ライブ配信をより快適に視聴するためにスピーカーセッティングを見直す
昨日、東京交響楽団のライブ配信を聴いたが、その時に以前から気になっていた現在のPCサウンドシステムの弱点を痛感することとなった。それは「スピーカーの間隔が狭すぎるせいでモノラルに近い聞こえ方がしてしまう」ということだった。
現在のセッティングは間に合わせ的にディスプレイの上の棚にスピーカーをセットしたものであるが、棚の幅がディスプレイ分しかない上に、スペースの関係でスピーカーを横向きセッティングにしているからどうしても両スピーカーの間隔が狭くなるという難点があった。
セッティング位置を考える
そこでスピーカーを棚から外に出してディスプレイ幅よりも広げることにした。最初はデスク面に直置きを考えたのだが、実際にやってみるとディスプレイの位置が低いのが災いして、スピーカーが半分ディスプレイで隠れる状態。するとやはりどうしてもこもった音になる。低音などは回り込むが、高音はやはり直接的にスピーカーが見えている状態でないとどうしてもレベルが著しく低下するので、高音の伸びないボンヤリした音になってしまう。
そこでスピーカーは上置きのまま、棚の外に配置する形を考えることとした。ただその場合に問題になるのはセッティング場所である。右側スピーカーはPCラックの棚の位置を付け替えてそこに置くのは良いとしても、左側スピーカーの置く位置がない。
スピーカー棚を自作することで解決
というわけでラックの支柱から出っ張ったスピーカー棚を製作することにした。ホームセンターに出向くと、手頃な端材を調達してそれをカットしてもらう。さらに固定を2本のネジだけに頼ることになるので、全体がグラグラしてしまうといけないので、3枚の板をコーナー組にして、ボンドとネジでガチガチに固めた上で、念のために金具も1つ使用して強固なものに組み上げた。
これをラックの棚用のネジ穴(貫通穴である)を使用して2カ所でネジ止め。例によって私の木工の常で見た目はあれであるが、かなりガッチリと作れたのでスピーカーがいくら音を出してもそれでグラグラくるようなことはない。
早速ベルリンフィルデジタルコンサートホールで確認をするが、やはり以前よりはステレオ感が良好である。今回の費用は端材だけなら300円程度だったのだが、金具補強までしたことで費用がかさんで900円弱。まあ効果を考えれば安いものだろう。