徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

ワレリー・ゲルギエフ指揮 マリインスキー歌劇場管弦楽団

 さて昨日大阪から帰ってきたところだが、今日も続けて西宮へと出かけることに相成った。目的はゲルギエフ指揮のマリインスキー歌劇場管弦楽団のライブ。つまりは本来の予定はこの週末はウィーンフィル、京都市響、大阪響、マリインスキーの四連チャンだったのである。これを大阪に三泊四日で回るつもりだったのだが、途中に会社の研修が入ったせいで予定が狂った次第。研修の関係で荷物が増えるので結局は一旦家に帰ってマリインスキーは出直しと相成ったのである。

 昼前に家を出ると、阪急三宮で回転寿司を昼食に摂る。まあ三宮という場所で回転寿司に多くを求めても仕方なかろう。それなりであった。

 昼食を終えると西宮に移動。かなり大勢がやって来ているゲルギエフ、なかなかの人気である。

 

ワレリー・ゲルギエフ指揮 マリインスキー歌劇場管弦楽団

プロコフィエフ:古典交響曲(第1番)ニ長調 op.25
ショスタコーヴィチ:交響曲 第9番 変ホ長調 op.70
ストラヴィンスキー:春の祭典

 ゲルギエフの演奏の特徴は、細かいところに規制をかけずにかなり自由に鳴らさせることのようである。プロコフィエフの古典交響曲にその特徴が端的に現れており、先日のアンサンブル金沢のような精緻で端正な演奏とは対極の、朗々とした音楽となっている。

 ショスタコーヴィチにしても7番や10番などでなく9番を選んだことも納得できる。壮大で重厚な第9番交響曲を予想していた世間に対して、見事な肩透かしを食らわせたような軽妙なこの曲は、ゲルギエフの演奏に最も合致した曲であるのは明らかだろう。

 ラストの春の祭典がやはりもっともゲルギエフらしさが現れた曲とも言える。マリインスキーもかなり豪快にガンガンと鳴らしており、非常に活気のある春の祭典となった。もっともガンガンと鳴らしすぎたせいでいささか統率が乱れている感があったが。

 実際のところはアンコール2曲目の「火の鳥」がもっとも優れた演奏であったように感じられた。こっちのほうを正規のプログラムにしておけば良かったのではというのが正直な感想である。

 ゲルギエフは緊張感を高めるタイプではないので、下手をすればヌルい演奏になりかねない危険を抱えているのだが、今回はヌルくなる手前でまとまっていたという印象か。

 

 コンサートを終えると自宅に直帰。やはりかなり疲れている。明日は一日休もう。