頼朝絡みの土肥城に立ち寄る
美術館の見学を終えると再び移動。ただこのまま湯河原温泉に直行というのも芸がないので、途中で土肥城跡に立ち寄ることにする。土肥氏は源頼朝と関わりの深い氏族であるが、その土肥氏が本拠にしていたのが湯河原周辺で、土肥城はその詰めの城であるという。
駐車場の場所
ワインディング道路の県道75号の途中に土肥城跡につながる道がある。そこのところには車が置けるようになっているので徒歩で進む。尾根筋を微妙に登ったり下ったりしながら歩くことになるが、ここに来て空模様が怪しくなってきたので急ぐことにする。傘を持ってこなかったのでもし本格的に降り出したら難儀である。
尾根筋を歩くこと20分強ほどで最後の登りの山道にたどり着き、それを少し登るとすぐに頂上が本丸である。
かなりの岩山で巨岩がゴロゴロしているのだが、石垣があるようなないようなで今ひとつよく分からない。またザッと見たところ周辺に曲輪らしきものがみあたらず、ほぼ単郭に近い城に思われる。詰めの城ということなので結構シンプルなものなのだろうか。どちらにしろ構造よりも地形で防御するタイプの城郭である。
サクッと見学を終えると再び駐車場に戻ってくる。しかし往路でやや急いだこともあって足にダメージが来ている。往路では意識しなかったような微妙な下り道が、帰路では嫌な登り道となって足に襲ってくる。ようやく駐車場にたどり着いた時にはかなりの疲労が蓄積することに。
湯河原温泉へ
車に戻ると再びワインディング道路の県道75号を走行する。これも地味に疲れる行程。しばらく走行して、ようやく山から降りてくると湯河原温泉街に入ってくる。川沿いの谷筋にホテルがパラパラとあり、降りてくるにつれて町になってくるという構造で、以前に訪れた三重の湯の山温泉と雰囲気が似ている。
今日の宿泊ホテルは旅館なわ井。表通りから入り込んだ位置にあり、その間の道が私のノートでも左右カツカツという状態。これは大型車だったら進退窮まるだろうし、車幅感覚のないドライバーだったら角を曲がるだけで冷や冷やだろう。私はこの手はかなり山道で鍛えられたのでどうにかこうにかくぐり抜ける。
旅館の建物はかなり古いようだ。斜面に建っているので入口が1階、風呂があるのが2階、客室は3階という構造。エレベーターなしの3階は少々ツライ。
部屋に入って着替えると、早速入浴することにする。温泉はナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉の弱アルカリ泉で温調のための加温・加水はするが、塩素・循環なしの源泉掛け流しである。しっとりした湯で肌によく馴染む。
入浴を済ませると後は夕食までは部屋でマッタリ過ごす。それにしてもつくづく疲れている。体がダルくて仕方ない。
夕食は6時に部屋食。会席料理で品数は結構あり味も良い。ただボリュームは若干少ないか。
夕食が終わると布団を敷いてくれるので、早めに床につく。
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