徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

関西二期会第88回オペラ公演 ウェーバー「魔弾の射手」

 次に気がついたら夜中の12時だった。こんな時に起き出してもどうしようもないのでそのまま寝ることに。結局は起床したのは朝の7時。浅い眠りでダラダラと寝てしまったというところ。

 8時に朝食を摂ると部屋でしばしマッタリする。チェックアウト時刻は10時なのだが、今回はチェックアウトが12時のレイトチェックアウトプランにしている。隣の温泉施設が10時オープンなので朝風呂を浴びてからチェックアウトしようという考え。ただ気になるのは台風の動きである。

 とりあえず目下のところは雨は降っているもののそう激しくもない。朝風呂を済ませると11時頃にチェックアウトして大阪に向かうことにする。

 

 昼食は阪急の地下で摂ったが、ちょうど昼時のせいでどこも大行列。こんなところに並ぶ気もしないので行列のなかった「江戸川」に入店して「鰻重」を注文する。江戸前の柔らかいうなぎがなかなか。私は関西原理主義者だが、うなぎに関しては江戸前のうなぎでもOKという人間である。それにしてもうなぎも高くなった。シラスウナギの完全養殖技術の確立に期待するところ大である。

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江戸前の鰻重

 昼食を終えると阪急で西宮に移動する。駅を降り立った頃には風雨が激しくなりつつあり、帰りのことが心配となる。

 

関西二期会第88回オペラ公演 ウェーバー「魔弾の射手」

オットカー侯爵 黒田まさき
クーノ 橘茂
アガーテ 老田裕子
エンヒェン 末廣亜矢子
カスパー 西尾岳史
マックス 竹内直紀
悪魔ザミエル・隠者 片桐直樹
キリアン 大谷圭介
花嫁に付き添う乙女 岩本実奈子 粉川陽子 中野綾 沼田葉子

指揮 キンボー・イシイ
合唱 関西二期会合唱団
管弦楽 関西フィルハーモニー管弦楽団

 さすがに昨日のノルマに比べると、ソリストの歌唱にいささかの力不足を感じずにはいられない。歌唱部分の力不足は、かなり派手な演出を加えることで、舞台自体を全体的に演劇寄りにすることで補っているという印象。悪魔ザミエルを常に黒幕として登場させることで、目の前の欲望につられて悪魔の気まぐれに振り回される人間の愚かしさのようなものを表現していたが、それはラストまで一貫しており、安直なハッピーエンドでなくて「?」と思わせる含みのある結末にしている。この辺りはなかなか斬新なのだろう。最後まで楽しむことが出来た。

 ただ演劇サイドからオペラに入った者にはこれで十分だろうが、私のように音楽サイドからオペラに入った者にとっては、やはり音楽面での物足りなさを感じないわけにはいかなかったとの言うのは事実である。

 

 公演を終えてホールを出てくると、外は台風による暴風雨・・・だろうと思っていたのだが、案に反して晴れている。ホールから出てきた客は全員「あれ?台風は?」という声を上げている。朝の天気予報では夕方から夜にかけて近畿に最も接近するとの事だったのだが。台風がそれたのか急激に弱体化したのか。後で調べたところによると、どうもその組み合わせだった模様。何にしろ帰りは心配していた交通機関の乱れも特になく、スムーズに帰宅できたのである。これも日頃の行いの良さというものか。