徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

京都市交響楽団第632回定期演奏会他

 翌朝は8時まで爆睡。昨日買い込んでいたパンを朝食代わりに腹に入れると荷物をまとめてチェックアウトする。今日は京都でのコンサートだが、その前に京都高島屋での展覧会を覗くつもり。こういう時には高島屋のクレジットカードを作っているのが有効に働く。おかげで入場料は半額になる。数年前に高島屋での展覧会の会場で「年会費は無料だし、今加入するとこの展覧会の入場料が半額になる」と勧誘されて作ったカードなんだが(笑)。まあ高島屋としては元より展覧会で儲ける気などなく、集客のための仕掛けにすぎないんだろうが。

「横山大観記念館史跡・名勝指定記念展 画業と暮らしと交流 -大観邸-」京都高島屋で3/18まで

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 横山大観の創作の場であった旧宅、今日では横山大観記念館となっている建物を紹介すると共に、所蔵する絵画や愛蔵品等を展示。

 絵画作品については点数は多くないし、他の展覧会などでも展示されて見たことのあるものが多い。本展はそれよりも大観がどのような意図を持って自宅を建設し、またどのような暮らしの中でその作品を製作していったかを知るというのが本筋。

 大観は元々は建築家を志望したことがあったらしく、自宅を建設するについて詳細な図面を残している。この辺りは画家としての大観しか知らない者には興味深いところ。その微に入り細に入りの設計は彼の美意識を反映している。彼はこの落ち着いた空間で、多くの文化人などの友人達と交流しつつ製作に励んでいたわけである。

 本展では人間・横山大観の一部を垣間見せてもらったという印象。時にはこういう展覧会もありか。

 

 展覧会の見学を終えると高島屋を後にする。ここで昼食を摂ることも考えたが、レストラン街を一回りしても私の懐具合と合致する店は皆無(あえて言うなら「東洋亭」なんだが、既に長蛇の列が出来ていた)。日本にも買い物をする時に価格について考える必要のない者がいるらしく、そういう連中はまさに高島屋にとっての上客なんだろうが、所詮は私の場合は常に価格と懐具合を参照しておく必要がある貧民層なので、高島屋で買い物とは無縁である。私が買い物するとなるとせいぜいイオン辺りか。

 もう昼時であって腹が減っているので、四条方向にプラプラ歩きながら昼食を摂る店を探す。「本家尾張屋」なるそば屋を見つけたので入店。「にしんそば定食(1566円)」を注文する。

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店は地下にある

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にしんそば

 京そばということでか味はやや薄味。にしんそばはニシン以外は具材がないので、ニシンをしばし漬けておいて出汁を出した方が良いようだ。そば自体はまずまず。可もなく不可もなしというところか。CPは良くはないが、京都という場所を考えると悪くもないだろう。

 昼食を終えた時点で12時過ぎ。コンサートは北山で14時半開演なのでいささか時間がある。星乃珈琲にでも立ち寄ることも考えたが、私は基本的に喫茶店で時間をつぶせるタイプの人間でないので、ネットカフェに立ち寄ることにする。

 ネカフェではフラットブースでゴロゴロしながらULTRAMANを11巻途中まで読む。もう完全にウルトラマンとは無関係の世界になっている。これはオマージュとか言うよりも、ウルトラマンにインスパイアされた全く別個の作品。読む方もそのつもりで読んだ方が良さそうだ。何やらヒーローゾロゾロでどちらかと言えばアベンジャーズの雰囲気。まあ作者がヒーローが好きという気持ちだけはビンビン伝わってくるが、話がやや錯綜してきているのでまとめきれるのだろうか? 最近は大風呂敷を広げすぎた挙げ句にまとめきれなくなって頓挫する漫画家が多いだけに心配なところ。

 ネカフェで1時間半ほどつぶしてからホールに向かう。

 

京都市交響楽団 第632回定期演奏会

[指揮]広上 淳一(常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザー)

マーラー:交響曲第7番ホ短調「夜の歌」

 第一楽章は少々ゴチャゴチャして空騒ぎに聞こえる部分もあったのだが、曲が進むにつれて全体が溶け合ってシックリしたものになっていった。広上の指揮は決して急がずにゆったりと謳わせるものであったが、京都市響の演奏もその広上の指揮に応えて十分に統率の取れたものであった。広上と京都市響のツーカーの関係というものが覗えた演奏でもある。密度が高く充実した演奏であったので、いわゆる虚仮威しの類いはなかったのだが、最終的には大きな感動につながった。なかなかの名演。

 場内はかなりの盛り上がりとなっていた。このホールがこれだけ盛り上がるのも久しぶりのような気がする。広上と京都市響の良好な関係を伝えると共に、京都市響の2018シーズンのラストを飾るに相応しい演奏となっていた。

 この後、レセプションなどもあるらしかったが、それに参加している余裕はないので終演後は真っ直ぐに帰宅する。この3日間、体調はベストとは言い難かったが、コンサートの内容はかなり充実してたと言える。これで来週もまた仕事に向かえるというものである。