翌朝は8時頃に目が覚めるが、そのまま10時前までゴロゴロ。どうも本格的に体調が悪い。これは明らかに風邪をこじらせてしまったようだ。
そもそも今日の予定は19時からのインバルのコンサート以外何もない。当初予定では今日「ミュシャ展」に行くつもりだったのだが、これは初日に済ませている。再訪しても良いんだが、この体調だと鑑賞に全く身が入らないだろうことが想像が付く。
とりあえずホテルをチェックアウトすると、これからの動線を考えて品川のロッカーに荷物を預けておくことにする。一端品川まで移動すると昼食のために浅草に戻ってくる。
浅草で贅沢な昼食
昼食は前から決めていた「駒形どぜう」に向かう。ランチメニューの「鍋定食」に「鯉のあらい」をつける。さすがにこれはうまいが、支払いはトータルで4352円。あまりに贅沢すぎる昼食になってしまった。どうも体の不調が限界まで達し、頭の回転にまで影響を及ぼしているようだ。私は頭が死んでくると、一番先にぶっ飛ぶのが金銭感覚のようである。
今日の予定はトリフォニーでのコンサートが夜の7時から。ざっと5時間ほど空き時間があるわけだが、どこかに繰り出すあてもその体力もまるでない。そこで浅草のネカフェで休養がてら時間をつぶすことに。
結局は5時間ほどの滞在でマンガを読みまくることに。「アイアムヒーロー」は5巻ほどを読んだが、明らかに人格障害を持っている主人公のキャラに共感できない上に、もろにバイオハザードネタの内容には興味がもてずに脱落。「イヌヤシキ」は月並みなネタではあるが、セリフが少なくて大コマが多い構成のために短時間で読めてしまった。「ワンパンマン」も少し目を通したが、これはいかにもジャンプ的で面白くなかったので放棄。結局一番面白かったのは「ヒストリエ」。やっぱり私には「キングダム」とかこの手が一番好みが合うのか。
開演1時間半前ぐらいにネカフェを出ると、東武と地下鉄で錦糸町に移動。ホールに入る前に軽くラーメンを一杯腹に入れていく。
すみだ平和祈念コンサート2017《すみだ×ベルリン》
エリアフ・インバル指揮 ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団
エリアフ・インバル[指揮]
ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団
ワーグナー/楽劇『トリスタンとイゾルデ』より
「前奏曲」と「イゾルデの愛の死」
マーラー/交響曲第5番 嬰ハ短調
とにかくオケの分厚い音色が一番印象に残る。まさにドイツサウンドの王道中の王道。そしてインバルの指揮も一切の虚仮威しのない王道中の王道たる堂々した演奏。過度に感傷に走ることはないが、十分に劇的表現も含んだ内容で、とにかく隙がない。
抑えるところは徹底して抑えるのであるが、一方でここ一番ではバリバリ鳴らしてくる大胆さはさすがのインバル。このインバルの鳴らし方にこのオケのサウンドは極めてマッチしている。大フィルの時よりはさらにワングレード上の演奏を聴かせてくれた。
久しぶりにいかにも良い意味での「ドイツらしい」演奏を聴いたような気がする。さすがにインバルのマーラーは定評あるだけにハズレがない。
コンサートを終えるとホテルに移動。そもそも当初の予定では明日の早朝に関西に戻って出社するつもりだったので、戻り便はスカイマークの朝一番の便を予約してある。これに乗るためには当然早朝出発になるので、ホテルは蒲田に予約してある。
品川でキャリーを回収してから蒲田駅に到着すると、ホテルに入る前に駅前の回転寿司で夕食パート2。蒲田は以前来た時にも確認しているが、夜遅くでも飯を食える店が多数あるありがたい地域だ。
宿泊するホテルは以前にも利用した相鉄フレッサイン。夜遅く到着で早朝出発の廉価プランで予約してある。実際にホテルでは寝るだけで、滞在時間は7時間ほどである。ネカフェでも良いぐらいだが、さすがにネカフェでは熟睡できないし。
ホテルに入ると手早くシャワーを浴び、明日に備えて就寝する。