徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

自粛の日はベルリンフィルの無料配信で

 コロナのどさくさ紛れの、安倍の「僕チンに献金しない業界は全部公演中止ね」政策のせいであらゆるコンサートが中止に追い込まれ、挙げ句の果ては外出禁止令で家にお籠もりを余儀なくされている方が多い(まさしく私がそうなんだが・・・あっ、コロナに感染したという意味じゃないよ)と思いますが、そういう層をターゲットにしているのかベルリンフィルが映像配信している「デジタルコンサートホール」を1ヶ月間無料公開とのこと。当然ですが日本人でも可です。と言うか、下記のページにアクセスすると「日本語で」手続きが出来ますので、私のようにドイツ語はおろか英語も不自由な者でも全く心配がありません。メールアドレスを登録するだけで誰でも見ることが出来ます。なお3/31までに登録し、クーポンコード「BERLINPHIL」を使用してくれとのこと。

www.digitalconcerthall.com

 


 早速ラトル指揮のシューマンの「春」を視聴。やけに快速ですっ飛ばす演奏は賛否ありますが、さすがにベルリンフィルは配信で聴いても上手いです。

 ベルリンフィルとしてはこの無料視聴から一部でも後に有料視聴に移行してくれたら、ビジネス的にも万々歳というところでしょう。確かに音質、画質共に明らかにYouTubeなんかよりは良いし、月額1700円ほど(ユーロと円の相場で動くでしょうが)となると、私も心がグラッと来ます。さすがに天下のベルリンフィルは商売も上手い。

 この姿勢は日本のオケも見習うべきでしょう。もっとも日本に単独でベルリンフィルほどの集客力を誇るオケはないので、どこかのオケが単独でこのシステムを確立するというのは採算的にしんどいと思いますが。日本のオケ連盟辺りが中心となってシステムを確立して、各オケの動画ごとに100円とかの金を集めて配信するという方法はありではと感じます。そして収益は連盟とオケで分配する。上手くいけば海外のファンさえ獲得できる可能性もあります。もっとも有料で配信するとなると、今のような「無料配信だから仕方ない」というような音声レベルの不安定さ(音量が極端に低かったり、音声が入らなかったり)は許されないことになるでしょう。なおカメラワークの稚拙さも解決したいところではありますが、それをしようとすると負担が大きいので、最悪は客席からの固定カメラでも仕方ないと思います。音声さえキチンとしていたら許されるでしょう。実際にライブに行っても、ステージ上をウロウロと歩き回ることは出来ないのですから。なお個人的には客席からの固定カメラの方が臨場感があるので好きですが(カメラが次々と切り替わって音場定位と映像が合わないのは落ち着かない)。

 今のように「無料配信」ではオケの方に宣伝以外の見返りは全くないので、これを続けるのは無理ですから、今のうちに次代を睨んだ方策が必要でしょう。それでなくても国内でのクラシック分野は衰退傾向にあるのですから。