徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

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アニメ関係の記事は新設した「白鷺館アニメ棟」に移行します。

白鷺館アニメ棟

3日目はアマオケの関西シティフィルの演奏会でレア曲を鑑賞

今朝はグダグダ

 翌朝も7時頃に周辺の部屋がドタバタ始めたことで目が覚めるが、そのまま布団の中で8時前ぐらいまでウダウダしてから起きだす。

 今日の予定だが、実のところ大きなものはない。最初は昨日の京都と明日のコンサートの間に何もないので、完全休養日としてホテルで一日寝とこうかとも思っていたのだが、流石にそれではあまりに自堕落すぎて駄目人間丸出し。しかし展覧会の予定はこれというものはなし(本当に何もないわけではないのだが、それはそれで別の予定がある)。そこでさらに調べた結果、東大阪市文化創造館で関西シティフィルのコンサートがあることが判明し、それを聴きに行くことにした次第。関西シティフィルと言えば、アマチュアながら歴史も技倆もあると聞いている。

 9時頃になると朝食を摂りに出かける。体調は悪くはないが、昨日に1万歩以上歩いた上に、電車の中で立ったりなどと久しぶりに足腰を酷使したせいか、立ち上がる時に足の裏側が痛む状態。動けなくはないが、ややぎこちない歩き方になってしまう。典型的なジジイのギクシャク歩きだ。

 この状態なので遠出はしたくないと、今回立ち寄ったのは「味里」モーニングのセット(480円)を注文。内容的にはまずまずであるが、とにかくこれがワンコイン以下というのが、この界隈の恐るべきところである。

喫茶「味里」

モーニングのセット

 朝食を終えると部屋に戻って原稿執筆。とにかく昨日、一昨日と完全ダウンで原稿執筆が一切進んでいなかったので、課題は山積みである。とりあえず遠征初日の記事を仕上げてアップする。

 11時頃になると出かけるが、表に出た途端にとんでもない豪雨。そう言えばひねくれ者の台風が急に反転してきたとのこと。今日はかなり荒れることが予想されるらしい。雨が降っていると言うよりも、下から跳ねてくるという印象で、こういう時は傘が役に立たない。駅までのほんの2,3分の間にズボンの裾がずぶ濡れになる。

出かけた外はとんでもない豪雨

 

 

 ようやく地下鉄の駅にたどり着くと、地下鉄と近鉄を乗り継いで八戸ノ里へ。日本橋駅に到着した近鉄の列車は観光ラッピング列車。それは良いのだが、なぜ萌え絵調なんだろうか? これではまるっきり痛車である。

観光ラッピングは良いんだが

なぜこうも萌え絵調なんだろうか?

これでは痛車である

近鉄の痛車内部

 

 

 八戸ノ里に到着するとホールまでは徒歩数分。かなり利便性の高い位置にある。

八戸ノ里は高架駅舎

徒歩数分でホールへ

 ただ入場前に昼食を摂りたい。ホールの向かいに「ミツヤ鮨」があったのでランチのにぎり寿司を注文。

ホール向かいの「ミツヤ鮨」

 にぎり寿司八缶に汁物とサラダと果物という取り合わせ。まあ可もなく不可もなくというところか。

ランチメニューの握り寿司

 昼食を終えるとホールへ・・・と思って表に出た途端に、再びとんでもない豪雨に出くわす。向かいのホールに行くまでの数分でまたもズボンの裾がずぶ濡れとなる。

外に出た途端にまた豪雨

 

 

 ホールは比較的最近に建設されたのか、かなり綺麗な建物。ホール内のカフェは人気があるのか客で混雑している。私が入場するとまもなく開場時刻。

ホールのカフェ(一階奥)は結構な人気

 会場の大ホールは三階席まである大きなもので、客席数は1500とのことで兵庫芸文やアクリエ姫路を連想させるいかにも今時のホールだが、ザクッとチェックしたところ音響は悪くはない。ステージもかなり広いのでオペラの公演なども可能ではあると考えられる。実際に座席をチェックしたら、オケピを作れるだろうと思われる設備も見受けられる。日本も近年なってようやくまともなホールを作れるようになったか。一昔前の文化ホールなんかはひどいところが多かったが(音響のブラックホールこと姫路文化センターはアクリエ姫路の建設で、ようやく解体されることになったらしい)。もっとも神戸市などは未だに昭和感満載の神戸文化ホールを現役で使用しているが、それについてはかなり疑問がある。

