二本松城近くの飲食店で昼食
二本松城が見えてくる。正面には門が復元されていてかなり立派。一気にテンションが上がるところだが、その前に昼食を摂っておく必要がある。
立ち寄ったのは二本松城近くの「戒石茶屋」。「そばとソースカツ丼のセット」を注文する。
ヒレカツのソースカツ丼がなかなかに美味い。そしてそばの味も良い。観光地食堂と侮っていたがなかなかである。これは想定外。
二本松城に登る
満足して昼食を終えると二本松城に登城することにする。車は三の丸の駐車場に置いてから、山頂の本丸を目指すことにする。
二本松城は山を丸ごと城郭にしている形であって、山頂の本丸まではかなりの距離がある。正直なところ今日は山城連荘で足が終わってしまっているのでかなりキツイ(特に小出森城が決定的にキツかった)。
あちこちに曲輪の跡があり、全山が要塞だったことが分かる。公園整備されているので、場所によってはウッドチップを敷き詰めた遊歩道になっていたりする。
そのうちに本丸の石垣が見えてくる。テンションが一気にマックスまで跳ね上がる瞬間である。非常に見事な石垣であり、これは「見る者に与える心理的効果」までを考慮した建築であろう。石垣を手掛けたのは穴太衆とのこと。
本丸はこの石垣の上である。本丸を取り巻くように櫓台や天守台があり、往時にはかなり壮観だったろうことが想像できる。
本丸見学後は裏手の搦め手門を経由して洗心滝やるり池などの庭園部を経由して戻ってくる。この城の水は遠くの水源から尾根筋を用水で引っ張ってきているとのこと。この水は城下の灌漑にも使用され、この地の収穫を増すのに貢献したらしい。山城に不可欠の水の手も十二分に確保してあるということである。
車のところまで下りてくると、再び三の丸の門のところに舞い戻る。城の正面には二本松少年隊の像が建てられているが、少年隊といってもジャニーズは関係ない(当たり前だ)。戊辰戦争において、彼らは主力が出払っていて空城同然だった二本松城を守るために出陣した少年兵である。だが彼らの奮戦も空しく二本松城は落城する。白虎隊と同じようなことが二本松でも行われていたということである。
戊辰戦争で二本松城は灰燼と帰したのであるが、昭和57年に寄付などによる2億円の費用をかけて復元されたのが現在の箕輪門であるとのこと。なかなか立派な門であり、十万石の大名の威を示すに十分なものである。大手門らしくかなり厳重な虎口の構造になっている。
久しぶりの訪問の二本松城だが、以前の訪問時にはかなり駆け足で全体を回ったこともあって、今回こうして再訪すると詳細をほとんど忘れていたことに気が付いた。やはり初期に回った城郭は今から考えると見方が浅かったようでもある。これからも折に触れて主要な城郭は再訪問することも考えた方が良さそうだ。
岳温泉に向かう
これで予定していた山城は回り終えたので今日の宿泊ホテルに向かうことにする。今日宿泊する予定は岳温泉。岳温泉の空の庭リゾートを予約している。岳温泉は二本松のほぼ真西。大して時間を要せずに到着する。
なかなか綺麗なホテルだが、私の部屋はやや変わった部屋。添乗員部屋なのだろうか? どうも通常の客室とは少し違う気がする。まあシングル部屋があるだけでありがたいが。
部屋に荷物を置くと何はとりあえず入浴である。ここのホテルは内風呂と露天風呂がある。岳温泉は離れた位置にある泉源から引き湯しているようである。泉質は単純酸性温泉とのことで、若干の白濁はあるが無味・無臭である。ただ析出物(いわゆる湯の華)や溶存ガスが結構多いようである。酸性泉なので肌辺りはやや強めであるが、非常に快適な湯である。
内風呂で体を温めると、露天風呂に入りに行く。雪がちらつく中での風情のある入浴。まさに極楽。
入浴を終えると部屋に戻って今日のデータ整理。温泉ホテルでありながらWi-Fi完備というのはありがたいし、テレビもBSまで映るので機能的である。作業を諸々しているうちに夕食時間がやってくるのでレストランへ。
夕食はセミバイキング方式。鍋物とオードブル的な皿、それに天ぷらがついて後はバイキングである。これがなかなかいろいろあって美味い。しかもありがたいのはバイキングのおかげで最初からご飯をモリモリ食べられること。これは酒を飲まない私には非常にありがたい。
メインからデザートまでしっかり堪能して戻ってくると再び入浴。予想通り大浴場は貸し切り状態だったのでしっかりと湯を堪能する。
再入浴後はテレビを見ながら執筆作業。ただ夜になると昼のハードな行程の疲労がかなり出てくる。iPhoneのヘルスケアを見てみると、歩数は13000越えぐらいであるが、上がった階数が何と87階。道理で足腰にダメージが来ているはずである。疲労で集中力が限界になってきたこともあって、この日は早めに就寝することにする。