f:id:ksagi:20210831210733j:plain

かなりの急斜面を直登する必要がある

 その急斜面を息を切らせながら登っていったら、すぐに石垣で築かれた虎口が見える。この上が二の丸。二の丸は三の丸よりも面積的には狭いとのことだが、平地が三の丸よりも広い分大きく見える。

f:id:ksagi:20210831211324j:plain

死にそうになりながら急斜面を登った先に石垣が見えてくる

f:id:ksagi:20210831211441j:plain

二の丸虎口

f:id:ksagi:20210831211507j:plain

二の丸

f:id:ksagi:20210831211530j:plain

周囲は石垣で囲われている

f:id:ksagi:20210831211544j:plain

結構広い削平地

f:id:ksagi:20210831211805j:plain

一の丸はさらにこの上となる

f:id:ksagi:20210831211912j:plain

一の丸は二の丸の裏手から登る

 

最高所の一の丸へ

 ここからさらに斜面を登った先が一の丸。ここも石垣の虎口を抜けることになるが、曲輪内はほとんど削平されておらず、自然の山頂をそのまま石垣で囲んでいるという構造。

f:id:ksagi:20210831212030j:plain

またも険しい斜面を直登

f:id:ksagi:20210831212045j:plain

疲れた頃に石垣が見えてくる

f:id:ksagi:20210831212110j:plain

一の丸虎口

f:id:ksagi:20210831212138j:plain

背後にはそのまま山頂が見える

 この山頂に立つと周囲をグルリと見渡すことが出来る。本丸と言うよりは物見台か狼煙台という印象を受ける。この城郭で本拠を置くとしたら二の丸だろう。そもそも兵站線防御のための城なので大兵を置くことは想定しておらず、山頂からの監視がメインだったのではないかと思われる。ここからは厳原の港を一望できる。

f:id:ksagi:20210831212155j:plain

ここが最高所か

f:id:ksagi:20210831212212j:plain

絶景である

 なかなかに見応えのある城郭だった。国境の島にこんな立派な城郭があるとは。これは続100名城Aクラス。ただその分、足腰へのダメージはかなり大きい。それでなくても疲労が溜まっているところに相当に無理をしたという印象が強い。

 次の記事は

www.ksagi.work