徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

A.I.C.O.Incarnation 第10話「選択」

アイコの対話と決意

 いきなりアイコ同士の語り合いという展開に。やっぱり思った通りオリジナルアイコが自らを犠牲にする決断をしている。根本的につくづく健気な子のようです。ただし、彼女自身はマターを抑えることができないので、このままだといずれはマターに飲み込まれるだけになりそう。だからコピーのアイコに母と弟を助けて逃げてほしいと依頼している。そしてこの決断を受けて、コピーのアイコの方が自らを犠牲にする決断をしたようですね。あの最後の雄哉に向けた毅然とした視線は。

    
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 で、楓は芳彦と引っ付いたか。これは予想外。今まで伏線的なものがほとんどなかったからかなり唐突な印象を受ける。楓の言っていた「誰も死なないで済む」という決着を全員が望んでいるのが間違いないが、現在のところその方法は見えていない。そもそもアイコはオリジナルとコピーが明らかにリンクしているので、この両者が併存できる可能性はほぼない。何やら悟りきったような様子をしている芳彦も本音は楓と同じであることは間違いないが、「そんな甘いことは現実には無理だろうな」と思っているのも間違いない。リーダーだった篠山がなくなって以降、実質的に彼がリーダーのような位置づけになっているし。

 

各人各様の思惑が入り乱れる

 そしてアイコを追いかけていた雄哉は柚葉に迫られている。「先生、お願いです。私を捨てないでください。」「いや、だけど僕にはアイコ君が・・・」っていう黄金のトライアングルパターンにしか見えない(笑)。この関係は。最後の雄哉の救出の場面も「彼を私に返して!」「いや、彼を私から奪わないで!」「彼は私の物なのよ!」という修羅場シーンにしか見えなかったし(笑)。で、その間で男はなすすべもなく立ち尽くすのみ。

 それはともかくとして、柚葉は意識を取り戻しているのに、自分の体を把握できない状態になっているようです。以前に黒瀬がバーストの原因は伊佐津が組み込んだ因子が原因となっていて、伊佐津自身はそのことを知らないという類のことを言っていたが、柚葉が体に戻れないのも、伊佐津が柚葉を助けるためにした何かの処置がむしろ仇になってしまっているという可能性がある。となると、諸悪の根源はすべて伊佐津になってしまう。

 そしてその伊佐津はアイコ奪還のために勝手に動き出している模様。なんか最後まで彼がお邪魔虫になりそうな気配が出てきた。彼自身は単に娘をよみがえらせたくて奮闘しているだけなんだが、どうもやることなすことが自爆になっているのではという気が。完全に悪魔に魂を売ってしまっている。往々にしてこういうキャラは最終的には悪魔に取り込まれて自滅するというのがお約束です。決して悪い人ではないはずなのですが。

 で、南原も独自に動くことに腹を決めた模様。最終的に伊佐津の暴走を抑えることになるのは彼女のような気がする。

 ところでアイコへの想いで完全に暴走した一樹はどこに行ったんだ? この作品で結構割を食ってキャラがいまいち深まらなかったのが彼なんだな。先のことを考えずに甘ちゃんな考えが暴走しているだけのキャラになってしまった。まあメンバーの良心の象徴みたいな部分もあるのだが。そろそろ見せ場があっても良いような気がする。

 

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