翌朝の川湯温泉はかなり肌寒い
翌朝は目覚ましをセットした6時半まで爆睡していた。両足の太股に張りがある上に肩に痛みもある。ダメージを残さないために立ち寄り先を那智滝だけにしたのに、ここまで体にダメージが残ったのは計算違いだった。
朝はかなり冷え込んでいる。部屋も暖房を効かせているのにわずかに肌寒さを感じる。とりあえずホテルの風呂で体を温める。こちらの風呂は狭いがさすがに湯は良い。
朝食はみどり屋のレストランでバイキング。オーソドックスだが品数もそれなりにあってうまい。
朝食後はみどり屋の大浴場で朝風呂。川沿いの開放感ありすぎの露天風呂でくつろぐ。はっきり言って外から丸見えの風呂だが、別に出し惜しみするような体でもないし。
部屋に戻るとチェックアウト時刻の10時までマッタリと過ごす。今回はそもそも保養なので予定は全く入れていない。日頃の私の遠征にはあるまじきゆったりとした時間が流れる。やっぱりたまにはこういう余裕のあるスケジュールが必要だよな・・・。
10時前にチェックアウト。さあ、これから新宮へ移動・・・と思っていたら、何と車が完全凍結している。表面一面に霜がおりていてまずはこれを融かさないとどうしようもない状態。駐車場には私と同様に面食らっている客が数人。誰からとでもなく「とんでもないな」という声が出てくる。
とりあえずエンジンをかけて車を暖機してからの出発。しかし凍結しているのは窓だけでなくタイヤも同様なので、最初は運転感覚もかなり怪しい。用心しての出発となる。
最後に新宮城を見学する
それても新宮までは1時間かからずに到着する。レンタカーの返却時刻は12時、帰りのくろしおは12時45分出発だからまだ時間的余裕がある。そこでレンタカー返却の前に最後に新宮城に立ち寄ることにする。
新宮城は以前に見学しているが、もう6年も前のことなのであらかた忘れている。今回改めて見学すると感動するぐらい立派な城郭である。特にあちこちに残っている石垣が感動的。また前回の時は立ち入り禁止になっていた出丸の方にも赴く。途中で路面が崩落したところを修復した跡があり、これが前回は立ち入り禁止になっていた理由だろう。確かにここから落ちたら崖を真っ逆さまである。
また前回には時間の関係で見学を省いた水の手の方も見学に行く。かなり立派な船付き場が設けており、こうして見るとこの城の大手は実はこちらだなというのが感じられる。この城は熊野川の河口を望む格好の立地にあり、熊野川水運を押さえる要衝である。
駅前で昼食を取ってから帰宅
新宮城の見学を終えるとレンタカーを返却、列車の発車時刻までに昼食を摂っておくことにする。入店したのは駅前の「かつ田」。ランチメニューの「まぐろ丼(1000円)」を頂く。
味付けは既にしてあるのでそのまま頂けるタイプ。味はなかなか。駅前ランチメニューとしては良しだろう。
さて帰りは新大阪まで4時間半の長丁場だが、特急くろしおはなんと車内販売がないということなので、長距離移動のためのおやつや飲み物は事前に調達しておく必要がある。そういうわけで駅の売店で菓子と茶を購入、さらに昨日も立ち寄った徐福寿司で「中折り(1200円)」を購入。
特急くろしおは白浜駅でJR東海の特急南紀とすれ違うので、ほぼ同時刻に駅を出ることになる。あちらはディーゼル特急でこちらは電車である。出発してしばらくすると、先ほど購入した寿司を出してきて一服。何の変哲もない寿司だが、なかなかにうまい。特に玉子巻きがうまかった。
帰りも乗客が増えるのは紀伊勝浦と串本。そして白浜で大量に乗車してくる。新大阪までは長い行程となるので、気がつけば途中でウトウトとしていたのである。
たっぷりと温泉三昧でゆったりとくつろいで命の洗濯をした遠征だった・・・はずなのだが、なぜか帰ってくるとグッタリと疲れてしまっていた。やはり温泉湯治は一週間レベルぐらいでやらないと、二日程度だとかえって疲労が出てくるぐらいで終わってしまうんだろうか。それにそもそも新宮は想像以上に遠かった。何しろ新大阪から4時間半だから、東京よりも遠いことになる。ちょうど時間的には仙台ぐらいに当たる。やはり同じ選ぶならもっと近場の温泉にするべきなのか。