徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

関西フィル「第九」演奏会&「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」

 この終末は関西フィルの第9のために大阪まで出向くこととなった。ただわざわざ大阪まで出向くのだから、ついでに今日から公開の映画も見ていこうと考えた。

 朝の大阪に到着すると、地下のパン屋で軽く朝食を摂ってからナビオへ。目的はここにあるTOHOシネマズ。大劇場は5割程度の入りか。

「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」

 いろいろな意味でスター・ウォーズの劇場版第2作を連想させる作品。前作で反乱軍は敵の基地を破壊して大打撃を与えた・・・はずなのだが、圧倒的な反撃で基地を追い出されての逃避行というのが本作。しかも本作は結局は最後まで逃げているだけで終わってしまう。ちなみに何となくストーリーの中途という印象を受けるのも、第2作と同じ。

 スター・ウォーズという作品は、要は人騒がせなスカイウォーカー一族に宇宙全体が翻弄されるとう話なのであるが、本作ではまさにそれが炸裂。ダースベイダー以上の中二病炸裂で、現在に生きていれば間違いなくネトウヨニートになっているだろうと思われるカイロ・レン君は、相変わらずのオタオタしているだけ。本作の中心は彼の葛藤(と言うが、やはりオタオタしているだけに見える)であるのだが、そのあまりの迷走ぶりにはライトセイバーではなくてハリセンで頭をぶっ叩きたくなる。そしてニートは往々にして自分が寄生している親に手をあげてしまって取り返しのつかないことになるということがあるのだが、本作でもまさにそれに近い展開になるのである。

 一方、彼の躾に失敗したことでトラウマってしまったルーク君は、辺境惑星で見事な引きこもり生活。レイがそれを説得に行くのであるが、結局は空振りしている。ルークが自ら動き始めるのは、大師匠のヨーダ爺さんの亡霊に促されて。このグダグダさもスカイウォーカー一族の特性か。

 前作で大活躍した黒人のフィン君は本作でも活躍するが、本作ではさらに彼に絡む新キャラとして東洋人の女性が新登場というのはいかにも今日的か。本作は惑星人種の多様性はあっても、地球人の多様性の方は薄かったことを考えると、こういうところにも配慮し始めたのは時勢の反映だろう。またファーストオーダーと反乱軍との戦闘の背後で儲けている軍需産業の姿などが現れていたというのも今日的。

 スター・ウォーズを今まで見続けてきたファンなら見て損はないのだが、それでもある種の不完全燃焼感が残ってしまうのは致し方ないか。ストーリー全体が主要キャラの心理劇に重点を置いたため、爽快なアメリカンエンターティーメントとはならなかったのが本作である。まあ脳みそスッカラカンな映画よりはこの方が実際は正しいのかもしれないが。ただ中心人物が散漫になって、誰が主役か分からなくなったのは作りとしては失敗のような気がする。

 ところで初期メンバーで唯一の生き残りがレイア姫なのだが、役者のキャリー・フィッシャーが亡くなってしまったので、次作はどうするんだろう。いきなりレイア姫の葬式から始まって彼女の意志を継ぐ新リーダーがという展開も強引すぎるだろうし、そうなったらカイロ・レンとの親子の葛藤物語が出来ないし。

 

ナビオの飲食街で昼食

 映画の後はナビオの飲食街で昼食を摂ることにする。7階の飲食店はことごとく行列なので6階のフロアをウロウロ、「串カツ活」に入店し、「活御膳」を注文。

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串カツ活

 串カツ10本にご飯やサラダなどを加えた御膳。カツはサクッと揚がっていて美味いが、全体的にボリュームは不足気味。

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活御膳

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綺麗に盛りつけてあるが、その分価格が高め

 昼食を終えるとホールまで歩く。これが梅田の反対側からなので歩くと結構嫌な距離がある。

「関西フィルハーモニー管弦楽団「第九」特別演奏会」

[指揮]三ツ橋敬子
[ソプラノ]横山恵子
[メゾ・ソプラノ]谷口睦美
[テノール]鈴木 准
[バス・バリトン]山下浩司
[合唱]田辺第九合唱団

ベートーヴェン:「プロメテウスの創造物」序曲 作品43
ベートーヴェン:交響曲第9番 二短調 op.125 「合唱付」

 一曲目はややグチャグチャした印象の演奏。それに対して第9の方はさすがに演奏慣れしていることもあり安定感がある。三ツ橋の指揮は非常に躍動感のある音楽を描いていたが、特に合唱が加わっての第4楽章がその傾向が顕著であった。三ツ橋のリードが合唱団の実力を遺憾なく引き出していた印象。

 

 映画とコンサートの連チャンは少々疲れたというのが本音。さっさと帰宅することにしたのである。