翌朝は7時前に目が覚める。昨晩に雪が降ったようで、外は真っ白になっていた。目が覚めたところで気付けの朝風呂。例によって背中がチリチリするぐらいの熱湯だが目が覚める。
目が覚めるとまた原稿執筆(ホントにワーカホリックじゃないかという気がしてきた)。その内に朝食の準備が出来たという電話がかかってくるので食堂へ移動する。
朝食はいわゆる旅館の朝食だが、これが品数も多くて極めて豪華。つくづくこのホテルは食事に関しては大当たりだった。湯もなかなかだし、今後また会津若松に来ることがあればここまで足を伸ばしても良いな。
朝食をしっかりと腹に入れると、チェックアウト時刻の10時ギリギリまで執筆活動。時間が来たところでチェックアウトする。
蔵の町喜多方の重伝建地区を訪問
今日はまずは喜多方に向かう予定。喜多方は白壁土蔵で知られる町だが、最近になって小田地区が重伝建に登録されたとのことなのでそれを見学しようという考え。ただ現地に到着すると場所がよく分からない。そこで市役所を訪ねたところ近くの観光案内所を紹介されたので、そこでマップをもらって大体の分布を教えてもらう。
小田地区に到着すると、冬期閉鎖中の観光案内所の駐車場に車を置いて徒歩で町並み見学。ただし水を流して道路の融雪をしているため、道路がビシャビシャで歩きにくいことこの上ないし、気をつけないと道路を走る車に水を跳ねられるので注意が必要。
確かにところどころ白壁土蔵の建物が残っている。どうやらこの地域は酒造会社が多いようで、それが町並を形作っているようだ。中には内部を見学できる会社もある。
それと商家町が重伝建に指定された場合の特徴の一つで、商売をやっているところが多い。重伝建をビジネスに結びつけようとしている姿勢が覗える。結局はこのような実利がないと町並保存も住民の同意を得にくいところがある。
一番北まで行くと車の所に戻ってくる。次に甲斐本家蔵屋敷の駐車場を目指す。観光案内所で重伝建地区ではないがここの通りにも蔵屋敷が多いとの情報を得ている。
甲斐本家蔵屋敷を見学
路地を入って裏手の駐車場に車を置くとまずは甲斐本家蔵屋敷を見学。現在整備中とのことで、今は無料で見学できるらしい。どうやら地元の名士の住宅だったようだが、店のところに木製の螺旋階段が設置してあるのが非常に印象的。西洋趣味の当主が作らせたもので、木を曲げたのではなくて腕自慢の大工が削り出して作ったものなので、この階段だけで家一件分の費用がかかったとのこと。とにかく豪快な金持ちと、とんでもない大工が存在した古き良き時代の話である。さらに当時はかなり高価であった板ガラスも使用してある。
店の隣に屋敷があるのだが、これが見事な蔵屋敷。内部の座敷は豪華絢爛。とにかく当時の金持ちの屋敷のお約束として、やたらに銘木を使用している。こういう屋敷は今建てようと思っても不可能である。
喜多方ラーメンを昼食に
屋敷見学後は南下して蔵屋敷街を見学だが、もう既に昼時で空腹が気になってきた。そこで見かけたラーメン屋「福島屋」に入店してラーメンを頂く。
あまり広くない店内には地元民と観光客が入り乱れて数グループ。しばらく待った後にラーメン登場。やや澄んだ煮干し出汁の塩っぱいスープに細めの平打ち麺、あっさりとした朝から食べられるラーメンというわけで、典型的な喜多方ラーメンである。なかなかに美味い。これで650円はCPもまずまず。
腹が膨れたところで町並の見学に移る。確かにあちこちに蔵造りの建物が並んでおり、なかなかに面白い。と同時にこの辺りは喜多方の中心街にもなるようで商店の類いも多い。
そのまま南下していくと何やら見覚えのある街路に出る。横を見ると以前に宿泊したことがある笹屋旅館が。そう言えばこの辺りはかつて散策したことがあるはずなのだが・・・。完全に忘れていた。ここの辺りから裏通りに回る。
裏通りに回ると町並にやや見覚えがある。所々に蔵造りの建造物が見える。北上していくと大和川酒造が見学できるようなので入ってみる。
ここは江戸蔵、大正蔵などの多くの蔵があるが、その蔵の一つをイベント会場として解放している模様。コンサートの類いが催されると思われるが、蔵の中って音響はどうなんだろうか? 何となく音が籠もりそうな印象があるのだが(白壁自体は吸音材になるような気もしないでもないが)。
風情のある裏通りをしばし散策してから駐車場に戻ってくる。
駐車場に到着した時にはもう既に13時を回っている。そろそろ帰りの算段をしないと。今日の帰りは仙台空港から空路を取る予定。福島でレンタカーを返却して仙台まで移動するつもり。とにかくすぐに福島へ移動することにする。