徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

続日本100名城・鮫ヶ尾城を見学して、重伝建の戸隠で宿泊

 翌朝は6時過ぎには外光で部屋がうっすらと明るくなるので自然に目が覚める。目が覚めたところでまずは朝風呂。極楽、極楽。

 8時に食堂で朝食。オーソドックスな和食。しかし旅館で食べるこういうご飯は実においしい。朝から非常に飯が進む(昨晩の夕食が早めの上にやや不足だったせいもあるようだが)。体のあちこちに疲労は残っているが、体の調子は悪くはないようだ。

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ホッとする和食

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卵焼きに

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出来たての豆腐

 朝食後はロビーで新聞を読みながらコーヒーでしばしマッタリと過ごす。皆既日食にちなんでまたトランプが、オバマの顔を自らの顔が隠していくという品のない画像を公開しているようだ。しかしこれは、オバマ=太陽をトランプという黒い影が覆い隠すという意味か。つまりオバマの功績を次々と無にしている馬鹿トランプを現していると考えると納得がいく。ちなみに所詮は太陽を覆い隠した黒い影も数分で空から追い払われることになるわけだから、世界を覆い隠す黒い影もほどなく追放されることになろう。

 部屋に戻ってテレビをつけると、今度は北朝鮮が例によってのロケット花火をまた日本海に打ち込んだらしい。ここの国の馬鹿ボンも相変わらずアホなことを繰り返しているようだ。しかしこういうハッタリを続けないともう国を保てない状況なんだろう。ちなみに日本の馬鹿ボンも北朝鮮の脅威を煽ることを自らのライフラインにしている模様。もっとも北朝鮮が本気で攻撃してきたとしたら、日本の馬鹿ボンは日本を守るどころか自分だけさっさと逃げ出すだろうが。

 

長野へと向かう

 ホテルをチェックアウトしたのは9時。ガソリンスタンドに立ち寄ってからレンタカーを返却に行く。昨日は50キロほど走ったはずだが、それでもガソリンがほとんど減っていないのはさすがにハイブリッド効果。なるほどこれはハイブリッド車が増えるとガソリンスタンドの廃業が増えるはずだ。

 駅まで送迎してもらうと特急しなので長野に向かう。今朝は雨が降った様子があったが、もう既に天候は回復している。やがて昨日にも乗車した特急しなの3号が到着、大量の乗客が降車する。やはり今は長野新幹線の開通で長野までしなのに乗車する乗客は減少しているのだろうか? ただ未だにしなのは松本ー長野間の輸送には重要な役割を果たしているはずである。

 しなのの中ではこの原稿を打ちながら時間をつぶす。列車が長いトンネルを抜け、日本三大車窓の一つが見えるようになれば長野はもうすぐである。東京経由で新幹線で長野入りしたら早いのだろうが、この車窓が無いのは非常に寂しい。

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日本三大車窓の一つ、善光寺平の風景

レンタカーを借りて鮫ヶ尾城へ

 長野駅に到着すると駅レンタカーの事務所へ。ここでノートを借りることになっている。今日の予定はここから妙高まで走って鮫ヶ尾城を訪問することになっている。実は当初のプランではこれは予定に入っていなかったことから、土曜日は鹿教湯温泉ででもマッタリしようと考えていたのだが、その後に状況の変化があって急遽予定を組み替えた次第。

 状況の変化とは日本城郭協会が続100名城を発表したこと。続100名城と言えば、そもそも私がその名で100名城に準ずる城郭を発表していたのだが、本家が同じ名前で発表してしまったので極めてややこしいことになってしまった。とりあえず私のリストは私撰準100名城に名前を変更することにしたが、それはともかくとして問題は内容。続100名城の城郭のほとんどは私の続100名城とかぶっているのだが、一部私の未チェックの城郭を含んでおり、その一つが鮫ヶ尾城だった次第。そこで、松本まで来るついでに、さらに少し足を伸ばして訪問してやろうと予定を変更したのである。

 須坂から上越自動車道を北上するルートを取る。高速に乗るまでに昼食を摂りたかったのだが、どうも沿道にこれという店がない。結局はケンタで昼食を済ませるという緊急事態に。これはあまりに悲しすぎる。

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あまりに悲しすぎるこの日の昼食

 悲しすぎる昼食の後、高速をひたすら突っ走る。上越道はまだ部分的には対面二車線の箇所が残っており、現在工事中のようである。上越道を降りたのは上越高田ICで。

 

