山師正信と服部半蔵ボロの軍団
さて今回は大胆な歴史捏造を開始。いかにも胡散臭い本多正信が登場して、服部半蔵影の軍団を率いて瀬名姫奪還作戦を・・・。とは言うものの、この本多正信がいかに怪しさ全開の上に、服部半蔵はいかにも自信なさげ、さらにその軍団も千葉真一率いる影の軍団とは雲泥の差のボロの軍団です。こりゃ作戦成功は覚束ないのでは・・・という雰囲気が最初からプンプンですが、まあそりゃ歴史の事実としては失敗するのは確定しています。でないと石川数正の人質奪還交渉がなくなっちまいますから。
と言うわけで、もう結果は分かってるので、今回は「どのようにして失敗するのか」が結局は主眼になるのですが、氏真の命を受けて鵜殿長照が妹の田鶴をスパイに送り込んでいるのがあからさまだったので「ああ、ここから多分作戦が露顕するんだろうな」というのが想像つきます。そう思っていたら案の定田鶴が瀬名に対して「お悩みがあるなら何でもご相談ください」と水を向けているので、視聴者としては「言うなよ、言うなよ」と思うところですが、ここでは瀬名は言わない。まあこの番組はここで瀬名がペラペラと秘密を喋るようなアホには設定していないのでしょう。
作戦失敗でようやく歴史の本筋に戻ることになる模様
しかし歴史捏造した作戦は当然の宿命として失敗。ボロの軍団は待ち伏せしていた鵜殿軍勢に包囲されてボロボロ。半蔵は本多正信と共に這々の体で逃げ延びざるを得ないという状況になってしまって、見事に作戦失敗です。さてこうなると秘密を漏らしたバカは誰かという話になるのですが、それは案の定と言うか、どうも最初から今ひとつ作戦の気乗りしていなかった風のあった瀬名の母の巴でしたというオチ。私は巴が自ら垂れ込むという可能性まで考えていましたが、さすがにそれだと夫と娘を見捨てた形になってしまうのであまりに無茶かと思ってましたが、この母がホイホイと田鶴に作戦を明かしてしまったアホでしたというオチになってました。
で、作戦失敗でスゴスゴと引き揚げてきた本多正信ですが、ここから次は上ノ郷城の鵜殿長照と息子たちを生け捕りにするという歴史に従った作戦を提案してきました。これでようやく人質交換で瀬名と息子たちを奪還という話に次回以降なりそうです。もっとも瀬名の父の関口氏純は切腹させられますし、恐らく母の巴も道連れでしょう。瀬名は父母と涙の別れをした後に家康と涙の再会という展開になるんでしょうか。もっとも史実を見ると最初から政略結婚だった家康は、どうもこの時点で既に瀬名に対して情はなかった節があるんですが。
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