徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

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アニメ関係の記事は新設した「白鷺館アニメ棟」に移行します。

白鷺館アニメ棟

松本に移動、セイジオザワフェスティバルに出向いてから浅間温泉で宿泊

松本へ旅立つ

 翌朝は6時には起床するとシャワーを浴びて準備。朝食は1階のレストランでパンとスープのものだが、このホテルに1つだけ不満があるとしたらこの朝食。やはり私は朝から和食でガッツリ食べたいところ。

 今日は松本まで長距離移動になる。8時過ぎにホテルの送迎バスで名古屋駅まで送ってもらうと、名古屋駅で飲み物等を買い込んでからワイドビューしなのに乗車する。松本までは2時間ほどの長い列車の旅になる。

 車内でこの原稿などを打っていたが、やはり振り子列車のしなのの中で執筆作業は途中で気持ちが悪くなってくる。目も疲れたので目を閉じてじっとしていたらその内に爆睡。結局は塩尻までほぼ爆睡のまま到着する。

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松本駅には音楽祭の看板がある

 

竹風堂で栗を昼食に

 久しぶりの松本。駅内には音楽祭の看板も出ている。しかし・・・とにかく暑い。とりあえずキャリーをコインロッカーに入れて身軽になってから市内を散策することにする。まずは昼食を摂りたい。というわけで中町をフラフラしつつ、立ち寄ったのは「竹風堂」「山家定食」を栗おこわを大盛りにして頂く。頭からそのまま頂けるにじます甘露煮に栗おこわが絶品。

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松本の竹風堂

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山家定食

 昼食を終えると夏季限定の「栗みぞれ」でクールダウン。今日のような灼熱地獄はこれに限る。栗かのこがやはりうまいが、少々甘ったるい気もする。

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栗みぞれ

 

仲町から縄手通りの街並みを見学

 クールダウンも終わったところで中町から縄手通りなどを散策。縄手通りはカエルがシンボルだそうな。途中で四柱神社にも立ち寄る。

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縄手のカエル

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縄手通りの風景

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同じく縄手通り

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四柱神社

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反対側にあるカエル

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これは東京芸大の学生による御神楽

 

松本城に立ち寄る

 ここまで来たらついでだから松本城に立ち寄ることにする。堀越しに見る天守がやはり絵になる。ちなみに天守入場は80分待ちとか。もとより私はわざわざ天守に入場する気は毛頭ない(既に2回ほど入場している)。太鼓門などをプラプラと見学。

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松本城天守

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天守を別角度から

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大手門

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天守の入場80分待ち

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太鼓門

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太鼓門の枡形

 松本城をフラッと見学したところで、もう松本ですることは何もないことに気がついてしまった。仕方ないので予定よりかなり早いが、今日の宿泊予定の浅間温泉までバスで移動してしまうことにする。

 

宿泊は浅間温泉のホテルで

 浅間温泉は松本の外れにある温泉地。今回宿泊するホテルはここにあるホテルおもと。バス停からは3分程度の斜面にあるホテルである。予約した時には気づかなかったのだが、以前に宿泊したみゆき荘が隣だった。

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浅間温泉ホテルおもと

 ホテルに到着したのはチェックイン時刻より1時間ほど早かったのだが、ありがたいことに部屋に入れてもらえる。そこで荷物を置いて一息つくと、大浴場に入浴に行くことにする。貸切状態で展望大浴場を堪能。浅間温泉はアルカリ単純泉とのことだが、無色・無臭の大人しい湯だが、肌当たりは優しい。

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展望大浴場を貸切状態

 入浴で汗を流してサッパリすると、部屋でしばし休憩する。炎天下の行軍で思いの外体力を消耗している。今日のコンサートは4時開演の3時半開場、ここから開場のキッセイ文化ホールまでは歩いてざっと20分もかからないはずなので、3時20分頃に出れば余裕で間に合うはずである。それまで部屋で休養。

 

キッセイ文化センターへ

 時間が来ると外出してホールまで歩く。キッセイ文化ホールは地方の文化会館と言ったホール。ホールはともかくとして、どうも今回のコンサートは何か独特の空気がある。サイトウキネンオーケストラ自体が元々は同門の同窓会オケだったのだが、観客の方も何やら同様の同窓会的雰囲気がある。恐らく常連客が多いのではないかと感じられる。

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キッセイ文化ホール

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入口

 

セイジ・オザワフェスティバル オーケストラ コンサート Bプログラム

演奏:サイトウ・キネン・オーケストラ
指揮:ファビオ・ルイージ
ソプラノ:三宅 理恵
アルト:藤村 実穂子
合唱:OMF合唱団、東京オペラシンガーズ
合唱指揮:松下 京介

マーラー:交響曲 第2番 ハ短調「復活」

 さすがに名手揃いのヴィルトーゾオーケストラだけあって音色がそもそも異なる。普通のオケなら良くある金管のヘタリなどといった類いのことが起こらない。また指揮のルイージが完全にオケを掌握しているという感覚があまりないにもかかわらず、演奏に破綻は出ないし指揮者の指示にも敏感に対応できる。組織としてのまとまりには疑問があるにもかかわらず、個人の力量で全体が成立するというブラジルサッカーのようなオケである。このレベルのオケになると、指揮者が誰でもそれなりの演奏をするだろうという印象である。ただよく指摘されるように、特設オケなのでこのオケならではの味というようなものは確かにない。

 ルイージの指揮は意外と細かい指示をいろいろ飛ばしていたように見える。演奏中も大きくテンポを振ったりするような場面が多かったようだ。結果として演奏は非常に劇的なものとなり、クライマックスでのサウンドスペクタクルは場内を熱狂させるに十分なものになっている。フェスティバルに向いた演奏であったように感じられた。

 

 コンサートは大盛況の内に終了、全員が一斉に帰途につく。このホールは交通アクセスが悪いのが最大の難点である。バスは本数が少なく、駐車場は満杯だし、タクシー乗り場には大行列が出来ている。それを横目で見ながら私は歩いてホテルに戻る。台風が接近してきているとのことだが、どことなく空模様が怪しい。おかげで少し涼しくなってきているのは助かるが。

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怪しげな空模様

 

ホテルで夕食を頂く

 ホテルに戻ると一風呂浴びてから夕食に行く。夕食はホールで。内容はいわゆる一般的な会席である。特別に強烈に印象に残るようなものはないが、どれも普通にかなり美味いというところ。料理の出てくるタイミングが遅くてかなり待たされるという場面があったが、それ以外は特に不満のない内容。かなり腹が減っていたのでガッツリと頂いた。

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夕食の膳

 夕食を終えて部屋に戻ると急激に疲労が襲ってくる。炎天下での行軍だけでなく、ホールの往復など今日はかなり歩いているのでその疲れが相当溜まっている。原稿の執筆もままならず、しばしテレビを見てボーッと過ごすことに。本当は寝る前にもう一回入浴に行くつもりだったのだが、結局はそんな元気もないままその内にベッドの上に転がったところで意識を失ってしまう。