徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

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白鷺館アニメ棟

大阪フィル定期演奏会は尾高のノリノリのブルックナー

大阪フィルのコンサートへ

 さてこの週末であるが、二泊三日のコンサート三昧の予定。まずは初日の金曜夜は、尾高忠明指揮の大フィルの定期演奏会。金曜の仕事を早めに終えると車で大阪に向かう。例によって西宮手前で渋滞に捕まるが、まあこの辺りは毎度の通り。大体読み通りの時間に大阪に到着したので、予約済みの駐車場に車を入れる。

まだ18時前だが、辺りには闇が立ち込めている

 まだ18時になっていないというのに、既に辺りには闇が立ちこめている。とりあえず開場までに夕食を摂りたいが、肥後橋界隈まで繰り出す気にもなれない(それにそれだけの時間もない)ので、結局はフェスティバルゲート地下の「爾今」あさり塩そばの大盛り(980円)を頂くことに。

フェスティバルゲート地下の「而今」

アサリ塩そばの大盛

 なんかこのあっさりしたラーメンもかなり食べ慣れてきた感がある。我ながら毎度のように工夫がない。もう少し食事内容に執着すべきか。

 夕食を終えると18時を回ったのでホールへ。そして今、この原稿を執筆しつつ時間をつぶしている(笑)。

 開演直前に入場。今日は比較的地味プロにも関わらず入りはかなり多い。一階席から見渡す限りではほぼ満席に近い入りになっていた模様。

 

 

大阪フィルハーモニー交響楽団 第574回定期演奏会

オケは16編成の大きなもの

指揮/尾高忠明

曲目/武満徹:オーケストラのための「波の盆」
   ブルックナー:交響曲 第6番 イ長調

 一曲目の武満は、彼がドラマのために作曲した曲とのことで、そのためか普通に聴ける曲。なかなか旋律の美しさなどが際立っていて、概ねメロディラインも明確で奇怪なところはない。演奏は打楽器が持ち替え持ち替えで結構大変そうであったのが印象に残る。大阪フィルの演奏は総じて非常に明快でキレのある演奏である。

 さて二曲目はブルックナーの大作であるが、決して演奏機会が多いという曲ではない。第5番でかなり精緻な設計のマニアックな交響曲を作曲したブルックナーだが、その力作がどうも評判がイマイチと言うことで、それならともっと肩の力を抜いて作曲した曲などとも言われる。

 尾高の演奏は冒頭からブルックナーのズッシリ重苦しいイメージに反して、ブイブイと吠えまくるというところ。4管に増量した金管群が、最後列からかなりすさまじくも華々しいファンファーレを鳴らす。はて、ブルックナーってこんなだったっけ? という疑問は少々湧くものの、意外に血沸き肉躍る演奏である。

 アダージョでも今日の大フィルは各楽器陣の音色の鮮やかさが非常に光る。重苦しく憂鬱なアダージョでなく、キラキラと輝かしいアダージョである。

 第3楽章で音楽が爆発して、そのままフィナーレまでという一気呵成な印象のある演奏であった。とにかく溌剌としたブルックナーという奇妙な印象を受けた。やや変化球の演奏のようにも思われたが、そもそもブルックナーがあまり得意でない私には、むしろこういう演奏の方が向く。

 

 

新今宮の定宿で宿泊

 コンサートを終えると直ちに車を回収、今日の宿泊ホテルに向かう。今日のホテルは新今宮のホテルみかど。私の定宿の一つである。30分程度でホテルに到着してチェックイン。今回の部屋は元々二階建てベッドだった部屋タイプである。

ホテルみかど(奥が新館)

 とりあえず荷物を部屋に置いてから、近くのファミマまで出向くと今日の夜食と明日の朝食を購入する。

今回の部屋は二階建てベッドをシングルに改装したもの

 部屋に戻ってくるといつものように仕事環境を構築して原稿書き。23時なったところで大浴場の男時間になるので入浴に出向く。やはり風呂は手足を伸ばして温まれるものに限る。体をしっかりとほぐして部屋に戻ってくると、明日に備えて就寝の準備となる。

毎度の仕事環境だが、デスクが小さいので狭苦しい

 

 

 

この遠征の翌日の雉

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