翌朝は7時半に起床。早速展望レストランに朝食を摂りに行く。レストラン内はごった返しているが、どうも中国人が多いようだ。とにかくやかましい。満席に近い中から何とか席を探しだして朝食を摂る。ところで中国人はバイキングだとてんこ盛りに取ると聞いていたが、確かにかなりの量を囲い込んでいる。
レンタカーで雲仙へ移動
朝食を終えるとシャワーを浴びてから9時前にはチェックアウトする。今日はレンタカーで雲仙温泉まで移動の予定。タイムズレンタカー長崎駅前店で予約しているので、そこまで路面で移動。長崎駅前と銘打ちながら、実は長崎駅から結構距離がある。
貸し出されたのは新型ノート。走行感覚的には比較的慣れている車である。これで雲仙方面まで1時間以上かけて走る。
ホテルに直行しても仕方ないので、その前に雲仙岳に登ってこようと思っている。仁田峠から雲仙ロープウェイが通っているのでそれを使うつもり。一方通行の有料道路(通行料が決まっているわけではないが、道路維持協力金として100円程度を目安に寄付をお願いしますとのこと)を走ることになるが、この道が急な上に曲がりくねったすごい道。
途中の仁田峠第二展望所で休憩がてら風景を眺める。島原湾を一望でき、これが笑ってしまうほどの絶景。また荒々しい平成新山の様子もよく見える。
雲仙ロープウェイで山上へ
休憩してからさらに進むと、雲仙ロープウェイ下の仁田峠の大駐車場に到着する。ここに車をおくとロープウェイで妙見山頂までは3分。30人乗り程度の中型ロープウェイが8分間隔で運行されている。かなりの急傾斜を上まで一気に登る。
上の展望台からは笑ってしまうような風景である。遙か遠くに曇って見えているのは阿蘇の山々か。
それにしても寒い。下とは別世界の寒さ。私は冬装備のダウンジャケットで来ているのだが、さらに下に着込む必要があるような寒さ。おかげで山道を歩いても汗は出ないが。
背後の山頂にさらに登ってみるが、妙見神社から先は「本格的な登山の用意がないと進まないように」との警告が。私は簡易登山靴にスティック持参というかなり気合いの入った格好だが、そもそも登山用の装備は持たずに身一つ。それに何より、ここから1時間以上かけて険しい山道を進む体力と心の準備が出来ていない。ここはさっさと引き返すことにする。
結局は山上に滞在すること30分少々で再び降りてくる。売店でぜんざいを頂いて一息。
雲仙温泉へ
まだホテルのチェックイン時刻までは余裕があるが、もう行くべきところもないので雲仙温泉に行くことにする。今日の宿泊ホテルは雲仙湯元ホテル。とりあえずホテルの駐車場に車を置くと徒歩で市街散策をすることにする。
ただしその前に、一番最初はやはり昼食。温泉神社近くの「食事処喜久」で「カツ定食(1000円)」を食べることに。全く工夫も何もないチョイス。まあ普通の町中食堂メニューと言うところ。観光地であることを考えるとまあこんなものか。
雲仙地獄巡り
昼食後はプラプラと雲仙地獄の散策。雲仙名物の真知子岩もある。これは「君の名は」の映画由来。今この名をあげると新海誠のアニメ映画になってしまうが、当然ながらそっちではなくて元祖の方。しかも鈴木京香&倉田RXてつをのではなく、岸恵子&佐田啓二の方である。
大叫喚地獄なんてのもある。等活地獄や黒縄地獄はないのだろうか。浄玻璃鏡なんかはあるようである。最近は某マンガのせいで地獄方面に詳しくなったので、いろいろと楽しめたりする。
地獄を一回りしたところでようやく適当な時刻になったのでホテルに入ることにする。それにもう既に足が終わりかけている。温泉でくつろぎたいところだ。
チェックインを済ませると何はともあれ大浴場へ。大浴場自体はそう大きなものではないが、内風呂と露天風呂に酸性含硫黄泉の白い湯がなみなみと注がれている。肌あたりのさっぱりしたなかなかの湯。このタイプの湯は入浴直後は肌がガサガサした感じがするのだが、後でだんだんとしっとりしてくるという湯。わざわざここまで出向いてきた価値を感じさせる湯である。
風呂から上がるとしばし部屋でマッタリと過ごす。まだ夕食まではかなりあるので再び買い物のために出かける。雲仙温泉街にはコンビニが全くないのが不便。近くのおもちゃ博物館を覗いてから、かせやCAFEで一服、お茶などを買い込んでから帰ってくる。
ホテルに戻ってくると再び入浴。今度はさっきよりも長めにじっくりと浸かる。
入浴を終えて部屋に戻ってテレビをつけると「笑点」をやっていたので久し振りに見る。しかしどうもしっくりこない。昇太の司会がどうこうと言われているが、それはまだ無難にこなしている方。どうしようもないのは新メンバーの三平。とにかく面白くない。それも絶望的と言って良いレベルで面白くない。三平が何か話す度に会場が静まりかえるのが不気味なぐらい。あまりに力量不足がはっきりしている。今は亡き親の七光りで実力不足の者を起用してしまったという印象。番組が全体的にスベっているのがありありと分かる。いくら親の名前があっても、本人に実力がなければどうにもならないということだ。親の名前があれば馬鹿でもカスでも務まるのは、政治家ぐらいのようだ。
笑点が終わった頃には夕食時間。レストランの方に出向く。夕食はいわゆる会席料理。まあ普通に豪華で普通にうまい。ただボリュームは若干軽めか。
腹が膨れると眠気が増してくる。この日も早めに床についたのだった。