徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

鶴ヶ城を見学してから、芦ノ牧温泉で一泊する

数年ぶりに鶴ヶ城を見学する

 東山温泉を後にすると鶴ヶ城に向かうことにする。昔に一回りしたことはあるが、やはり大分忘れているので再訪問。

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北出丸の虎口を通って城内に入る

 西出丸の市営駐車場に車を置くとそこから本丸の帯曲輪に接続しているが、とにかくここの間の石垣がすごい、かなり厳重な門で固めていたことが伺える。

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西出丸の虎口もかなり厳重である

 しかも西出丸を経由しても北出丸から入ってきても帯曲輪の同じ場所に出るのだが、そこは天守の真正面になる。つまりは城内に進入した敵は天守からの容赦ない銃撃にさらされることになるのである。しかも右手に見える鉄御門は見るからに堅固。簡単に打ち破れるような門ではない。ここに来るまででも大分消耗した敵軍は、この門を見ると絶望感にかられるだろう。

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西出丸からも北出丸からも天守の正面に出てくる

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向こうに見える鉄御門はこの厳重さ

 

茶室麟閣を見学

 本丸の内部には茶室麟閣があるのでここを見学。こじんまりとした庭園であるが雪のおかげで風情がある。茶室見学ついでに抹茶で一服。最近すっかり抹茶づいている私である。

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本丸内部にある茶室

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茶室

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こじんまりとした庭園

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お抹茶で一服

 

本丸を取り囲む高石垣

 それにしても本丸内に入ると周りを取り囲む石垣の高さが尋常でないことを感じられる。石垣の上に登ってみるとさらにその高さを感じることができる。しかも要所要所には櫓台があり、石垣にとりついた敵(その前に幅広い堀を超える必要があるが)がいたとしても横矢をかけられるようになっている。二の丸との間は廊下橋でつながっているが、この橋についても茶壷櫓から横矢をかけられるようになっている。また廊下橋を渡った先は枡形虎口が待っていて、そこを突破してもグルっと回らないと本丸への入口には到着できず、その間ずっと本丸からの攻撃にさらされることになる。

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荒城の月碑がある

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石垣上の月見櫓

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こちらは茶壺櫓

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廊下橋に横矢をかけられるようになっている

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廊下橋の先の虎口

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石垣裏の武者走り

 

 改めて見学してみるとさすがの堅城である。私が攻め手なら、こんな城を力づくで落とすことは断念する。だからこそ戊辰戦争でも会津藩は最後の最後まで本土決戦で徹底抗戦できたのだろう。外部からの援護を全く期待できない絶望的な状況で会津藩は城にこもって1か月に渡って抗戦、最後は降伏して開城している。天守閣は砲撃でハチの巣にされたらしいが、最後の最後まで力づくでの攻略はできなかったのである。

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天守の内部は博物館である

 天守は博物館になっていて中に入ることができるが、これは以前に2回ほど入ったことがあるのでやめておく。内部には「ジャニーズ系でない白虎隊隊士の肖像」が展示されている。

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天守前の茶店で甘酒で一服

 天守を眺める位置にある観光案内所の茶店で甘酒で一服。今日のような寒い日はやはりこれに限る。ホッとする気がする。

 

芦ノ牧温泉で宿泊する

 久しぶりに鶴ヶ城を堪能したところで今日の宿泊地の芦ノ牧温泉に移動することにする。芦ノ牧温泉へは会津若松からまっすぐ30分弱ほど南下するだけ。阿賀川の断崖にへばりつくような位置に芦ノ牧温泉は位置している。私が宿泊するのは芦ノ牧温泉の一番手前にある不動館小谷の湯。

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不動館小谷の湯

 結構大きなホテルだが、どことなく閑散としている。どうやらかつてのフルサービスの大型豪華ホテルが昨今のレジャーの多様化による各地の温泉地の苦戦の中で、サービスを軽減して生き残りを図っているようである。人員は最低限にしている模様で、部屋には既に布団が敷いてあるという状況である。余計なサービスなど不要の私にはこの方が心地よい。

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既に布団が敷いてある客室

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オーソドックスな和室だ

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窓からは向かいのホテルが

 そう言えばここに来た時に私は名乗った記憶がないのだが、向こうはこちらが誰かを既に把握していたようである。これは後で分かったことなのだが、どうやら今日の予約客は数組で、一人客は私だけだった模様。車に乗っているのが一人だけだったので誰か分かったのだろう。

 

芦ノ牧温泉の湯を堪能

 まず何はともあれ大浴場に入浴に行く。大浴場は内風呂と露天風呂があり、露天風呂からは対岸の断崖が見える。泉質はカルシウム・ナトリウムー硫酸塩泉とのことで弱アルカリ泉のようだが、無色・無味・無臭で浴感はかなりあっさりしている。やはり東山温泉の泉質と類似している。湧出温度が55℃とのことであるから高温泉である。そのせいでもないだろうが、内風呂の湯はやや熱め。湧出量が毎分40リットル以上と十分に多いことから、源泉かけ流しにしているようである。

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内風呂

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露天風呂

 とにかく体が温まる湯という印象。いかにも雪国向きである。入っていると体の血行が良くなってくるような気がする。

 入浴してくつろぐとまた原稿執筆(笑)。そうこうしているうちに夕食の時間になったので食堂に出向く。

 

豪華な夕食に舌鼓

 夕食はズラリと並んだ会席料理。これが美味いし豪華。しっかりと高級ホテルの味がしているこれは正解だ。私はさらに別注で鮎の塩焼きをつけたのだが、量的にはこれは余計だった。

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見事な会席料理

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腕物はビーフシチュー

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刺身に

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鍋物

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これは陶板焼き

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別注した鮎の塩焼き

 しかもこれだけでなく、追加で料理が運ばれてくる。ご飯には小さなうなぎが一切れついたミニうなぎ丼になっていて、最後はデザートのムースまで。質量的にもかなり満足で堪能できる内容であった。

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茶碗蒸しに凌ぎのそば

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天ぷら

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ミニうなぎ丼

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デザートのムース

 久しぶりにいささか食いすぎた。消化がなかなかできない(下手すると食べたものが戻ってきそう)ので部屋に戻るとしばし布団の上に横になって落ち着く。しばらくしてようやく収まってきた頃を見計らって再び入浴に行く。

 相変わらずの熱湯である。背中がチリチリするぐらい。露天にも行ったが、さすがに0℃辺りの凍るような外気中での温湯は、体が引き締まるを通り越して激烈に心臓に悪そうな感じであったので、内風呂の方に引き返してくる。温度が高すぎて目が覚めるような湯である。

 目が覚めたところでまたしばし原稿執筆を行う。ただ今日も昨日に比べると全く動いていないに等しいが、雪の山道走行で精神的に疲れたのか集中力が低下してくるので、適当なところで見切りをつけて就寝する。