安倍の場当たり的な「コロナ対策やってますアピール」の思いつきで、日本中のオリンピック関連と政治家の資金集めパーティー以外のイベントがことごとく中止を余儀なくされているが、その煽りを食ってびわ湖ホールで開催予定だった沼尻オペラの「神々の黄昏」も中止されることになってしまった。
今日おもむろにびわ湖ホールからパンフレットが送られてきた。多分、もう既に作っていたものの上演中止で捨てるぐらいならとチケット購入者に送ってきたのだろう。チケット払い戻しのための申込書も同封してある。なお向こうも対応にドタバタしているのか、なぜか私のところには同じものが2通も送られてきた。
ワーグナーの指輪を4年がかりで上演するという大型企画だったのだが、よりによって最終夜が中止とは痛恨の極み。コロナ騒ぎが落ち着いた秋頃にでも上演することは不可能なのだろうか? このまま終わりではあまりに尻切れトンボ感が強くて締まらない。大型企画だけに再セッティングというのが容易ではないことは想像つくが、このまま終わりという形にはしてもらいたくないところ。
なお、今回の上演の前の復習及び前座企画としてMETライブビューイングでの指輪の上映も行われていたのだが、こちらも「ラインの黄金」以降は延期とのお達し。延期とは言っているものの、いつ上映が行われるかも全く未定なので、結局はこっちも払い戻しになるようだ。これは下手したらこれを見て上演されなかった「神々の黄昏」を想像してねという話になりそう。
それにしてもびわ湖ホールは、開館記念20周年記念のマーラーの千人の交響曲の時も、台風の直撃を受けてゲネプロを本番に繰り上げるなんてドタバタもあったし、なんか呪われてるのか?