鮫ヶ尾城 続日本100名城に指定された上杉景虎ゆかりの城

 高速出口から山沿いを南下、小集落の中に入っていったところで鮫ヶ尾城の表示を見つける。鮫ヶ尾城の一帯は古墳公園になっており、管理事務所で地図ももらえる。ただ管理事務所に向かおうとすると「熊が目撃されているので注意」の看板が。最近はあちこちで熊が増えているがここでもか。しかし恐れてばかりではどこにもいけない。管理事務所で聞くと、とりあえず公園内で子熊が目撃されているが山の方での目撃証言はないとのこと。

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ゾッとする看板

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まるで入るなと言わんばかり

 鮫ヶ尾城は上杉景勝と上杉家の後継争いをして敗れた上杉景虎が最期を迎えた城郭である。某漫画の影響でオタ人気の高い景虎ゆかりの城と言うことで、その手の女性の聖地巡礼も結構あるとか。地元にしたら上杉景勝や直江兼続は敵になるらしい。現地も景虎をメインに据えた村おこしのようなものもしているようだ。

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案内図

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鮫ヶ尾城説明図

 本来はここから北側登城路を通るところなのだが、現在上越道の四車線化の工事のために北側登城路は通行不可とのことで、東側登城路から回り込むことを余儀なくされる。若干の遠回りになるようだが、そう険しい道でもないようだ。

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ここを降りていく

 池の横を回り込んで九十九折りの山道を少し進むと滑らかで広い斜面に出る。ここが鮫ヶ尾城の麓になるようだが、そもそもは遺跡のようである。城郭としては平時の屋敷でも構えるところか。かなりの面積があるので大勢が居住可能である。

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池の横を回り込む

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案内に従って山道を登る

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平地に出る

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この平地も遺跡のようだ

 滑らかな道をしばらく進むと、堀切などがあってからかなり険しい構造が現れるようになる。その険しさは本丸に近づくほど極端になり、本丸手前では上り階段にロープを張ってある状態。意地のように本丸を守ろうとしている構造になっている。麓を見た時には「どうも険しさのない城だな」と感じたのだが、その印象はこの辺りで一変する。

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堀切の現れるこの辺りから城っぽくなる

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堀切のある道を進む

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広大な東一の丸に出る

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そこからさらに堀切のある山道を進む

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北登城路はここに合流する

 山頂の本丸に登るとなかなかの見晴らしである。本丸を取り巻くように周囲に郭が配されており、本丸を徹底的に守る構えとなっている。各曲輪もそれなりの面積があるので、大兵が立て籠もることが出来る城で、そうなった場合にはかなり堅固である。さすがに上杉領の最前線を守るための要塞である。そこで御館が落城した後の景虎は逃亡の途中でこの城に立ち寄ったのであるが、城主の堀江宗親が寝返ったことによって自刃に追い込まれている。この時点での景虎は恐らく大した軍勢も既に持っておらず、そうなるとさすがにこの堅城でも守りようもなかったであろう。

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本丸に到着

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城跡碑がある

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見晴らしも良い

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向こうに見える曲輪が米蔵とか

 本丸周辺はかなり整備がされてあるが、残念ながら二の丸などは下草が刈られていないので入りにくい。現地の保存会が頑張って草刈りをしてくれているようだが、さすがにすべてには手が回らないようだ。

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本丸下の二の丸

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残念ながら下草で鬱蒼としている

 現地の整備もかなり気合いが入っているし、城の構造自体も見るべきところが多い。さらには上杉景虎が最期を迎えた城というドラマ性。確かに続100名城に選定するのに文句のない城郭である。難点はその割には全国的知名度が低いことか。というわけで、私もこの場で「鮫ヶ尾城は是非とも見学するべき城郭である」とアピールしておく。

 昨晩の雨で足下がややぬかるんでおり、注意はしていたのだが帰り道で転倒、派手に尻餅をついてしまった。幸いにして尻の肉の厚いところだったのでけがはないが、それでも痛いものは痛い。もっとも腰でもぶつけていたら大変なところだった。こんな不覚を取るのも昨今の運動不足のせいだろうか。

 

近くの温泉施設で入浴

 久々に本格的山城を探索した。かなり疲れたが心は満たされた気分だ。後はどこかの温泉で汗を流したいと思っていたところ、管理棟で近くの温泉入浴施設・神の宮温泉かわら亭の割引券をもらったので立ち寄ることにする。かわら亭はここから5分とかからない。

