仙台うみの杜水族館を見学
石巻から長駆すると仙台うみの杜水族館へ。水族館は高速のICを降りたところにあり、郊外施設らしく広い駐車場を完備している。
別に某アニメの影響というわけではないが、どうも最近水族館づいている私である。水族館は鹿児島に続いての訪問か。うみの杜水族館は水族館としての規模はそう大きいわけではない。大水槽なども各施設がその巨大さを競う昨今では比較的平凡なクラス。昨年に訪問したかごしま水族館と類似した規模か。
展示内容はまずは近場の海や水場などの光景から、世界の海の生き物までのフルコース。
なおマンボウが泳いでいる姿も見たが、横向きになって泳いでいるのを見て、そう言えばマンボウの奇妙な姿はこの姿勢で泳ぐとしっくりくると初めて納得。
屋外の淡水水槽には鯉や鮭といった魚も展示されている。またここになぜかリスも。
ここの特徴はカワウソやペンギンなど魚以外の海の動物も飼育していることか。
なお人気のイルカショーは当然のようにあるが、それの前座としてアシカショーが付属している。
水族館の見学を終えた時には4時半ぐらい。仙台に戻ると車を返却することにする。車を返却すると一旦ホテルに戻って休憩。
一休み後に仙台フィルの定期演奏会へ
6時前にホテルを出るとホールに向かうことにする。コンサート前に夕食を摂ることも考えたが、時間が早すぎて腹が減っていないので夕食は後に回すことにする。ホールは地下鉄の旭が丘駅のすぐそばなので地下鉄で移動することにしたが、これは失敗。と言うのも夕方時と衝突したせいで車内は満員。どう考えてもコロナの空気感染のリスクが高い。今までさんざん注意して車などを使用してきたのだが、これはぬかった。万一これで感染でもしたら洒落にならない。そもそも内気を入れ替えるのに窓を開けることになっているはずなのに、窓は完全に締め切ってあるし、駅に停止した時に空気が入れ替わるなんて言うやつもいるが、どう見ても空気は滞留している。どうもコロナ対策が全国的に緩んできている空気がある。
日立システムズホールは初めて来るホールだが、二階席のない800席のホール。シートの前後間隔には余裕があるのだが、シートの幅自体は狭い。古い設計のホールのようであるがコンサート用に設計しているようで音響は悪くない。ただ今どき携帯電波抑止装置を装備していないのは少々やばい。
見渡すと9割方の席が埋まっているようである。仙台フィル、まずまずの人気というところか。なお今回の定期公演が今期の初公演ということになるという。今期は角田鋼亮のファイナルシーズンということになるようだ。演奏前に角田のプレトークがある。なお今回はサクソフォンのソリストに上野耕平を迎えているのだが、彼はサクソフォンがソロの2曲のみならず、最後の「展覧会の絵」までオケに加わってサクソフォンの演奏をするとのこと。大サービスである。
仙台フィル第354回定期演奏会
指揮:角田 鋼亮
サクソフォン:上野 耕平
バックス:交響詩「ティンタジェル」
イベール:アルトサクソフォンと11の楽器のための室内小協奏曲
トマジ:アルトサクソフォンのための「バラード」
ムソルグスキー/ラヴェル編:組曲「展覧会の絵」
最初のバックスはかなり賑やかな曲。角田はそれをかなり元気にブイブイと振り回してくる。仙台フィルの方もかなり開放的にバンバン鳴らすところのあるオケ。しかし金管に関してはいささか雑な感もある。残念ながら金管が斉奏すると音色がやや安っぽい。そのせいで全体的にいささかガチャガチャした雰囲気の演奏となった。
2曲目のイベールは弦5部に管が1人ずつ6種という室内オケ的編成に上野のサクソフォンが加わるという全員ソリスト構成。曲調はジャズ的なので、上野の自在なサクソフォンが見事に決まる。バックの管との掛け合いなどが絶妙。ただ各楽器1人ずつだと、やはり音量の関係で弦の存在がほぼ空気になってしまうきらいはある。
3曲目のトマジが上野も好きな曲というだけあって確かに良い曲。また上野のサクソフォンが実に良い音色を出す。哀愁漂う音色から、軽妙で洒脱な音色まで実に多彩で深い。サクソフォン1本でオケと完全に渡り合っている。
ラストは「展覧会の絵」だが、やはり上野のソロが入るとそこだけが傑出しているのでオケから浮いてしまうきらいがあり。残念ながら上野に比べると他の管楽器奏者はただ鳴らしているだけでそこに情感が伴わないきらいがある。またホルンがへろったりなど危うい場面も多々あった。トランペットソロは比較的がんばっていたように感じるが、それでもいささか一本調子に聞こえたところがないでもない。
もっとも全体としては勢いがありメリハリもあるまずまずの演奏だったと言えるだろう。角田の指揮もかなりノリノリという雰囲気であった。もっとも演奏自体は特別に奇をてらわない意外に正攻法なもの。なお仙台フィルがもう一段階上を狙うのなら、個別の奏者の力量アップは必要なようである。
場内はなかなかの盛り上がりだったが、驚いたのは角田が終演後の時差退場の指揮までしたこと。しかも観客も概ねその指示に大人しく従っている。さすがにカリスマ指揮者による指揮を受けたら、観客も従わざるをえないか。
遅めの夕食は「利久」で牛タン
地下鉄で仙台に戻ってくるとかなり遅い夕食を摂ることにする。仙台に戻ってきてもまだ9時半頃だから繁華街の飲食店は今ならほとんどが営業中である。私はほぼガス欠寸前の空腹なので、これはガッツリと牛タンを食おうという気になる。そこで「利久 名掛丁店」に入店することにする。
目が回りそうなのでとりあえずの燃料補給にコーラを頼むとメニューを物色、「牛タン極焼と牛タンサガリ焼、牛ハラミステーキ定食+トロロ」を注文する。
待っている間にホテルでもらっていた一品優待券のサラダが到着。これがなかなかに美味い。
コーラを飲み干してしまったので、松島梅サイダーを注文する。梅の爽やかさが感じられてなかなかに美味。
そのうちにようやくメインが登場。牛タンも美味いが、ハラミステーキが抜群に美味い。もう「美味い美味い」とガツガツと食べることに。麦飯が半分ぐらいになったところでトロロをぶっかけてさらに飯をかきこむ。
一応デザートとして大福がついているとのこと。ちょっとした口直しに最適である。こうして遅い夕食を堪能したのだった。
夕食を堪能して腹が膨れるとホテルに戻って入浴。地下1200メートルから汲み上げたという温泉が実に快適。まさに体に染みる。今日はかなり体に疲労が溜まっていることを改めて痛感した(実は今日1日で1万5千歩歩いている)。
体に疲労も溜まっていることだし、この日は早めに就寝することにする。
この遠征の次の記事
この遠征の前の記事