今日は仕事が終わった後に大阪に移動、日本センチュリー交響楽団の定期演奏会を聴きに行くことにする。
JRを福島で降りるとザ・シンフォニーホールに向かう途中で夕食を摂ることにする。立ち寄ったのは「福島やまがそば」。「カツ丼セット(880円)」を注文する。
細めのしっかりしたそばがなかなか美味い。またカツ丼の味付けも私好み。若干ボリュームが不足気味の気もするが、今の私はこのぐらいにしておく方が良いか。典型的普段使いの店である。
夕食を終えるとホールに向かう。もう18時を回っているが、周囲はまだ明るい。知らない間に日が長くなったもんだ。
日本センチュリー交響楽団 第234回定期演奏会
[指揮]飯森範親(日本センチュリー交響楽団首席指揮者)
[管弦楽]日本センチュリー交響楽団
ワーグナー:交響曲 ホ長調
ブルックナー:交響曲 第9番 二短調 WAB109(コールス校訂版)
ブルックナーの最後にして未完の交響曲に、ワーグナーの若き日の未完の交響曲を加えたプログラム。
ワーグナーの交響曲は、若さを感じさせる明るくて清々しい曲。いきなりオペラの序曲を思わせるような導入部は後のワーグナーの作品を彷彿とさせる。ただ交響曲としては構成の甘さを感じずにはいられない。ワーグナー式の旋律を奏でるよりは動機を重ねていくタイプの構成は交響曲には向かない。どうしても内容が散漫になる上に展開が退屈になる。結局は交響曲というよりはオペラの音楽という印象。ワーグナーはこの作品を放棄して、交響曲作家たることを諦めたようだが、確かにそれは正解。ワーグナーの真価はもっと自由な構成でこそ発揮されることを再確認した次第。
さてブルックナーの9番だが、これはつい先日に飯守泰次郎&関西フィルの演奏で聴いたばかりである。自由に派手に鳴らさせる飯守に対し、飯森の演奏はもっと細かく制御をかけていくタイプ。ただどうしても全体的に緩さがあるので、途中で入るパウゼなどが効果を上げていない。もう少し緊張感を保つことか出来ればかなり印象が違うのだが。なお金管&ホルンに課題があるのは関西フィルと同様で、飯盛がゆっくり目のテンポで引っ張ると、ホルンが息切れして崩れてしまって格好がつかないという局面が多々。この辺りは今後の大きな課題。