徒然草枕

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白鷺館アニメ棟

豪雨の中を滋賀県立近代美術館に立ち寄って帰還

かなりの豪雨のため、ほとんど予定を中止して帰還することに

 翌朝は7時半までゆっくりと眠る。ここのホテルは大浴場はあるが残念ながら朝風呂はないようである。仕方ないのでシャワーで体を温めると朝食へ。

 朝食を摂るとしばしゆっくりしてから9時頃にチェックアウトする。外は結構な雨である。やはり采女城を昨日訪問したのは正解だったようだ。今日の帰りに立ち寄るつもりだったら、この雨だと見学を断念せざるを得ないことになっていたところだろう。雨の降り方によってはいろいろと考えていた予定もあったのだが、美術館一カ所に立ち寄る予定以外はすべて中止に決定する。

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豪雨の中を突っ走る

 東名阪から新名神に乗り換えてひたする滋賀を目指す。雨が激しくて足下が怪しいので通常以上に疲れる運転になる。目的の美術館に到着した時にはかなり疲労が溜まっていた。

 

 

「見つめて、シェイクスピア-美しき装丁本と絵で見る愛の世界」滋賀県立近代美術館で4/5まで

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 イギリスを代表する劇作家と言えばシェイクスピアで、彼の作品は後の多くの芸術家にも多くのインスピレーションを与えている。そのシェイクスピアの作品を描いた絵画や挿絵等、さらにはシェイクスピアをテーマにしてイギリスの装丁家協会「デザイナー・ブックバインダーズ」が開催した国際コンペディションの入選作品を展示。

 文学をいかに視覚イメージにするかというところは画家のセンスが問われるところだが、やはり同じ題材でも描き方は百人百様であるようだ。なかでもやはりシャガールなどは極めて個性的である。作者によって無難な挿絵からほとんど作品を離れて見える芸術作品まで様々だったのが興味深い。

 装丁本なんかも面白かったが、正直なところ「実用性はあるのか?」と疑問を感じるような作品もなかにはあった。ただこれらの装丁本は電子書籍の時代を迎えて最早瀕死の状態のように思われる。これはこれで寂しいことだ。

 

 これで本遠征のすべての予定は終了した。後は帰宅するのみである。この帰路の運転もかなり精神的に疲れるものであったが、なんとか無事に家に帰り着いたのである。

 温泉でゆったりの目論見が、終わってみたら車で走りまくりのグッタリになってしまったのが今回の遠征。とにかく桑名と四日市の間を何度も往復した気がする。行動計画を漠然としか考えてなかったから、予定をすっ飛ばしてしまって動線が大混乱したりと、行き当たりばったりがあまりに過ぎたようである。やはりもう少しプランニングは緻密に行っておく必要があるだろう。

 

 

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