大ホール

客席は三階まである

ステージはオペラにでも対応できる広さが

座席も悪くはない

 

 

関西シティフィルハーモニー交響楽団第77回定期演奏会

指揮 伊藤翔

モーツァルト/歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲
ボロディン/交響曲第2番
​ニールセン/交響曲第4番「不滅」作品29

 関西シティフィルは今年で創立50周年とのこと。なお指揮者の伊藤だが、プログラムに記載された経歴から見ると、国内の各オケに客演しているようで、国内プロオケで客演経験がなさそうなのは、N響、読響、札響に関西フィルぐらいの模様。

 一曲目のモーツァルトだが、どうしても先日、先々日とアンサンブル精度の高いオケの演奏を聴いていたせいか、ややアンサンブルが雑に聞こえる。もっともそれはあくまでプロオケと比較した場合であって、アマオケとしては決してレベルは低くない。

 関西シティフィルの印象としては、とにかく元気にブイブイ鳴らすというもの。そして指揮者の伊藤もかなり大ぶりの指揮スタイルでかなり煽るタイプであるので相性は良さそうである。一曲目はやや精緻さに欠ける感もなきにしもあらずだったが、かなり元気に押してきた。

 二曲目はボロディンの交響曲だが、これも喧しいというか何というか、かなりバリバリと鳴らす曲である。この曲をオケと指揮者が一体となってバリバリ驀進するという印象。まあフォルテッシモ一辺倒でなく、弱音で聴かせる部分もあったが、曲調自体がかなり暴走気味な曲である。ある意味ではこの組み合わせと相性が良さそう。

 後半のニールセンは別名ティンパニ交響曲などと言われるぐらい、2台のティンパニが大活躍する曲である。もっとも先ほどのボロディンのように強音一辺倒で突っ走るのでなく、それなりに緩急のメリハリもある曲。こういう曲になるとピアニッシモで聴かせる技量も求められるが、その辺りもまずまず無難にこなしている。そしてクライマックスに向けてのティンパニ大連打で盛り上がる盛り上がる。というわけでなかなかの演奏となった。


 まあ総じての感想としては、関西シティフィル侮りがたしというところか、50年の歴史は伊達ではないようである。レア曲を2曲まずまずまとめてきたというところである。

 

 

 帰りには幸いにして雨は上がっていた。とりあえずホテルに直行すると、まだ夕食に繰り出すのにも早すぎるし、しばし部屋でゴロゴロ。タブレットを家のDIGAとリモート接続して、昨晩録画した「転スラ」を視聴。

昨夜の転スラをリモート視聴する

 ようやく少し動く気が出てきたところで大浴場に繰り出す。やはり両足がガチガチ。昨晩などは睡眠中に何度か足が攣る始末。とりあえずそれを集中的にほぐしておく。やはりこれが大浴場の強み。

 19時前ぐらいになったところで夕食に出かけることにする。とか言っても新世界まで繰り出す気力もないし、行ったところでインバウンド勢に占拠されているのがオチだし、今晩は寿司もなければ串カツの気分でもないしということで、面倒くさいので道路の向かい側の「天龍ラーメン」で済ませることにする。

ホテルの向かいの「天龍ラーメン」

 注文したのは「天龍ラーメンとチャーハンのセット(1050円)」。可もなく不可もなくだが、何となく味付けがしょっぱく感じるのは私の体調のせいだろうか。最近は何を食べてもしょっぱく感じることが増えている。

炒飯に

天龍ラーメン

 夕食を終えて戻ると部屋でマッタリ。原稿執筆などもしたがなかなか捗らず。そのうちにウトウトすることに。

 

 

この遠征の翌日の記事

www.ksagi.work

この遠征の前日の記事

www.ksagi.work