徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

週末京阪遠征初日「西洋近代美術にみる神話の世界」@美術館「えき」KYOTO

 昨晩は夜遅くに帰ってきたところであるが、この週末はさらにコンサートのハシゴの予定となっている。さらには京都に新たにオープンしたという美術館も訪問したい。と言うわけで今日は京都に前泊することにした。

 新快速で京都まで移動すると、駅前ド下品ビルの7階にある美術館を訪問することにする。

 

「西洋近代美術にみる神話の世界」美術館「えき」KYOTOで11/17まで

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 中世においてはヨーロッパ絵画の基本モチーフは神話の世界しか存在しない状況であったが、それが近代絵画の発展と共に変化していく。しかし神話世界は廃れたわけではなく、アカデミズム派の絵画においては重要なジャンルであったし、近代絵画の画家の中にも神話にインスピレーションを得て作品を製作する者はいた。そのような神話絡みの作品を集めている。

 初っ端はアカデミズム派の「綺麗な」絵で始まる。次にラファエル前派なんかも登場し、晩年は古典に傾倒したというルノワールの絵なども登場。さらにデュフィやマグリットにまでつながっていく。思いの外、登場作はバラエティに富んでいる。

 コランなどのいかにも美しい絵(だが、よく見るとこの人の絵も結構クセ絵である)などは見ていても楽しい。ルノワールの秀品もあるが、この人の場合は神話云々よりも女性を描きたいだけではないかという気もする(笑)。デュフィやマグリット、挙げ句はルオーなどとなってくると最早神話とは実質的には全く無関係の世界に感じられ、せいぜいがインスパイアといったレベルか。ただいつの世になっても、ヨーロッパ人にとって神話というのはインスピレーションを掻き立てる元にはなるものであるらしい。

 

 展覧会の見学を終えるとホテルに移動だが、少々ガス欠気味である。やはりここは一息つきたい。美術館の向かいに見える「都路里」に立ち寄ることにする。日が沈んでから辺りがひんやりしてきたこともあり、「ぜんざい」を注文する。

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京都駅伊勢丹内の都路里

 温かい小豆が心地よく、パリッと焼けた餅が美味い。甘味が口に一杯になってくると、塩昆布で口直ししつつぜんざいを堪能。また都路里らしいのは抹茶が添えてあることか。お手前の和菓子感覚でぜんざいを頂いてから抹茶で締めると後味もスッキリである。

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抹茶とぜんざいのセット

 

京都ユニバーサルホテル烏丸はワンルームマンション形式

 ようやく一息ついたところでホテルに向かうことにする。今日の宿泊ホテルは京都ユニバーサルホテル烏丸。初めて使うホテルである。比較的安価な宿泊料金に大浴場付きでさらに朝食と夕食が無料(夕食付きはかなり珍しい)とのことで、どの程度実用になるか試してみようと思った次第。最近は私の定宿であるホテルチェックイン四条烏丸が予約で一杯のことが多いので、場合によって第二の定宿に出来るかもとの読みもある。

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ホテル到着時には既に日は暮れていた

 九条駅から少し歩いたところにホテルはある。ホテルはワンルームマンションの形式。廊下の中央には最上階までの吹き抜けがある(これはホテルチェックインと同じ構造)。私の部屋は角部屋のため、二面に窓がある部屋。個別空調付きで部屋にはテレビと冷蔵庫となぜかソファがある。ホテルチェックインのように部屋に洗濯機はないが(笑)、一応コインランドリーは地下にあるらしい。部屋はまずまず綺麗だが、ユニットバス付きのトイレは少々狭い。

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2面に窓がある角部屋

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室内装備はオーソドックス

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廊下には吹き抜けがある

 

 無料で夕食が付いているので夕食を食べにレストランへ行く。メニューは日替わり定食。マズくはないが特に美味くもなく(作り置きだし)、どことなく社食感が漂う。と言うか、このホテル自体がどことなく会社の研修施設臭がする。レストランにいる連中がだんだんと同僚に見えてきた(笑)。

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夕食付きは良いがどことなく社食感がある

 ホテルの建物の中にローソンが入っているので、夕食後に買い物に行く。近くて便利であるが、ローソンだけにパンの類いのヤマザキ比率が高すぎて使い物にならないのが難点(ヤマザキの製品は添加物を桁違いに使うので、安全性云々の問題を抜きにしても薬の後味が強くてとにかくマズい)。

 部屋に戻るとテレビをつけるがろくな番組を放送していない。NHKでは「ブラック校則」について放送中。これは最近になって人権抑圧の観点で注目されるようになってきたが、昔から日本にはよくある悪弊の一つである。私の通っていた中学校が正にそれで、服装から日常生活に至るまで事細かな無意味な規則が並んでおり、教師は生活指導だけで忙殺されていた。あまりの馬鹿らしさに私は真っ正面から「こんな馬鹿げた校則を定めた者は精神に異常を来していたに違いない」(「制服を着ないと不良になると言うのなら、世の大人は皆不良なのか」とも言った)と批判したのだが、担任教師に「正直なところ同感だが、表だってそれを大声で言うのはマズい」と言われたことがある。今から思えば、中学では私は優等生(の上に品行方正で通っていた)だったのでそれで終わったが、今ならいろいろと事件が起こったところだろう。もしかして不合理で馬鹿らしい校則とは、世の中の理不尽で馬鹿らしいシステムに慣らすための装置かなんてことを、中学生の身で考えたりもしたものだ。とにかく何でもかんでも画一化して支配したがる輩は、自ら無能を自白しているに等しい。日本はどうも昔から個性というものを敵視したがる傾向があるが、それは国民を画一的な兵隊として育成していた時代からの旧弊でもある。

 夕食を摂って一息つくと大浴場に入浴に行くが、ロッカーの鍵のための100円を忘れたので(ここの風呂のロッカーは100円リターン式である)、一旦戻って出直すことに。

 大浴場は7,8人は入れるゆったりしたもの。なかなかに快適である。体に溜まっている疲れはここでゆったりと癒やす。

 入浴を終えると疲れが出てくるのでこの日は早めに就寝する。