徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

涌谷城を見学してから鳴子温泉で湯巡り

 翌朝は目覚ましで7時に起こされる。朝食はタン焼きなどもある仙台バイキング。ドーミーらしくご当地食含みのバイキングである。

f:id:ksagi:20190905225901j:plain

タン焼きもあるドーミーバイキング

 テレビをつけて天候を確認するが、どうも今日は昼頃にかけて天候が怪しくなるようだ。続けて朝ドラの「なつぞら」が始まるが、どうやらストーリーがアニメ製作に復帰するようだ。「ホルス」が出てきた辺りでは盛り上がったが、ホームドラマ化してから急激につまらなくなったと言われていたので、アニメ復帰は必至だろう。私はこのドラマはあまり見てないのだが、主演の広瀬すずの演技の表情の乏しさと、棒読みナレーションが気になるところだ。次の番組の朝イチにまで広瀬すずが登場してNHKは全力の広瀬すずあげ。最近はこの娘をテレビで見かけることが増えてきた。確かに可愛い子だが、いつも感じるのは何か回りが異様に気を使っている雰囲気。もしかして取り扱いの難しい子なんだろうか?

 

古川に高速バスで移動

 体を温めるために朝風呂に繰り出すと、一休みしてからチェックアウトすることにする。今日の予定だが、古川に移動してレンタカーで鳴子温泉に移動というもの。鳴子温泉到着前にこの近辺の城郭に立ち寄るつもりでいたが、天候によってはその予定は見直す必要がありそう。さらに難儀なのが古川への移動。新幹線を使えば10分ちょっとなんだが、この時間帯の新幹線は全席指定のはやぶさのみで、一駅だけの乗車に指定券2000円以上が必要というあまりのボッタクリぶり。在来線で行くことも考えたが、1時間以上かかる上にとにかく本数がない。自由席もあるやまびこを待とうにも11時頃までない。仙台市民はこんな理不尽に耐えているのだろうかと疑問を感じて調べたところ、どうやらJR高速バスが出ている模様。1時間近くかかってしまうが、30分に1本の頻度で運行されている。古川までのJR乗車券が無駄になるがこれを使用することにする。

 古川までは1時間ほどで到着する。なお全席指定の新幹線の場合も、自由席券で空いている席に座れるらしいということを私が知ったのは、翌日に古川から移動する時だった。JR東日本のHPをザクッと調べただけでは分からなかったのだが、さては積極的にアピールしてないな(まあJRとしてはことさらにアピールするべき理由はないわな)。時間を無駄にしたが、車窓の風景は意外に興味深かったし、料金はほとんど変わらないので良しとしておくか。

f:id:ksagi:20190905230008j:plain

古川駅に到着

 古川からはレンタカーで移動する予定。駅近くのオリックスレンタカーでホンダのフィットを借りる。この車に乗るのは初めてだが、パワー不足気味なのかどことなく動きに重さを感じる。特に発進時のドッコイショというような感覚はイマイチ。それに車内空間がいかにも狭い。身長168センチと決して長身とは言えない私でも、頭が屋根にスレスレ。大柄の男性なら乗り込むだけでも大変だろう。女性用の買い物車か。

 

涌谷城 涌谷伊達氏の居城

 さてこれからどうするかだが、当初考えていたプランは諸々あったのだが、この雨がぱらつく状況下では本格的山城攻略は無理と考えるべき。そこでいくつかの代替プランの中の涌谷訪問プランを実行することにする。古川から30分ほど東に走った先に涌谷城がある。

f:id:ksagi:20190905230408j:plain

川沿いにある涌谷城

 涌谷城は川沿いの高地の上にある。元々の涌谷氏による城郭は駐車場になっている部分が二郭で、現在は神社となっている部分が本郭だったという。しかし伊達氏配下の亘理氏がここに移ってきた時に、手前の部分を削平して大規模な二の郭として造成したという。なお亘理氏は後に伊達姓を名乗ることを許されたことから、涌谷伊達氏の誕生となる。現在、二の郭の手前に天守型の資料館(要するになんちゃって天守である)と隅櫓(江戸時代からあったものらしいが、明治以降に壁等にかなり手が入っている)が建っている。なお手前の石垣が明らかに製造年度が違うものが組み合わさっているが、隅櫓下の石垣は往時のものであり、それに後で新しい石垣を付け足したようだ。

