玉造温泉で宿泊する
雨は相変わらず断続的に強くなるし、腰の状態は不穏だし、今日はこれ以上何かができそうな雰囲気がないのでもう宿に直行することにする。今日は玉造温泉で宿泊することにしている。宿泊ホテルは長生閣。通常なら私が宿泊なんかできないような高級ホテルだが、今回はGoToがあるので選んだホテル。
ただホテルの近くまで到着した時にはまだチェックイン時刻の前だった。そこでホテル裏手にある出雲玉造資料館に立ち寄って時間をつぶす。
出雲玉造資料館
この地域で作られていた勾玉や管玉の類の出土品や、それを再現したものなどを展示している。それにしても十分な工具もなかった時代にこれだけの精密なものを作っていたのだから、そのことについては驚く。この辺りではめのうが産したことがこのような文化が発達した原因のようだが、あの勾玉の独特の形態はいまだに諸説あって由来は不明らしい。
玉造温泉長生閣で宿泊
資料館を一回りした時にはチェックイン時刻になっていた。そこでホテルに向かうことにする。その途中でまた雨が激しくなってなかなか嫌な感じである。ホテルの表では従業員が傘を用意して待ち受けている。この辺りは高級ホテルだ。
ホテルにチェックインすると部屋に。典型的な高級温泉旅館の和室である。Wi-Fiはあるが速度はそう速くない。またBSも観られないという辺りは温泉旅館としては標準的スペック。ところでこういうところに泊まるのは久しぶりな気がする。以前に泊まったのは地域振興券が使えた時だったっけ? 私が高級なところに泊まるのは税金の補助が出る時だけだな(笑)。どっちみちこの後に大幅増税でたんまり絞られることが見えているから、税金を活用できる時には最大限活用するのが正解。それでなくても安倍をはじめとする連中は税金を散々私的に流用してるんだから。
大浴場で入浴
部屋でしばしくつろぐと大浴場へとりあえず入浴に行く。男湯は1階の「女神の湯」とのことで、ここの大浴場は内風呂が2つ、露天の岩風呂が1つあるが、生憎とこの天候では露天風呂は寒い。なお内風呂は1つが岩風呂、もう一つはめのうを敷き詰めためのう風呂になっている。めのう風呂はめのうに温泉の湯の温度を加えることでめのう結晶の格子振動が増加し、そのことが遠赤外線などの放出につながり、体の深部から健康を促進する効果が科学的に証明・・・されていない(笑)。今言ったのは完全に私の口から出まかせである。ただ太古から神的なものと崇められてきた貴石であるめのうのパワーによって、金運や出世運につながる御利益がある・・・ということにしておこう(笑)。
玉造温泉の湯は「化粧水のよう」などと表現されるきめ細やかな肌触りがあるのだが、ここの湯もそうである。とにかく柔らかい優しい湯である。ゆったりと浸かっていたら体に温かさが染み渡るような感覚を受ける。泉質的には低張性弱アルカリの単純泉なんだが、そういうものだけでは表現できないきめの細かさのようなものがある。
風呂を堪能すると部屋に戻ってきて原稿執筆。考えてみると今回の遠征では体の不調のせいで外で活動がしにくいので、宿で原稿書きばかりしている気がする。これがもし本業だったらワーケーションそのものである。政府がワーケーションなんて唱え始めた時は、「わざわざリゾート先に仕事を持っていく悲しい奴なんかいるか」と言っていたのだが、気付いてみたらまるで自分がそれである。だから何も事情を知らない人が私を見たら、猛烈ビジネスマンに見えてしまうのである。昔から「仕事をやっている時には遊び半分に、遊んでいる時には仕事をしているように見える」と言われてはいるが。
夕食を堪能する
しばしの作業でいくつかの原稿を仕上げたころに夕食の時刻となる。夕食はレストランであるようなのでそちらに出向く。出てきたのは典型的な高級旅館の会席料理。
まずは前菜から。もっちりした栗豆腐が美味い。
地魚の刺身に白魚の鍋。これは卵を入れて柳川風である。なかなか美味。
そしてスズキの南蛮漬けにメインはローストビーフ。ここでご飯を持ってきてもらう。私のように酒を飲まない者はこういうメニューはご飯のおかずとして頂きたいものである。
茶碗蒸しはカニと松茸入り。何ともお上品な味。さらに大山鶏のつみれだが、これが冷たいのには驚いた。実にさっぱりとしている。
デザートは抹茶羊羹。これが実に美味で感動した。以上、夕食を堪能したのである。
部屋に戻ると私は再び必殺仕事人(に見えて実は必殺遊び人)。気が付くと夜も大分更けてきたので寝る前にもう一度入浴しておくことにする。身体を温めて部屋に戻ってくると早めにバタンキューする。
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