徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

METライブビューイング ドニゼッティ「愛の妙薬」

 翌朝は8時に起床。体がだるい。ここのところの酷使でかなりガタが来ている模様。それに昨晩何度か外で大きな音があってその度に目が覚めることがあった。まあこの手のホテルでの宿命ではある。

 朝になってから昨日朝食を買い込んでなかったことに気がついた。とりあえず9時頃に荷物をまとめてチェックアウトすると、梅田の映画館に向かう前に途中でセブンイレブンでおにぎりを買い込んでこれがこの日の朝食。

 映画館ではやや狭めの上映室があてがわれていた。以前にここに来た時にガラガラだったからだろう。しかし今回はこの上映室が満員の状態。METのライブビューイングは尻上がりに観客が増えてきている気がする。開催されていることを知らなかった者も少なくないのだろう。なおこの上映室、映像はともかくとして音が悪すぎるのが不満。

METライブビューイング ドニゼッティ「愛の妙薬」

指揮:ドミンゴ・インドヤーン
演出:バートレット・シャー
出演:イルデブランド・ダルカンジェロ、マシュー・ポレンザーニ、プレティ・イェンデ、ダヴィデ・ルチアーノ

 今まで悲劇ものが多かったライブビューイングだが、今回はドニゼッティの軽妙な喜劇である。だが喜劇と言いながらも有名なアリア「人知れぬ涙」など美しい旋律も実に多い。

 歌唱陣の蒼々たる活躍が印象に残るところ。アデーィナのプレティ・イェンデの超音波ボイスも凄いし、繊細であなりながら天然ボケのようなところもある複雑な青年ネモリーノをマシュー・ポレンザーニが好演した。そして何と言っても一番の曲者・ドゥルカマーラを演じたイルデブランド・ダルカンジェロの怪演は圧巻の一言。

 短めの軽い内容のオペラであったが、それだけに楽しさもひときわであった。METの場内が大盛り上がりになっていたのも納得の内容。

 

 「人知れぬ涙」を聞くと、私の頭はすぐに「バシュタールの惨劇」になってしまう。相当強烈にインプットされてしまっているようだ。ちなみにワルシャワフィルというキーワードでも同様の反応をしてしまう。

 オペラ三昧の週末はこれにて終了。また明日からは仕事である。ひたすら気が重い。