今日予定していた展覧会はすべて回ったので、関西フィルのコンサートのためにいずみホールに向かうが、その前にまだ摂っていなかった昼食を摂りたいと考える。と言っても、この周辺にはあまりめぼしい店はない。しばし駅に向かって歩いていると「Cafe CALEN」なる喫茶店を見つける。どうやらランチメニューもあるようなのでここに入店する。
店内はカウンター席だけで無理やり十数人を詰め込んでいる印象。店内禁煙というのはコーヒーにこだわる店なら当たり前だろう。ランチメニューの中からヒレカツミートパスタを注文する。
結構ボリュームのあるパスタが登場。珍しいものは全くないが味はまあ普通に美味いか。この近辺は昼食の選択肢が極端に少ないことを考えるとこれもあり。
いずみホールへは地下鉄で大阪ビジネスパークを目指す。地図で見たらこの駅の方が大阪城公園駅よりも近く見えたが、実際には出口から距離があるし、しかも地下鉄長堀鶴見緑地線はやたらに深くて上下移動が大変ということで、この駅を利用するメリットは皆無と判断した。
ホールに到着したのはちょうど開場直後。入口には入場の行列が出来ていた。結構観客が入っている模様。
関西フィルハーモニー管弦楽団 Meet the Classic Vol.40
指揮&お話:藤岡 幸夫
箏:遠藤 千晶
尺八:藤原 道山
【第1部】
アンダーソン:舞踏会の美女
千住 明:月光―尺八、十三弦とオーケストラの為の―
大島 ミチル:箏と尺八のための協奏曲―無限の扉―【遠藤千晶委嘱作品 関西初演】
【第2部】
新春を彩るシュトラウス・ファミリー名曲選
ヨハン・シュトラウス2世:喜歌劇「ジプシー男爵」より“入場行進曲”
ヨハン・シュトラウス2世:アンネン・ポルカ 作品117
ヨゼフ・シュトラウス:ワルツ「天体の音楽」作品235
ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ・シュネル「ハンガリー万歳!」作品332
ヨハン・シュトラウス2世&ヨゼフ・シュトラウス:ピツィカート・ポルカ
ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ「美しく青きドナウ」作品314
第1部は尺八と箏が加わっての独特の曲。千住明の曲は華々しくて煌びやかな綺麗な曲。殊更に和風というわけでもなく、尺八や箏を普通の楽器として扱っている。
藤原の尺八の音色が深くてそれには驚かされる。考えてみると私は尺八の音を生で聞くのは初めてである。思いの外、優れた管楽器であると言う印象を受ける。
尺八と箏による協奏曲が大島ミチルの曲。和洋折衷のような奇妙なテイストのある曲であるが、予想よりも遙かに普通の協奏曲であった。尺八と箏の妙技がなかなかに冴え、関西フィルとの絡みも安定感があった。
後半は関西フィルによるいかにもニューイヤーコンサートらしいワルツ集。ワルツと言えば結構淡々と指揮する指揮者も多いが、藤岡の指揮はなかなかに思い入れの入った感情のこもったもの。関西フィルもそれに合わせてシットリとした演奏をしていたので聴き応えのあるものであった。
新年にふさわしい楽しいコンサートであったと言える。
コンサートを終えるとホテルに戻るが、その前に夕食を摂っておきたい。通常なら新世界に夕食に繰り出すところだが、今日の気分は妙に和食が食べたい。そこで大阪城公園駅の手前の野外飲食店街で見かけた「さち福や」に立ち寄って「あじフライの定食」に卵焼きをつける。
出汁巻き玉子がなかなかに美味い。今の気分はこういうものをご飯で食べたいというものであったようだ。アジフライも美味いが、今の気分的には魚の煮つけでもあればさらにベストだったようである。
夕食を終えると新今宮のホテルに戻って大浴場で入浴。風呂でゆったりとしてから部屋に戻ると、かなり激しい疲労が襲ってくる。テレビはろくな番組がないし、PCに向かっても全く身が入らないしということで、この日はいつもよりもかなり早めに寝てしまう。