徒然草枕

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Re:ゼロから始まる異世界生活2nd season 第36話

いろいろとベア子の本音が現れる

 今回の主人公はベア子じゃないかというぐらいその存在感が大きくなってました。ベアトリスがあそこまで本音を出したことは初めてですね。今までは可愛げのない態度ばかり取ってましたが、それは内心にあった深い不安を偽るためだった。

 彼女は明らかにスバルが自分を解放してくれるんじゃないかと期待してるんですが、今までその類の期待が散々裏切られた経験から、期待をしないように意図的にしてるんですね。スバルに対するあの嫌味な態度もまさにそのようにしてまとった鎧。しかし今回はスバルとのやり取りによってその鎧がはがれてしまった。誓約よって永遠に縛られてしまっている自分を解放したい。そのためにはその結果が死であっても良いというかなり切実な話。当然ながらスバルがそれを受け入れられるはずもない。スバルにとってベアトリスを助けることも使命に加わりました。

     
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 前回の行き詰まりから学習して、すべてを先回りしたような今回のルートですが、それもエルザの登場と、さらに新たな敵の存在が明らかになったことによって行き詰ってしまいました。それと一つ分かったことは、ベア子ではエルザに勝てないということ。彼女は自分が消滅する前に最後の力でスバルを安全なとこに飛ばしたんでしょう。エルザは明らかに1回やられているようですから、あの状態から復活できる特殊能力を持っているということで、もしかして不死か?という気配も漂ってます。ひょっとしてアンデッド? となったら対処法は、聖水の類を使うか完全に灰にして吹き散らすか。どちらにしてもかなりたちが悪い相手であることは確か。これで現有戦力の中でエルザに対抗できそうなのはガーフィールぐらいしかいなくなった。

 そして放置していたエミリアはどうやら試練に行き詰って半ば精神崩壊している模様。なんか前に進んだように見えて新たな課題満載になったのが今回です。

 

ロズワールが黒幕らしいことは見えたが、どうなるんだ? 今後の展開

 一番大きな話は、やはりロズワールがすべてを仕掛けているらしきことがハッキリしたこと。また彼は自身は転生することはできないが、スバルが死に戻りをしていることは知っていたということも判明しました。そのうえで何かの目的のために自身を犠牲にすることも厭わずにスバルを誘導している。

 ただスバルの方にも「死に戻り慣れ」のようなものが現れてきているのは注目ですね。ロズワールがガーフィールとラムを殺害した時に、スバルは驚いているけども怒ってないんですよね。本来のスバルの性格だったら、あそこは「何をするんだ!」と怒って食って掛かるところなのですが、ロズワールが指摘した通り「どうせこのルートは失敗だからまたやり直し」という感覚があっての反応なんです。スバルの死に戻り慣れがスバル自身の人格に悪影響を与えている可能性も出てきた。

 それにしてもいよいよ白鯨の時を超える泥沼ぶりになってきました。とりあえずはエルザを撃破するにはガーフィールを連れ出すしかないようです。しかしそのためには結界をどうにかしないといけない。それについてはエミリアが試練を突破するしかないのだが、今のままでは彼女は試練に打ち勝てないので何らかの形のサポートが必要。それでまず結界を突破してからガーフィールの協力を得てエルザと魔獣使いを撃破するしかないようです。ただそれをやってもまだ大兎が残っている。この状態で「こんなの無理ゲーじゃないか」と言い出さないスバルはやはりメンタルが強い。

 それにしてもしんどい話になってきたな。そもそもこの作品、小説というよりもマルチシナリオのゲームなんだよな。マルチシナリオのゲームを無理やりに小説に持ってきたらこうなりましたという形。いかにも今風なんだが、一本筋の通ったストーリーとしてはかなり無理のある構成ではある。

 

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