f:id:ksagi:20190905230526j:plain

この駐車場が元々の二の郭

f:id:ksagi:20190905230604j:plain

公園化しているのが後に整備された二の郭

f:id:ksagi:20190905230627j:plain

涌谷城資料館

f:id:ksagi:20190905230704j:plain

隣にある隅櫓

f:id:ksagi:20190905230720j:plain

隅櫓下の石垣は往時のもの

 資料館内には涌谷地域の考古的資料、さらに涌谷伊達氏の歴史にまつわる展示(伊達騒動の件なども含む)が展示されている。地方によくある民俗史料館+自然史博物館+歴史博物館という構成である。これによるとこの地域は奈良時代には金の採掘でかなり栄え、奈良の大仏建立のための金もこの地域から産出したものであるとのこと。

f:id:ksagi:20190905230753j:plain

資料館内の展示

 二の郭は完全に公園整備されてしまっているせいで石垣以外の遺構は皆無である。本郭の方にも登ってみたがこちらも遺構はなし。ただそれなりの規模の城郭であることは分かる。涌谷伊達氏は公称2万石クラス。実質石高は4万石相当だったらしいから、伊達氏配下と言いながら実質的には小大名クラスである。そのために戊辰戦争にも奥羽越列藩同盟の一員としてそれなりの兵力を拠出したらしい。

f:id:ksagi:20190905230815j:plain

本郭にある神社

f:id:ksagi:20190905230830j:plain

伊達の九陽紋

 

天平ロマン館と金山神社を見学

 涌谷城の見学を終えると奈良時代の金山絡みの施設である天平ロマン館を見学することにする。ここではかつては砂金が産出し、それらが聖武天皇に献上され、これで大仏建立の見込みが立ったと大いに天皇を喜ばせたという。なおこの時に金の採掘に貢献したのは百済からの渡来人であり、彼らの持つ高い技術が金の採掘を一気に進めることになったとのこと。

f:id:ksagi:20190905230943j:plain

天平ロマン館

f:id:ksagi:20190905230956j:plain

砂金の展示

f:id:ksagi:20190905231032j:plain

百済の金香炉のレプリカ

f:id:ksagi:20190905231106j:plain

隣の売店には天平萌え美人が

f:id:ksagi:20190905231140j:plain

さらにありがたい方がくつろいでいる

f:id:ksagi:20190905231202j:plain

金運だるま

 天平ロマン館見学の後は、この奥にある金山神社を参拝しておく。これはかつてこの地に祭られていた神社を復興したものだとか。金運に関する御利益があるとのこと。これで私も豊かな生活が約束されるか?

f:id:ksagi:20190905231230j:plain

金山神社

f:id:ksagi:20190905231243j:plain

この石が礎石だとか

 涌谷の見学を終えると鳴子温泉に向かうことにする。小牛田や古川を超えて西に向かう。道路は結構混雑しているのでスムーズに走りにくい。

 

道の駅で昼食

 岩出山を過ぎてさらに進んだところで道の駅あ・ら・伊達な道の駅に立ち寄って昼食を摂ることにする。道の駅のカフェで山菜ナメコそばを注文。明らかに麺はゆで麺で腰がないが、ナメコが意外に美味かったので良しとするか。さらにここで夜食用のずんだ団子を購入しておく。 

f:id:ksagi:20190905231348j:plain

道の駅あ・ら・伊達な道の駅

f:id:ksagi:20190905231404j:plain

昼食の山菜ナメコそば

f:id:ksagi:20190905231420j:plain

ずんだ団子を購入

 

