徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

“がんばれ!関西フィル”コンサートⅢ

 先日、BSジャパンの「エンター・ザ・ミュージック」で関西フィルのチケットプレゼントなる企画を行っていたので応募したところ、なんと当選したとのことでいきなりチケットが送られてきた。そこで今日は急遽「がんばれ関西フィル」コンサートに出向くことにした。それにしてもおよそくじ運というものの持ち合わせがなく、今まで懸賞の類いで当選したことのない私が当選とは、余程応募者が少なかったのだと思われる。もしかして「応募者全員当選」か?

 公演の場所はオリックス劇場とのこと。考えてみればこの劇場に行くのは初めて。私の記憶に間違いがなければ、昔は厚生年金会館と言われていたホールである。

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オリックスシアター

 仕事を早めに終えると大阪に移動。大阪駅の「えん」で出汁茶漬けをかき込んでから四つ橋まで移動する。ホールはここから徒歩5分程度。意外と遠い。私の席は一階の一番隅。

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私の席はホールの隅

“がんばれ!関西フィル”コンサートⅢ 三大テノールをむかえて

指揮:藤岡 幸夫
独唱(テノール):福井 敬
独唱(テノール):笛田 博昭
独唱(テノール):村上 敏明

[プログラム]

福井 敬
●プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」より『誰も寝てはならぬ』
●オー・ソレ・ミオ

笛田 博昭
●プッチーニ:歌劇「トスカ」より『星は光りぬ』
●映画「ゴッドファーザー」より『愛のテーマ』

村上 敏明
●プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」より『冷たき手を』
●ララ:グラナダ

他 オペラアリア多数

 テノール歌手を3人揃えてのガンガン歌う特別公園。関西フィルの方も岩谷氏とバブアゼ氏のダブルコンマスという特別豪華編成。そのためかいつにも増して弦楽アンサンブルが引き締まっていた。

 テノールについては若い笛田氏の声量に、中堅村上氏の繊細さ、ベテラン福井氏のテクニックというように各人の個性が炸裂していた。一口にテノールと言っても声質はいろいろあるんだなということを感じさせられた。

 「全編クライマックス」という説明があったが、確かにオペラアリアが次々とガンガン登場するかなり目まぐるしいコンサートでもあった。もっともそれだけに盛り上がりもなかなか。やはり一番面白かったのが、各人が自己主張をぶつけ合ったラストのオーソレミオか。

 正直なところあまり興味を持っていなかったのでチケットを買っていなかったようなコンサートだが、実際に出向いてみると思いの外に面白かった。また意外だったのはオリックス劇場の音響の良さ。所詮はポピュラーや演劇向けホールと馬鹿にしてかかっていたのだが、実際に音が鳴ると十分な反響がある上で抜けも良いという良好な音響特性であった。器的にはザ・シンフォニーホールとフェスティバルホールの中間ぐらいということで、もっとクラシックコンサートに使用しても良いような気がした。


 なお今日は特別コンサートということだろうか、終演後にはホール前にはズラリと黒いハイヤーが何台も並んで待っていた。多分スポンサーのお偉いさんなんかも大挙して招待されていたのだろうと思われる。そういう意味でもいつもと少し雰囲気の違うコンサートではあった。