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神の宮温泉かわら亭

 かわら亭は宿泊も出来る温泉施設で、レストランなども完備している。どうやら地元が観光開発のために気合いを入れて建てた施設のように思われる。まだ新しいようで施設は綺麗。また日帰り入浴客も結構訪れている。景虎の湯と名付けられた大浴場は広い内風呂と露天風呂からなり、泉質はメタケイ酸を含むアルカリ泉とのこと。これがなかなかにして良い湯。肌にヌルヌルとする美肌系の湯である。非常に快適で、山登りの疲労をここでゆったりと癒やす。実は昼食がお粗末だったのでレストランで軽く食事も考えていたのだが、残念ながらレストランは昼休憩の時間の模様。仕方ないので風呂上がりにフルーツ牛乳だけを頂いておく。山城攻略で汗をかき、その汗を温泉で流す。ああ、男の休日とはかくありたいものである。久々に充実した気分である。

 

重伝建の戸隠で宿泊

 温泉でサッパリしたところで、今夜の宿を目指すことにする。今夜は戸隠で宿泊することにしている。宿泊先に戸隠を選んだのも、この度戸隠が重伝建に指定されたから。今回の遠征の今日の予定は続100名城と重伝建の合わせ技になっている。

 再び上越道を信濃町ICまで南下すると、そこから戸隠目指して県道36号をひた走る。ところどころ道幅の狭い箇所はあるが、道自体はそう悪い道ではない。ただ起伏が結構激しいので、ノートのパワーではいささかしんどい運転になる。キャンプ場などの横を通り抜けながら、戸隠に到着したのは5時過ぎになる。

 今回の宿泊旅館は国民宿舎横倉。この地域に多い宿坊の一つである。建物はかなり年季が入っているようで床などはギシギシ言ったりする木造建物。趣があると言うよりも、端的に言うとボロい。ただ幸いにして不潔な感じはない。

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国民宿舎横倉

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趣があるというべきかボロいと言うべきか

 それにしてもさすがに戸隠は高原と言うべきか、この夏の最中でもひんやりとしている。部屋は暖房はあるが冷房はない。こんな気候なら確かに冷房は不要だろう。逆に冬にどうなるかを考えると空恐ろしい。

 とりあえず部屋に荷物を置くと町の散策に出る。しかし戸隠は5時を過ぎるとどの店も完全に店じまいで、町自体がもう既に夜のお休みモード。なお戸隠の集落は、歴史ある建物があるというよりは、戸隠神社を中心とした往事の宿坊の並ぶ門前町の雰囲気が残っているというべきのようだ。もっとも今日ではこの宿坊もスキー宿としての役割が大きいようだが。何か特定の見所となる建物があるというわけでなく、集落全体に漂う空気が一番貴重というところ。

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戸隠の中心となる戸隠神社
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多くの宿坊が立ち並ぶ独特の戸隠の町並み

 夕食は6時から。宿坊とは言うが、別に料理が精進料理というわけではなくて普通の夕食。それにしてもメインがビーフシチューというのはどういう取り合わせ。とりあえず集落の中にはコンビニ等はないので夜に腹が空かないようにタップリと食べておく。

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ビーフシチューがメインの謎夕食

 食後に軽く入浴を済ませて部屋に戻ると、この原稿を入力・・・しようと思ったが、体がだるくて頭がボンヤリとしてとても執筆不可。そこでボンヤリとテレビを見て過ごす。何やら「昭和と平成のヒーロー・ヒロイン」なんて番組をしているが、放送局がフジテレビ系列のせいか、出てくるキャラがワンピース関連が多すぎて興ざめ。この番組の直後にワンピースのスペシャルが放送されるとやたらに宣伝が入ることからも、明らかに票操作もありそう。ちなみにランキング1位は、ヒーローが昭和・平成共に孫悟空、ヒロインは昭和が峰不二子、平成はワンピースの何とかいうヒロイン(私はワンピースは全く知らない)。ヒロインのベスト5に昭和も平成もセーラームーンが入っていたが、昭和は旧作、平成はリメイク版というのがいかにも。ただ昭和の私としてはリメイク版には全く面白さを感じなかった。ちなみに私が選んだら、仮面ライダー1号とメーテルかな。本郷猛は「男とはこうありたい」いう憧れだし、メーテルもやはり憧れの女性である。

 体がとことん疲れており、もう既に両足ががたついてきている。当然のようにかなり激しい眠けも襲ってきた。することもなし、起きていても腹が減るだけ、この日は早めに就寝する。