徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

お知らせ

アニメ関係の記事は新設した「白鷺館アニメ棟」に移行します。

白鷺館アニメ棟

青天を衝け 第3話「栄一、仕事はじめ」

栄一が商人としての才を発揮する

 いよいよ黒船来航があったようですが、栄一はまだ商売に励んでいる状態で歴史には絡みません。ようやく一人前の商売人と認められるだけの仕事をやりましたというお話。まあ子供の頃からを描いているので、どうにもストーリーのテンポが遅いです。

 主人公は既に大人になってるんですが、実際はこの時点での栄一は生年とペリー来航の年から計算するとまだ13才のようです。つまりは中二にさえなっていない。そりゃ確かに子供だわな。大人の俳優使っているせいでどうもそこのところがピンとこない。大人の俳優に子供としての演技をさせるから、どうしても主人公がバカっぽく見える。前の「麒麟がくる」でも最初はそんな感じがあったが(鉄砲を前にしての光秀の猿踊りとか)、本作でもその辺りは顕著。成人するまではもう一段階子役を使っても良かったかもしれない。大人の俳優を出すのは結婚してからで良かったのでは。

 

徳川慶喜の草薙剛の演技が・・・

 一方、幕府の方では十二代将軍が亡くなって排斥されていた徳川斉昭が復帰するという事態が発生、斉昭は息子の慶喜を将軍に奉じて、いよいよ念願の尊皇攘夷を実行・・・と思っていたにもかかわらず、当の慶喜に「将軍になる気はない」と言われてしまう始末。かなり激しく内部は動いているようなんですが、どうにもコップの中の嵐に見えてしまうのはなぜなんだろうか?

 とそれは良いんですが、どうにかならないのかと感じるのは草薙剛の棒演技。まああまり演技が上手い方とは思っていませんでしたが(ナレーションやっていた時から基本は棒読みでしたから)、壮絶なまでの棒演技。まあ歴史的に「何を考えていたのか分からない」と言われている慶喜を、いよいよ本当に何を考えているか分からないキャラにするという効果は出てますが、これって決して計算してのことではないでしょう。ハッキリ言ってあの棒演技は今後致命傷になる可能性も。あまりに台詞が棒読み過ぎて、全然頭の中に降りてこない。第1話の栄一との出会いの時から感じていたが、今回はかなり顕著だった。臨終に瀕している将軍とのやりとりなんか「なんじゃ、そりゃ」のレベルだった。

 目下のところ、ペリーが来航して幕府の中央ではドタバタが始まりましたが、それが栄一の故郷には及んでいない。まあ実際にそんなものだったかもしれません。この後、栄一は意欲が空回りしすぎて、厨二病丸出しの尊皇攘夷テロ計画まで立案するらしいんですが、その辺りのことがこれから登場するんでしょうか? 次回の予告を見る限りでは、何やら次回に世の中を矛盾を感じるんじゃないかという気がするから、その後尊皇攘夷思想に走るんでしょう。

 

次話はこちら

www.ksagi.work

前話はこちら

www.ksagi.work