鳴子温泉幸雲閣で宿泊

 鳴子温泉に到着したのは15時過ぎ。とりあえずホテルに一旦入ることにする。今回宿泊先に決めたのは大江戸温泉幸雲閣。私の部屋は洋室のシングルルーム。この手の温泉ホテルでよくある添乗員部屋もしくは従業員部屋というところか。

f:id:ksagi:20190905231549j:plain

大江戸温泉幸雲閣

f:id:ksagi:20190905231606j:plain

シングル洋室

 一休みするとまずは大浴場に入浴に行く。ここは最上階に温泉大浴場がある。やや黒ずんだ着色のある湯でナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉とのこと。弱アルカリ泉である。若干のヌルヌル感はあるがそう強くはない。刺激の少ない湯。

f:id:ksagi:20190905231623j:plain

大浴場入口

 大浴場を出ると百畳露天風呂に入りに行く。こちらはナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉とのことで、中性の湯とのこと。着色もなくおとなしい湯。

f:id:ksagi:20190905231639j:plain

百畳露天風呂

 

やっぱり湯巡りをすることに

 鳴子温泉と言えば隣の旅館とでも湯が違うと言われるぐらい、とにかく様々な泉質の湯があることで有名な温泉地。館内の温泉を一渡り回ったがやはり湯巡りをしてみたいところ。どうやらホテルから湯巡りバスが出るとのことなので、それで湯巡りすることにする。やはり湯巡りしてこその鳴子温泉である。

しんとろの湯

 バスに10分ほど乗って最初に向かったのは、鳴子温泉の隣になる中山平温泉のしんとろの湯。ここの湯は含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉とのことだが、かなり強いアルカリ泉で、何とpH9.2。湧出泉温が90度以上とかなり高いので、裏手に木の樋を通して自然冷却したものを掛け流ししている。入浴すると皮膚がヌルヌルというか溶けるんじゃないかという感触。1時間浸かってたら体が溶けてシチューになりそうだ。

f:id:ksagi:20190905231746j:plain

しんとろの湯

f:id:ksagi:20190905231756j:plain

浴場

f:id:ksagi:20190905231806j:plain

裏のこの木の樋で源泉を冷ましている

滝の湯

 次はまたバスで送ってもらって滝の湯に行くことにする。ここは共同浴場という何とも言えない趣がある。こちらは泉質は硫黄泉。青みかがった白濁があり、先程の湯と違ってやや肌に強い当たりの湯である。また北国の共同浴場にありがちだが、とにかく湯が熱い。

f:id:ksagi:20190905231850j:plain

共同浴場滝の湯

ますや

 滝の湯の次はますやに立ち寄る。ここは大江戸温泉の系列なので無料で入浴可能。泉質は先程の滝の湯と同じ硫黄泉。ただこちらの方は湯に濁りもなく、肌当たりも滝の湯ほどの強さはない。入りやすいタイプの湯だが、インパクトには欠ける。

f:id:ksagi:20190905231924j:plain

大江戸温泉系列のますや

 

 一渡りの湯を堪能してホテルに戻ってくる。なかなかに面白かったがいささか疲れた。部屋で一休みすると夕食にレストランに出向くことにする。

 夕食は大江戸温泉名物のバイキング。これがまた例によって物量がすごい。そばや寿司まで含めて一渡りを頂くが、まずまずである。デザートまで含めてガッツリと頂く。やはりこれあってこその大江戸温泉。この夕食の充実度が伊東園なんかと違うところ。

f:id:ksagi:20190905232155j:plain

夕食バイキング

f:id:ksagi:20190905232210j:plain

デザート類

 夕食を終えて部屋に戻ってくると、しばし疲れが出てグッタリ。そのうちにロビーでじゃんけん大会やマジックショーがあるというのでロビーに出向くことにする。じゃんけん大会は見事に初戦敗退。昔から私のくじ運・勝負運はこんなものである。マジックショーはなかなか楽しめた。やはりこういう場で披露するマジック芸は、本業の技術もさることながら、客を巻き込む話術が非常に大切であるということがよく分かった・・・などと一応ビジネスマン的なコメントをしておく(笑)。

 部屋に戻るとテレビをボンヤリ見ながら時間つぶしをした後、就寝前にもう一度入浴してからこの日は床につく。